2018年05月22日

『もう一つの働き方改革』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 障がい者の労働について
  • A型事業所では大問題が起きてました
  • 寝たきり社長の挑戦は新たなサービスを生み出しました


いつも売り切れる絶品のパン

渋谷区庁舎。
建物の一角が職員で溢れてました。
出張販売です。
パンやクッキーなど多彩な取りそろえ。
すべて手作りで150円〜300円の価格帯です。

人気の秘密

「素朴な味で美味しい」

これらはホープ就労支援センターで作られてました。

作り手の一人田口さん。
「ポルポローネと言うお菓子を作ってます」

右半身が不自由です。
脳梗塞で右半身に麻痺があるそうです。
30歳の時脳梗塞が原因で銀行を退職。
企業で働けなくなりました。

この支援センターでは24人の障がい者が就労。
1日600個以上のパンやスイーツを製造販売しています。

賃金は1日平均4000〜5000円。

「障がい者が1つ1つ自信を持てるように。
 何度も確認し合いながら作業をしている。
 お菓子屋さんに負けない物が出来ている」

と指導員の方。

皆生き生きと働いていました。

こうした事業所が全て上手く行っているわけではありません

去年から障がい者から働いている事業所で自己破産が立て続け
に発生。
112人の障がい者が解雇されるという自体も。

職場から放り出されて路頭に迷う人たち。

国が押し進める働き方改革の裏で弱者が切り捨てられていた


制度の悪用で儲ける人たち

就労継続支援A型

重度障がい者に働く場を提供する事業所です。
障がい者はそこで雇用契約を結んで働きます。

月6万円程度の給与を貰いつつスキルアップ支援などにより、
一般企業に就職できるように支援します。

それが就労継続支援A型です。

A型事業所には、障がい者1人雇うと1日5000円の助成金が出る
雇えば雇うほど助成金を沢山得られます。

この助成金制度により2011年980箇所だった事業所が
2017年3768箇所になりました。

急増した事業所を見ると就労支援とはほど遠い実態が。


破綻するA型事業所

広島県福山市。
11月17日
A型事業所「しあわせの庭」が経営破綻しました。

パン・ポップコーン製造販売していました。
障がい者112名が解雇されました。

8月から働いていた近藤さん(37歳)
7年前事故で左手の一部を失い仕事選びに苦労していた
しあわせの庭の収入が頼みの綱でした。

「30数万円の未払い。車売ってでも生活しなければ
 電気代などが払えない」

破綻直前2ヶ月分の給与が未払いでした。

12月3日地元の労組である福山ユニオン主催の相談会。
解雇された障がい者など約40名が参加。

「未払い賃金に関しては優先的に取る事が出来る」

未払いの賃金を取り戻そうと言うものでした。

「あるものかき集めたけど生活が出来ない」
「一番は賃金払って欲しい。皆の就職先を見つけて貰いたい」
「責任をもってやって欲しい」
「就職を斡旋しますと言うけど全然連絡も無い」

そんな声が聞こえてきました。

労組の武藤さん。
「就労支援とはほど遠い実態だった。
 パン・ポップコーンを作る場所に数十名は多すぎる。
 事業も、半製品を持ってきて温めるだけだった」

大手業者から製造したパンを仕入れ温めて販売するという
商売をしていたようです。なんだそりゃ。

しあわせの庭に勤めていた男性
「袋出してそれをプレートの上に載せるだけ。
 こねたりしない。店内に必要なのは4,5人。
 10人いても仕事回ってこない
 パンが売られるわけでも無く突っ立ってぶらぶらしてた」
「すし詰めでクーラーも直されなかった」

…こう聞くと働いてた人もちょっと甘さがあったような?
わらにもすがる思いだったのかも知れませんけど。
どう考えても怪しいですからねぇ。
勿論、この破綻した事業所が一番の悪ですけど。
おかしいと気付く事も必要かなと。
これは、健常者、障がい者関係無く…

「しあわせの庭」には助成金が1ヶ月1000万円以上。

障がい者は助成金目的で集められた可能性が。
しかし2億8000万円の負債を抱えて破綻しました。

経営責任者の山下氏は雲隠れしたまま。
年が明けて3月 広島地裁で債権者集会が開かれました。

逃げていた山下氏も顔を出しました。
多くの人が集まります。

しかし山下氏は裏口から立ち去ろうとするという酷さ。
誠意ある対応を求めて車を取り囲む債権者。

「これ以上の説明は書面で回答する」

山下氏は逃げました

翌日山下氏の実家を訪ねると、昨日の車がありました。
身を隠しているようでうs。

しかし山下氏の父親が顔を出して
「山下さんに話を聞きたい」
「連絡先も分からん。行方不明」

と白々しく。

破綻の大きな引き金

厚労省の省令変更

助成金は賃金に回してはいけません

助成金を賃金に回すことが出来なくなったのです。
事業者にとってプレッシャーとなりました。
あまりに助成金目当てが増えたので手を打ったのでした。

助成金が使えるのは運営経費などに限定しました。
事業で稼いだ収入から賃金を払うよう行政指導しました。

それにより経営に行き詰まる事業所が急増

50人以上の障がい者解雇された事業所は5件ありました。

時間が経つにつれて苦しい生活を強いられる人たち

「仲間の中には倒れた人もいるし体調が悪い人もいる
 再就職が出来ない人もいる」
「悔しいし、腹立たしい、何も考えず世間に投げ出された」

取材を続けると岡山県でも経営破綻したA型事業所が。
事業所の名前は「株式会社フィル」

6億円の負債を抱え経営破綻。
169名の障がい者が解雇されました。

運営していた店舗しあわせのパン工房

奇妙なことに、「しあわせの庭」とそっくり。

店舗の「しあわせのパン工房」は名前やデザインが一緒

岡山県倉敷市にフィルの本社があります。
訪ねましたが事務所内に人の気配無し。

部屋を化していた大家さんにも
「何の連絡も無い。家賃も2ヶ月滞納している」

経営破綻から6日後、フィル側の説明会。
従業員と家族200名が集まりました。

皆怒っていました。

怒りの追求に岡本社長は。

「A型事業所の特性。
 会社を創業して半年で運転資金が順調ではなくなった
 金融機関の考え方変わり
 当初のように運転資金が得られなくなった」
「厳しい状況を打開するため拡大して人を多く雇った」

くだらない言い訳です。
じゃぁ半年で辞めるべきだったでしょうし。
そんな物経営見通しの甘さです。

「障がい者だから馬鹿にしてるのでは何も言わんと思っている!」
と追求されるも。

「馬鹿にしている声もありますが、
 そんな気持ちがあるならこんな事業はしない」

…馬鹿にしてますよね。よくこんな煽る台詞言えるなぁ

紛糾する説明会。

結局未払い賃金の解決策はなく1時間で打ち切り。

フィルと、しあわせの庭の関係は?

「昔フィルの会社にいた人が代表。
 資本関係はないが。ただしあわせの庭は会計処理などが
 出来ないからフィルがやっていた
 それ以外関係はない」

ズブズブじゃないですか。
「しあわせの庭」の代表山下氏は岡本社長の元部下。

岡本氏はドラッグストアの仕入れ業者だったそうです。
安易な事業参入が大勢を路頭に迷わせる結果になりました。

助成金目当ての楽な商売だと思ったんでしょうね。

福山ユニオンの武藤さん

「A型事業所で収益を上げるのは困難。
 国や自治体から助成金が出るのはやむを得ない。
 悪用されている現実が制度の欠陥として現れている」

A型事業所の7割が経営計画の改善が必要だそうです。

厚労省に聴いて見た
厚労省の回答
事業所が破綻している状況については把握してない

無能です。

「継続的な事業の運営と障がい者の賃金の向上に取り組むこと
 が重要。
 賃金の向上に取り組み事業所に対しては加算で評価する」

助成金が増やすのは経営努力している事業所だけとする
とのことですが、それでどれだけ改善されるのか


働きがいのある職場はどうすれば手に入るのか

1人の若者が新しい働き方を実践していた。

自ら重度障がい抱える革命者。
佐藤さん(26歳)

脊髄性筋萎縮症という難病です。
寝たきりで左手親指1cmしか動かせません。

しかし秀逸な経営のアイデアなどなどで。
経営者の登竜門で賞を取ったり。
MBAも取得予定というすごい方。

女子大で非常勤講師をしたり。
ITビジネスの講義をしてあり。

最新ITテクノロジーを使いハンデキャップを乗り越えてました

障がいを持つ人の新しい働き方を提案するイベントに登場の
佐藤さん。

「自分自身が働く場所がなくて会社を起ち上げた
 同じような重い障がいを持ち働く場が無くて困っている人
 を雇える会社にしたい」

重度障がい者が働き方改革に名乗りを上げたのでした。

愛知県東海市の自宅が佐藤さんの仕事場。

1日は身体の位置合わせとPCのセッティングから始まります

親指1cmで動かす装置を母親がセットしてくれます。

「ミリ単位で自分がパソコンを出来るか出来ないかが
 かかってるから重要」

微調整が重要でした。

佐藤さんは肺炎の後遺症で動いていた右手が不自由に。
右手が動かなくなってしまい、視線で目の動きで
カーソルを動かして左手のスイッチで決定を押すという
仕組み…重度障がい者用意思伝達装置
miyasukuを使ってました。

視線でカーソルを動かせます。
そして決定クリックは左手の親指で。

「右手が動かなくなったのに以前より早く動かせるように
 なった。早いですね。前と比べたら5〜10倍は速くなった」


請求書の作成は左手の親指と目線で簡単に出来てました。

打ち合わせもパソコンで
IT駆使して殆どの仕事を家にいながらこなしてました。

佐藤さんの経歴

1991年生まれ難病が分かったのは1歳の時。
10万に一人の脊髄性筋萎縮症という病気でした。

余命は5歳〜10歳と言われたそうです。

母親は。
「障がいと言うより命がなくなるショックが大きかった」

佐藤さんには健常者の兄が2名います。
母は3人の息子を平等に扱いました。

「3人とも男だったのでやりたいことも欲しい物も同じだった
 同じように育てたつもり」

佐藤さんも兄たちと同じように就職できると思ってました。

「当たり前のように自分も働くだろうなと思ってた
 その当たり前が今の社会では当たり前ではない現状が
 満足に働ける場所がなかった。そこで会社を起ち上げた」

2011年 仙拓(せんたく)という会社を起ち上げます。
同じ障がいを持った松本さんと一緒に起ち上げました。

愛知県常滑市に一緒に会社を作った松本さんの自宅が。
彼も家で仕事してました。

動かせるのは両手の親指だけです。

「納期が忙しいときは文字を打つ速さに限界がある
 もどかしさはあるが基本的に不便はない」

ホームページと名刺をパソコンでデザインする
ウェブデザイナーでした。

「ITの技術を駆使すれば仕事に支障は無い」

仙拓の名刺は、IT社長などにも人気。
凝ったHPも好評で年間300件の仕事が来ます。

創業7年で社員9名。

最近有名になった社員もいます。
日本筋ジストロフィー協会のCMに出ていた男性。
見たことあります。
彼もここの社員だったのか…

大阪の病院に入院している宗本氏。35歳で入社しました。
初めて仕事をしたそうです。

親指しか動きませんが、ウェブ解析を担当しています。

「はじめは出来ないだろうと思っていた」

やってみてどうだった?

「やればできると思いましたね。」

初任給でケーキを買って貰った母は…

「うれしかった。内緒でケーキが届いて。給料からと」

仕事をはじめて変わったところは?

「今日はしごとせなあかんねん」と嬉しそうに。
生活に張り合いが。

仙拓は働ける選択肢を増やしました。

家でPCを使い仕事してると、障がいとか健常とか関係なく
世界で戦えるのかなと思う。


新しい仕事を生み出すプロジェクト

横浜市
企業の若手経営者が集まる「日本経営士会若手の会」の会合

ここに招かれてました。
新しい働き方を拝聴しようと満員でした。

「多様性を大事にして働いている。完全に場所を問わない
 働き方を目指して仕事をしている」

などと発表していました。

そこで新しいプロジェクトの紹介が。

「あたらしいサービスを考えていている。
 高齢者の介護をする人材が足りない現状があるが
 新サービスはテレビ電話を使い独り暮らしの寂しい
 高齢者と話して元気になって貰う仕組み
 人と話すことは認知症予防になることが分かっている
 単に寿命を延ばすのではなく健康寿命を延ばすことが
 すごく大切。
 このサービスを広げたい」

障がい者の仕事と、高齢者のケアという画期的な仕組みでした。

経営者たちの反応は?

「全く障がいを持っていることを感じさせない」
「自分も見習わなければならない。インパクトがあった」

事業の内容の反応じゃないのかよ…

佐藤さんの考えた新サービスが動き出しました。

とある特別養護老人ホームに佐藤さん。
高齢者に会いに来た目的がありました

「今日は突然ですが皆さんにうちの会社が新しく始めた
 事業を試して貰いたくて伺いました」

テレビ電話によるカウンセリングサービス。

佐藤さんが選んだのは、神野さん91歳。
皆の輪に入れない神野さんに試して貰いたいと。

前田さんというカウンセラーが相手となります。

前田さんは先天性ミオパチーという難病。
歩くことが出来ず人工呼吸器が必要です。

子供の頃は活発な少女でした。
短大を卒業し会社勤めもしました。

「社会人になるまでは歩けてた
 28歳の時に家で転んで
 大腿骨と膝を骨折して歩けなくなった」

前田さんは仕事が全く見つからなくなりましたが。
テレビ電話でカウンセラーの講習があると知って応募。
カウンセリングの専門知識を得ました。

そしてカウンセラーの資格を取得

テレビ電話のカウンセリングは天職になりました。

「人の話を聞くことも好き。自分の事を語るのも好き。
 凄く良い仕事を見つけた」

そして神野さんのカウンセリングも

「今までに人生の中でどんなことがあったか聞かせて下さい」

回想法

自分が輝いていた時代を思い出させる方法です。

楽しそうにお話ししてました。

終わった後に。利用者の方に質問

「どうでしたテレビでしゃべって」
「楽しかったです。」

家に戻った前田さんに感想を聞くと。

「私たち障がい者は思うように外に出られないので
 家から誰かの助けになれる活動が出来るのは一番
 やりがいがあることで幸せ」

高齢者も障がい者も喜ぶシステム

ただビジネスとして成り立たせるには…

「新しいサービスは高齢者から金を支払って貰うのは難しい
 自分の中で財源を考えたが…」

このサービスは故障会社雇用に繋がる。
高齢者の介護予防にも繋がる。

という部分から新サービスの財源を考えてました。
そして地元市役所へ…

鈴木市長が待っており。
関係各所の責任者も集まってました

「我々が新しく始めようとしているサービスの概要を
 説明してアドバイスを頂ければ嬉しい」

と、新しいサービスの様子を見て貰います。

市長さんはカウンセリングをしている人が気になりました

「カウンセリングしてる人は、先生? プロ?」
「資格を持った障がい者です」

驚いてました。
資格を持った障がい者が高齢者の心のケアをする日本初の
取り組みです。

障がい者の生き甲斐作りと高齢者の認知症予防などが
ミックスして出来ている。
今まで我々が持ってなかった発送がある

佐藤さんが考えた狙いが市の職員に理解して貰えました。

「課題は色々あるけど良い物して行ければ」と市長。

東海市は、佐藤さんの新しい事業の助成金を検討。
財源が得られるかも知れませんでした。

佐藤さん
「ここまでやってきた意味というのは同じような障がいを
 持った人の働く環境を整えることが役割だと思っている
 これからも精一杯頑張っていきたい」と語ってました


まとめ

突然の怪我や病気で障がいを抱え仕事を続けられなくなる
誰しもその可能性は否定できない。
働く意欲を持つ人がチャンスを得ることが出来る。
寝たきり佐藤さんの改革にはそのヒントがあった。
分け隔て無く働き新しい価値観を生み出せるか。
働き方改革の本質はそんな社会の実現にあるのかもしれない

と締めくくられていました。

こういう事にこそ税金をぶっ込むべきだと思うんです。
最初のA型事業所なんてなんて浅ましいことか…


posted by Fuchs at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
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