2018年08月21日

『異変!ニッポンの魚【進化する漁業の挑戦】』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 北海道の海で起きている異変について
  • 寿都では定置網に魚群探知機をつけて予測漁を
  • 留萌ではタコ漁と資源回復を実践してました


平禄寿司の現状

海の異変は回転寿司に。

新宿の平禄寿司
見た感じでは変わった様子はない。
好みのネタに舌鼓を打つ光景が広がっています。

店の自慢は職人が握る新鮮なネタ。
しかしマグロを筆頭に異変が

「魚の量は明らかに減っている」

漁獲の減少により魚かが高騰。
仕入れが思うように出来ていないのでした。

仕入れ担当者
「毎日張り付いて市場の状況や価格の変動を見て取り組んで
 いる」

この状況に耐えきれない店もでて倒産しています。
回転寿司の倒産件数が増え続けていました。


函館でも異変

海の幸の宝庫北海道函館。
ここでも異変が。

7月下旬午前4時に漁船が戻ります。

船を覗くとスルメイカが沢山。

大量のように見えますが…

「2週間何も獲れなかった。
 こんなに獲れたのは久しぶり」

函館ではスルメイカの漁獲量が最盛期の1/5に減少。

北海道では毎年のように伝えられているので知ってます。
イカやばいなぁと毎年思ってます。

ソネ食品

影響は食品会社にも。
函館の市場で入札したイカですが手に入ったのはごく僅か。

「今入札すると1kgで4500円くらい
 安いときは1500〜1600円だった」

3倍にも高騰してました。
原料の高騰は主力商品を販売中止に追い込むほどです。

「今まで日本で取れなくてもペルー、アルゼンチンが
 あったり代替がきいた。去年から世界的に獲れてない。
 乱獲もあると思う。原因は」

日本の漁獲量は右肩下がり。
危機的レベルに落ち込んでいます
1250万トンくらいあったのが250万トンまで減ってます。

世界的な魚介需要の高まり
乱獲、環境破壊、気候変動が重なり合ってます。

函館ではイカに変わる名物作りが急務に

そこで目が留まったのがブリ

函館なのにぶり? とシールが。

以前北海道ではほとんど捕れない鰤でしたが、大量に網に
かかるようになりました。
海の変化に漁師も困惑しています。

「獲れる物も違うし量も極端に違う。本当に分からない
 昔の海と全然違う」

食卓に係わる危機。今海で何が起きているのか。
日本の魚を守れ壮大な計画が動き出していました。


水産資源危機

実感する人は少ないと思うが、
現在の状況が続くとどうなるか。

2050年の鮨屋ではコハダ1貫4000円とか。
イカが1貫1万円とかになると予測されてます。
南の魚が捕れたりします。
極端な想像ではないとのこと。

日本の研究機関では、水産資源を管理しないと、
水産資源がが食べられなくなるとレポートしています。

それだけ漁業資源は危機的な状況でした


北海道寿都町の現状

北海道寿都町
養分を含んだ雪解け水が流れ込む豊かな漁場がある港町。
牡蛎の蒸し鍋が人気です。

しかし海の中では異変が起きてます。

漁師歴30年の佐藤さん46歳

6時に漁に出発。
向かったのは陸から2kmの沖合。

佐藤さんが手がけるのは定置網漁です。
網は常に同じ場所に仕掛けています。
どんな魚がかかっているかは引き上げるまで分かりません。

「種類も量も毎日変わる」

その日の漁の結果を見て不満げな顔の佐藤さん。
期待していた程魚がかかってなかったのです。
最近はこんな日が増えているそうです。

「全然だね。燃料代にもならない。赤字」

トラックがやってきました。
取引先の食品卸会社のトラックです。

魚を全て積み終えても荷台はガラガラ。

取引先のいずみHD

「3倍くらいあっても良いかな」

こんな感じで様々な場所に異変を及ぼしていました。

寿都町でも魚の減少は深刻

ホッケの漁獲量は最盛期の1/10

寿都町の漁獲量全体

10年で1/5に落ち込んでいます。

6月中旬ある男性が佐藤さんを訪ねました。

公立はこだて未来大学の和田教授

和田さんは佐藤さんの定置網である取り組みを行ってました
網を仕掛けた場所に到着。
海の上に浮かんでいる物体があります。

「あれが魚群探知機の本体。信号をネット上に飛ばしている」
遠洋漁業で利用する魚群探知機を定置網に設置。

定置網は固定した網の奥に魚を誘い込む漁法。
通り道に魚群探知機を仕掛ければどれだけ魚が入るかが分かる
引き上げる前に魚種などが分かるようにするのが目的。

魚群探知機のデータは、反応の大きさで、何時頃どれだけ
魚が通過したかが分かります。
ネットを通してどこからでも確認可能です。

これがあれば船を出す前にどんな魚がどれだけ捕れているか
が予測可能です。
勘や経験で予測してきたのがこれまでの漁業とは違います。

船を出す前にどれくらいどんな魚が捕れるのか事前に分かる
ことで役立てられることが増えます。
この取り組みには大きな目的がありました。

「魚を獲るだけじゃなく逃がすことも求められる」

資源保護の対象の魚がいなければ安心して漁ができます。
逃がすべき魚逃がす。
もしくは網を開くのかそのとき判断が可能となります。
網に何がかかってるか分かれば稚魚や絶滅の恐れのある魚を
守れます。
これで資源保護に繋がると考えていました。


管理漁業で資源回復に成功した人たち

北海道留萌市の港の漁師を訪ねます。

米倉さん56歳。
米倉さんは漁師歴30年
資源を守る為に欠かせない漁期前の調査をしてました。

留萌で獲れる「なまこ」
なまこは中国で高級食材として価格高騰。
取れば売れるため乱獲したので激減しました。

そんな中和田さんと漁師が取り組んだのは
なまこ生息数の見える化

タブレットで確認していたのはデジタル操業日誌でした。
漁を行った場所と漁獲量を入力します。
その情報を漁師全員がが共有することで適切な量を残せる
ようになりました。

漁師さんも。
「昔は帳面をつけてたけどデジタル端末を使うようになって
 実際に目で見て確認しながら出来る」

この乱獲防止の取り組みで留萌のなまこは最盛期に近い
量にまで回復。

最初は経験と勘を頼りにしていた漁師は半信半疑でした。
「いきなり来て青いつなぎ着たおっちゃんで。
 誰が先生だって分かる?」
なんて感じだったようですが。

和田さんと組むことで漁師の意識も変わったそうです。

「漁師は自分の位置を人に知られたくない。
 デジタル操業日誌を止めた人もいた」
「強制はできないけど、資源を増やそうとやってるから
 入れてくれよと言って…」

皆で協力して資源回復を行ったようです。


公立はこだて未来大学

和田さんの研究室がある大学です。

水産学を学んだ和田さん。
漁師との出会いが人生の転機でした。

「真冬の吹雪く中で船に乗せて貰った時
 イメージした物を超える重労働をされていた」
「大変じゃないです?と聴いてしまった」
「大変何だよと即答され、だから兄さん俺たちの仕事を
 楽にしてくれと言われた」

それを機に、自動いか釣り機などを開発する会社に就職。
楽にする機械の開発をしていました。
しかし目の当たりにしたのは魚の大量死など海の異変。

「漁業者の仕事を楽にしたいと一生懸命楽しくやらせて
 貰っていたが海から魚がなくなれば作った機械はどんな
 役に立つのか」

そこから海の異変を止める試みを実施するようになったようです。

未来予想図

定置網を丸裸にするだけじゃ無くて未来図を描いていました。

魅力的な観測網だと思う。
天気予報で使うアメダスは全国1300ある。
同じように定置網で出来ないかと考えている

アメダスの観測所は全国に1300箇所。
定置網は全国4000箇所以上あります。

その全てに魚群探知機を取り付けたいというのが夢です。

それらのデータを集約することで日本近海のどこにどんな
魚がいるかを見える化。資源保護に役立てます。

「今までは沢山獲りましょう、沢山供給しましょうスタイル」
「今のままで良いかというとそれはやっぱり変えなきゃ
 行けない」
「観測データを少しでも良いから増やす。
 それを次の世代に渡したい」

漁師の佐藤さんが魚群探知機をチェックしてました。

種類によって群れの大きさな泳ぐ深さが違います。
それである程度魚種が分かるそうです。

ブリと推測される魚影と
「底の方でも見えているからヒラメが多少いるのかな」

海底近くの反応をヒラメと推測する魚影が。

佐藤さんの予測
「鰤とヒラメ」がかかると判断

予測漁

定置網にかかった魚の種類と数を予測する漁です。

定置網ポイントへやってきました。
予測した魚はかかっているのか。

網の中で飛び跳ねている大きな魚はブリでした。
ヒラメもかかってました。
予測的中。
この日の水揚げはまずまずでした。

「効果抜群です。予測出来れば販売先も増えてくる」

その効果は卸にも。
札幌市のいずみHD。
佐藤さんと同じ魚群探知機のデータを見る人たちが。

取引する卸会社の社員でした。

種類と漁が分かることで様々なメリット

通常は水揚げされてから「これがこれだけ獲れました」
「どれだけ使いますか?」と売り先に案内する。

「明日これだけ獲れるので」と、1日前倒しで客に案内できる

これが大きいようです。
卸会社は販売計画を立てられて、業務の効率化ができます。
魚に係わる人を幸せにする見える化する取り組み。
軌道に乗れば消費者は安定した価格で旬の魚が食べられる
かもしれません。


北海道留萌市

留萌地方卸売市場で行われていた海産物祭。
うまいよ!るもい市

焼かれていたのは「ホタテ」
豊かな香りが食欲を誘います。

エビのつかみ取りや豪快なウニのつかみ取りも。
海の幸は留萌の財産です。

中でもミズダコが人気です。
しかしタコにもある異変が…

東京品川区に北海道留萌マルシェという
留萌の食品を使うレストランがあります。

調理主任の渡辺氏
特にタコは人気のある商品だそうです。

「ミズダコ、留萌で捕れたミズダコ」

足の長さは1m50cmなど。
頭も厚さが1.5〜2cmぐらいの肉厚だったり。
切り方や加熱の仕方によって様々な食感を楽しめます。

ミズダコの冷しゃぶ
ミズダコの釜飯

などなど色々加工できます。
しかし留萌のタコは漁獲量が減ってました。
ここ10年でなだらかではあるが減ってきている

海温の変化などもあり留萌でも本マグロが揚がったりする
ぐらい温暖になりました。

「タコが獲れづらくなり、人気はどんどん高まっているので
 引っ張りだこなのに漁が足りてないぐらいの…。
 値段が上がるのが心配」

留萌地域漁獲量が最盛期の半分になってました。

ガイアのカメラは2017年6月から漁師たちの挑戦を追ってました

米倉氏25歳。タコ漁6年目の若手です。


漁の開始から1時間半樽を引き上げますがかかっていたのは
小さいタコ
資源保護のため2.5kg未満は放流しなければなりません。

留萌のタコは樽流し漁で獲ります。

たるに「いさり」という仕掛けをつけて投げ入れます。
仕掛けは沈むが仕掛けの位置を樽が教えてくれます。

ミズダコには縄張りに侵入した外敵を攻撃します。
その習性を利用します。
外敵のように動かすとタコが食いつきます。
仕掛けを上手く動かすには風と潮を読む必要があります
さらに狙った大きさのタコを捕まえるには熟練の技が必要

漁師になって6年でも樽流し漁の難しさを実感。

「教わったことはないし自分も教えられない
 やってみないと分からないから」

国内の年齢別漁業者数は歪です。
不安定な収入、技術習得の難しさでなり手が減少。
高齢化が進んでます。

このままでは魚がいなくなる前に漁師がいなくなる

そんな若手の米倉さんのところに来たのが和田さん。
若手の漁師を助けるためのシステムを考えました。

タコボタン

「3つあるのでタコが捕れたら押して貰ってる」

上が15kgオーバー
中が2.5〜14.9kg
下が規格外

タコのサイズを1匹ずつ記録してデータを集めて傾向を探る
仕組みです。

開始から1時間タコが捕れた。
タコボタンのデータ蓄積開始です。

これで大きいタコが捕れる条件分析できると考えてました
米倉さん開発した新たなシステムを使い始めてました。

1日の航跡と、大きいタコが捕れたポイントを×印で表示。
見える化します。
更に他の船の動きも見られるので参考に出来ます。

「これから漁師になる人に取ってかなり良いと思うこのアプ
 リ。家に帰ってきた今日はこうだったって分析できる」

情報共有で乱獲を未然に防ぐことが可能
タコの資源回復も担ってました。

更なる挑戦

ベテランタコ漁師松澤さん
留萌切ってのタコとり名人です。
その技術を丸裸にしようとしてました。

ドローンを取り出し自ら操縦。
それで、船の位置と樽の位置を記録します。

樽も写ってる船と樽の動きを記録するのが目的です。
どう言う樽の配置で獲れた瞬間はどうたるが動いてたのか
数字に出来ればと考えていました。

名人技術を解析して丸裸にします。

名人は流石に大きなタコを捕ってました。

「大きかったら30kg〜40kgはある。」と松澤氏。

コツを言葉にするのは難しいそうです。
合わせるまでが大変だけど合わせたら大きいタコがつく。
それを見える化して共有しようとしてました。

漁師さん自身は協力するのは嫌では?

これはすごいこと。
先生のコンピュータがどこまで進化していけるか。

和田さんも。
「いいんじゃないです?負ける気ないでしょうから」

研究室に戻り松澤さんの解析を続けてました。
ドローン映像から作成したアニメなど。

赤い点が投げ入れる樽
緑の点が船。
風速、潮の流れ、タコを捕れた場所を組み合わせて
大きいタコが獲れる樽の動きと速度を解析します。

「技術を残していく。伝えたい
 これからベテランの漁業者がリタイアしていくのが
 想定される。ベテランの経験やそこから生まれる勘を
 残していくのかが非常に大切」

1年が経ち若手漁師の米倉さんにも変化が。
和田さんのシステムを導入して1年。

2017年1011匹だった漁獲量は2018年943匹に減少。
しかし成果もありました。
2017年は10%が2.5kg未満だったでしたが1%に激減。
資源を守りながらタコが捕れるようになりました。

和田さんは
海の異変に打ち勝つ漁業は日本の魚を守ると信じてました。

「魅力ある仕事にしていく。
 資源を守りながら経営も守っていく。
 そんな漁業をこれから作り上げていく」
と熱く語ってました


まとめ

長年水産大国と言われた日本。
しかしこれまでと同じでは水産資源の危機は深刻になる。
今回日本の漁業において資源管理と技術の継承を考える時期に
来ている。
日々の食卓、健康に欠かせない水産資源。
その未来を立ち止まって考えるときが来ているとまとめられて
いました。



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posted by Fuchs at 23:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
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