2018年08月15日

『巨大規制に挑む【バターの闇新たな戦い】』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • バターの闇について…
  • MMJの生乳を買った業者が潰れました…
  • そして念願のバター生産が始まりました


欧州の乳製品が安く入る?

3月下旬東京青山
人だかりが出来ている店がありました。
ショーケースにはチーズが並びます。

カマンベールやらミモレットやら。
パパイヤを載せたデザートチーズも。

フランス産のチーズです。

無料でチーズが食べられる7日間限定イベントだったようで。
仕掛けたのはフランス乳業団体の人でした。


「目的はフランス産のチーズや生クリームバターの魅力を
 日本に広めることです」

何故こんなイベントを?

7月にEUとの経済連携協定(EPA)が結ばれました。
EUからの食品、工業製品の9割以上の関税撤廃されます。
それに先駆けて乳製品を売り込みに来ていた。

しかし。
「今日はバターはありません。日本にフランス産バターを
 輸出したいが日本の関税が高すぎて輸出が難しい」

EPAで欧州ワインは関税即時撤廃
チーズは一定枠内で撤廃。
しかしバターは据え置き。

フランスで460円のバターも日本で買うと2224円。
他のバターも4倍以上です。

国産は200g/435円ですが10年で4割高です。
過去に何度もバター不足になっています。

農林水産大臣は?

平成26年以降はバター不足は発生していない。
今後も安定的にバターを供給できる
足りているという政府

現場では

千葉県習志野市国産バターの人気パン屋。
ピーターパンというお店
商品開発担当の藤井さん。

「メロンパン、カレーパン。塩バターロールが人気
 国産バターは、塩バターロール、クロワッサンも国産バター」

バターを大量に使うパンが多いです。
塩バターロール…塩パンですね。

「1個あたり10gにカットして生地に包んでいく」

焼き上がると中のバターが溶けて生地に染みこみます。
ホントあれはバターの味ですからねぇ。

かなりの量を使うらしく。

「1日に20回くらいは焼いている商品
 多い日でバターを5kg〜6kg使う」

国産バターが手に入りづらいと聞くがどう?

「実際かなり手に入りにくい
 九州から北海道まで全国のバターをメーカーにお願いして
 かき集めてる状態。
 ベーカリー全体としては手に入りにくい」

パン屋など業務用は困ってました。

価格も値上げ傾向にあり、5月〜6月でも上がったそう。

「人気商品なので今の値段で提供したいが、値段を上げる
 日がやってくるかなと」

国産バターはなぜ高くて足りないのか

農協系のホクレン。
国内の生乳流通の半分以上を扱う牛乳のドン。

以前の取材でこんな発言…ありましたねぇ。

「山のようにバターが置いてあったら買わない
 どんどんなくなっていくと消費者心理から、バター不足と
 なるんじゃないかと買い増しという行為が起こる」

品薄を演出するのは良いこと的な発言ですね。

バターの原料を作る酪農の現場では

農協の組合長が。
「歓迎は出来ないよな。リスクは背負って貰う」

農協を裏切ったら潰されるという仕組みが出来てました。
2年に及ぶ取材から自由な取引を阻む高い壁がありました。

そして更なる問題が明らかに。

巨大規制に挑む男…MMJの茂木さん。

「既得権益を解放していく。うちの会社の仕事」

壮絶な戦いの結末は?


MMJの戦いが続いている

酪農家が生産した生乳の流れ。

流通の仕組みがあります。
生乳は、指定団体に買い取られます。
そこから各乳業メーカーに卸されます。
生乳を各メーカーが生乳、バターチーズなどに加工して販売

そして指定団体は全国に10ある農協系の組織。
生乳の96%は指定団体が独占して買っています。

そこに風穴を開けようとしているのがMMJです。
MMJは指定団体よりも高く買取りメーカーに安く卸します。

今年4月法律改正

流通の流れが変わり自由化に動き出してMMJの後押しが。
ガイアでは2年、自由な流通を目指す酪農家を追ってます。
この法改正の流れが何をもたらすのか。

2016年6月北海道浜中町。
MMJが質の高い生乳の酪農家から直接買い取ってました。

ホクレンだと96円/kg(手数料さっぴいて)
MMJだと102円/kgでの買取りです。

6円の差があります。
契約農家は83件でした。
MMJにかえるだけで数百万円〜数千万円収入がアップします。

群馬県伊勢崎市の住宅街にあるMMJ本社。
一間だけのオフィスに社員4名の小さな企業です。

2002年MMJ設立。
酪農家の仲間が経営難で廃業するのを見たのがきっかけ。

「MMJに出荷することで農家の所得が増えるのは間違いない
 農家が元気になれば後継者も入る従業員も牛も増えて
 生産量も増える。バター不足も解消出来る」

そんな夢を持って運営されています。
職員2000人のホクレン(指定団体)とは違い、人件費や設備
コストを圧縮。高い買取り価格を実現してます。

北海道釧路市阿寒町にMMJに出荷する酪農家が。

福田さん(34歳)

「利益が出れば規模の拡大を考えていける。まだまだ大きく
 したい」

ありましたねぇ…前回の取材時に。


三人の子を持つ福田さん
10年前脱サラして飛び込んだが苦労の連続。

2年前生乳出荷先をMMJに変えたいと思い阿寒農協へ相談。

阿寒農協の組合長としてどう考えてる?

「歓迎は出来ない。行くのは個人の責任で行くからしょうが
 無い。リスクは背負って貰うよ」

露骨な圧力。そして組合長と対立関係に。

「明後日からMMJに牛乳の出荷を開始する。
 農協に牛乳は出荷しない」

それなのに何故か牛乳を出荷しないのに賦課金を徴収
とか言い出しました。
賦課金とは農協が組合員に貸す負担金です。
農協に出荷しなくても1kgあたり50銭払うように通告
年間120万円の出費です。

「出荷しない農協になのに何故徴収? 意味が分からない」

まさに全くその通り。
この露骨な農家いじめが半端ない訳ですが。

去年7月霞ヶ関。
スーツ姿の福田さんが公正取引委員会へ。

「自由な取引をした物に対して制裁的な賦課金を徴収するのは
 おかしい」と訴えました。

阿寒農協の賦課金の是非を国に判断して貰いました。

すると10月公正取引委員会の動きが。

独占禁止法優越的地位の乱用の規定の違反に繋がると指導

阿寒農協の賦課金の徴収が一時停止となりました。

この問題はひとまず公取の力で収まったようです。


乳業メーカーを倒産させた?東北生乳販連

MMJの牛乳を買ったメーカーに圧力を書ける動きも。

福島市にある福島乳業
1970年創業で従業員30人
震災の風評被害の影響で赤字続きでした。

会長の岩澤氏は質の高い生乳を扱うMMJと取引をしようとして
ました。

「相当厳しいかなり厳しいけど、消費者に良い物を届ければ
 必然的に上がる」

福島乳業は東北生乳販連から生乳を買ってます。
MMJからも買ってブランド製品を作ろうとしてました。

手始めに福島乳業はMMJの北海道の生乳でヨーグルトを作成。

「決定ではないけどこんな感じで。
 3月から生乳を使い北海道産ブランドを売り出す」

社運を賭けた新商品の開発をしていました。

しかしその裏では…

「新聞に出てMMJと取引を開始するといったら圧力がかかって
 きた」

2年前MMJと取引したいと話したところ、東北生乳販連の態度
が一変したそうです。

急変の東北生乳販連の態度

前金じゃないと売らないと言い出した

毎週金曜にお金を用意して来週分を買う型式に。

福島乳業は、東北生乳販連に1億7000万の借金があります。
そこで返済猶予を申し出たら。

これを持ってきた

債権譲渡担保権設定契約書

福島乳業はスーパーなど152の取引先で乳製品を扱っているが
その売り上げを担保に出来るという契約書。

「これにサインをすることで借金を猶予すると言われた」

3ヶ月後

乳製品の販売先に文書が届きます。

債権譲渡通知書

全取引先から福島乳業の売上金を回収し始めたのです。
要するに売り上げを全部かっさらうわけです。

どこからどう見ても潰す気満々

「根こそぎとられる。完全に潰そうという魂胆で来た
 こんなに酷いのかな」

1社が動くとMMJと付き合う他のメーカーが動くから入口で
切ったようです。

福島乳業は金が入らなくなり資金繰りが悪化

12月22日仙台市にある東北生乳販連にやってきた岩澤さん

余剰分の金を返して貰おうとやってきました。
前金で牛乳代払ってますが、多く払っていたので1200万ほど
過払い金があったようです。
資金繰りがヤバイのでそれを返して欲しいと言いに来たのです

「その金がないと今年が乗り切れるかどうか…」
「気持ちは分かるが「はいそうですか」とは」

笑いながら…糞ですね。
過払い金返さないとか。アディーレに相談ですよ。

岩澤さん必死に訴えます。
「潰れちゃう。潰れたら今までの返済計画も飛ぶ」

「返すことはやぶさかじゃないけど同額払ってくれたら」

先に借金返せとか言い出しました。

「潰れなさいと同じじゃないか…」

1時間足らずで出て来た岩澤さん

「ニコニコ笑いながら言ってた。
 MMJのせいではないよ」って。

良い商品を頑張るというのが基本でね…と岩澤さんが言い残
して去りましたが…

5月上旬福島福島乳業と連絡が取れなくなりました。

工場に行っていると閉鎖してました。
そして工場から運び出される部品

工場は閉鎖され従業員全員解雇

会長にも連絡が繋がらなくなりました。

30人の従業員の人生まで潰したのか…怖いな。

東北生乳販連に話を聞くと

福島乳業がこういう状態になったことをどう考えている

「残念ですね長らく付き合ってたし」
「再建してもらいかつてのような取引ができたらいいな」
「事業を継続して貰うつもりはある?」
「当然です。全部回収できてない。
 事業継続して貰い最終指摘に返済していただくのが最終の形」

白々しく言い放ちます。

企業の債権回収に詳しい専門家は…

疑問があると弁護士。

債権譲渡通知書の締結は平成29年2月14日
債権回収が始まったのが5月23日。
契約してから、債権回収まで3ヶ月。

企業を維持しながら債権回収を最大限やるならもっと
ながい期間で考える。
3ヶ月という短い期間で一気に債権回収には行ったのは
債権の回収が出来なくてもよくて経営破綻潰れても構わない
とそういう判断がある。

「MMJという企業と取引を行った」

仮にそのことが今回の債権回収の理由ということになれば
同苦戦禁止法が禁止している。
不公正な取引方法に当たるのでは無いか

事実を確かめる為に東北生乳販連の専務理事に聞いてみると

勘弁して下さい

潰しにきたと福島乳業が証言しているが反論は?

反論する物は無い

反論が無いと言うことは認めたと同意なんですがそれは?

8月8日東京新橋。
やっと岩澤さんと連絡が取れた
工場の再建に向けて資金集めに奔走しているそうです。

「自分の私財をなげうっても再建に向けて頑張ってる
 MMJと協力しながら消費者に安全で良い商品を提供したい」

東北生乳半連に何を思う?

「非常に怒りはある。
 怒りを力に変えて再建したいと思ってる」

こういう時こそ動けよ…公取


阿寒農協との戦い

北海道阿寒町
自由な取引を求める酪農家と対立する農協会長。

組合長への反発から7件の農家がMMJに出荷しだしたそうで

3月上旬その動きが更に加速しそうでした。

MMJの茂木さん、福田さんが向かった先は、宮高さんの牛舎。

「農家が売り先を選べる。それが制度改革の肝」
「良い制度を作ってくれた」

半世紀以上続いた制度が変わることになりました。
指定団体だけが生乳を卸売りする団体だったが
MMJも認められたのです。

宮高さんも国のお墨付きがあるならとMMJに変えようと
していました。

「50後半になり無理が利かなくなってそこそこ借金がある
 有利な方に売りたいのが普通な考えだと思う」

宮高さんの考えとしては。
農協を通して農協経由でMMJ売るという方式
農協を通してMMJに売ることで対立を避けられると考えたの
でした。

3月6日
宮高さん阿寒農協を訪ねました。茂木さんとかも同席。

「少なくとも今回の制度改革については生産者が販売の
 自由を得てどこにでも売れますよというもの。
 農協がそういう形をとりなさいという指導はない」
「農協にとっても農家の所得増に繋がるんだからもう少し
 広い心で認めてくれたら…」

制度が変わっても農協が出荷先を買える事はないの一点張り

「なぜ皆がハッピーになれる層土改革なのにそれをやらない?」
「基本的には系統(ホクレン)への販売を販売規定で
 うたっている。農協がホクレンとMMJさん2社に販売という
 選択は難しい」

組合長は販売規定を理由に高く売れるMMJに出荷したいと
いう要望を拒否してました。

「農協が勝手に選んだら今と変わらない。何のための法改正」

宮高さんもうなだれてました。

そこで昭和38年に作られた販売規定を調べて見ると。

「原則として系統機関に委託する
 系統期間外に販売するときはあらかじめ確実な取引先を
 選定し…」

別に他に売っても良いと書かれてました。
ちゃんと読んだら断る理由にならないのです。

阿寒農協にこの件の取材を申し込んでみた

文書で回答がきました。

「できるとされているだけであり、阿寒農協が組合員の
 要望で系統機関以外の出荷契約を締結する義務はない」

要するに義務はないからやらないという理由でした。

宮高さん
「せっかく有利な販売が出来るところ見つけたたのに
 阿寒農協は組合員のことを考えて運営してるのか」

してないでしょうねぇ。

ガイアはJA北海道中央会にやってきました。

定例記者会見があるということやってきましたが。

記者クラブのメンバーの記者会見なので

でました。記者クラブ。
地元のメディア向けの定例記者会見だからだめだそうです。

JA北海道中央会の会長にもアタックしますが。
ダメと言われておしまし。

後日改めて阿寒農協の対応をインタビューしたら。

「番組の趣旨と質問の意図について理解しかねるため
 回答は控えさせていただきます」

番組の趣旨と質問の意図について理解しかねる

この回答の方が理解しかねますけどね。


バターを作る

値段が上がり続ける国産バター
世界のバターが知り尽くしたプロに聴いて見ます。
酪農先進国、乳業コンサルタントを呼んでたのです。

普通に買えるバターは大手4社の製品のみ。
専門家に試食してもらいます。

「良い品質気泡もない良い製品」
「ただどれも似たような味」

欧州ではスパイス使ったり色々な味がある。

そして200gが4ドルと聴いて。

「とても高い。デンマークの倍」

日本のバターの価格は主要国で一番高いのでした。
高すぎます。
まぁ、出荷量減らして高止まりさせてるんでしょうけど。

「使いやすい値段にしていかないとバターの消費が落ちる」

7月下旬MMJ本社。
福田さんを呼んでいた
工場の完成予想図がありました。
MMJはバター工場を建設することにしたのです。

「現状バターの小売り値段は市場最高値。
 リーズナブルな値段で供給したい」
「生乳1kgの製造コストを10円で加工してくれ」

製造コストは日本だと生乳1kgで23円
アメリカの加工費6.5円だそうです。
最新鋭機械なら10円までは行けそうらしいです。

「小売価格も十分下げることが可能」

やっと協力していただけるメーカーがあってと。
MMJ生乳を使ったバターが出来ていました。
あるメーカーの協力で試作品が出来たそうです。

自社工場の稼働は3年後なのでまだまだ先ですが。

北海道デイリーみんなのバター

という商品で売り出すようです。
7月30日千葉県習志野市
ピーターパンにやってきました。
MMJのバターの試食販売をさせて貰える事に

有塩バターと無塩バター90個。
100g150円 100円安くなりました。

このくらいの値段で出せるかな今のところの概算。
パンにバターをたっぷりぬって試食販売開始

「美味しい」
「ビックリするくらい安くて」
「一時バター値上がりしたり品薄でマーガリンに変えたが
 この値段だったら欲しいな」

とお客様の声

「家のバターより美味しい」
子供にも大好評でした。
値段の安さに手が出るバター
次々に売れて90個はあっという間に完売でした。

農家の所得は増えて消費者は安いバター
規制の壁を越えた新しい農業が始まりました。

「安くて安全で美味しいバターを届ける
 既得権益は逆らっている邪魔してくる
 そういう人たちの既得権を解放していくのが仕事」
 山は大きい方がやりがいがある。これからも頑張って
 いこうかなと」

茂木さんの挑戦は続きます。
これなら応援する人沢山いると思いますし。
金集める方法はもっとありそうですけどね。


まとめ

日本では以前から巨大な規制で
生産者を守ることが生産者のためだとやってきた
農業の数は減り、収入が改善してるとは言えない。
貿易の自由化が進み海外から入ってくるようになる。
長年続けてきた規制で守ることが日本の消費者や生産者の
ためになるのかを追い続けて行く。

ホントですねぇ。
勿論守ることも重要なのですけど。
縛り付けるのは違うと思いますね。



人気ブログランキングへ
posted by Fuchs at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/184173209
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

人気ブログランキングへ