2017年02月21日

『その【便利】必要ですか?〜追跡「サービス激化」の裏側〜』今日の「ガイアの夜明け」感想

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 便利の犠牲者のお話
  • 宅配便業界の地獄な実情が取り上げられていました
  • 24時間を縮小する中拡大するウエルシアが紹介されていました


スピードを求める時代

神奈川県座間市の倉庫。
1フロアだけで東京ドーム半分の広さがあり洋服が並んでいます。
一角では、ずらりと並んだブースの中でモデルの撮影会。

撮った写真はすぐさまパソコンでチェックし、店頭に並びます。
店頭と言っても、MAGASEEK。ファッション通販サイト。業界2位で会員200万人。
マガシークの商品を撮影していました
送料無料。最短当日発送されるスピードが人気です。

東京都千代田区のマガシーク本社。

配達スピードに拘るのは井上社長。
「ネットビジネスに占めるコストの中で物流は切っても切れないので、物流を制する物はネットビジネスを制する」
そこまで配達スピードに拘り理由は?

「先ほど注文したのですが、いつ出荷されますか?」
「まだ出荷の連絡が来ていません。ちゃんと今日出荷されますか?」

と、客からの要望が多数。少しでも早く手にしたい客の要望があります。

楽天は、「楽びん!」」最短20分で配達します。(都内の一部地域)
アマゾンジャパンも「プライムナウ」最短1時間以内で配達します(首都圏、関西一部地域)

「アマゾンプライムとか出てくると翌日配達が当然。そこのスピードをどうコントロールするか…」

少しでも早く。当日は駄目でも次の日の朝とかとハッパを掛ける社長。

物流拠点の物流担当者。

スピードアップの策はこれと見せてくれたのはワンタッチで箱が出来上がる段ボール。
1個で5秒の短縮。

更に、画像ピッキングシステム。

腕につける端末で注文品を探す出す時間が2割短縮できました。

「客もスピードを求めている。1分でも1秒でも削り客の求めている物に応えたい」

客の要望に応える形でネット通販配達スピードは競争が激しく。

運ぶ現場では地獄が待ち受けていました。

便利はどこまで必要なのか


便利の裏に潜む犠牲

深夜なのにコンビニで買い物が出来る。
インターネットで24時間手に入る。
送料無料で再配達は当然。

便利なサービスを支える人たちの過酷な現実がありました。


運送会社「トランプ」の例

運送会社「トランプ」1994年創業宅配便の小規模運送会社。

大きな問題を抱えていました。

「圧倒的に荷物が多いのが現状。1人1人が限られた時間の中で配達している。100%要望に応えなくてはいけないが、それが物理的に出来ていない」

トランプは大手運送会社から配達を請け負っています。
それを契約している個人ドライバー100人に依託して配って貰っているという業態です。

ドライバーの中島さんの1日

午前8時。トランプ依託の個人ドライバー中島さんが最初に向かったのは大手運送会社の集配センター。
効率良くするため配達順に積み込みます。60個で荷台がいっぱいになります。

午前9時30分配達開始。荷台はアマゾンだらけです。
荷物の9割はネット通販の商品でほぼアマゾンです。

たくさんの荷物を少しでも早く届けるにはあるハードルがああります

午前中に上手く行かないと1日引っ張る

配達時間指定サービスの8-12時が山場となります。

午前10時を過ぎると早くも問題が発生します。

10時を過ぎると留守の家が多くなる

「しょうがないですよね付き合っていくしかない「不在」と」

1個につき150円受け取れる歩合制です。
不在の場合、何度足を運んでも配達したことにならないから死活問題です。

「やればやっただけ稼げる。やらなければゼロ」

運送業界で大問題になっている再配達。宅配便の20%に上ります。

再配達の問題点は、突然時間変更してくれとか言われること。

「さっきはこの後ずっといると言っているといったけど、これから出かけなくちゃいけないので時間を変更してくれないか」

そんなのが多いようです。

再配達には大きなハードル

マンションにやってきましたが宅配ボックスがいっぱいで持ち帰ります。
不在でも預けておける宅配ボックスは数が少ないからドライバー同士で奪い合いです。

去年12月インターネットに投稿された動画は有名ですよね。

某佐川の社員が荷物に八つ当たり。
配達先が不在だったから荷物を持ち帰るときにイライラしてぶん投げていたやつです。

「あり得ないとは思うけど、やってしまう気持ちは分からなくも無い」と中島さん。
「皆ストレスはありますよね…」とぼそっと。

午後2時午前中の配達が一段落します。
60個の荷物は半分になりましたがまだ半分です。

配達の合間にコンビニへ。トイレを借りて買って来たのは、パンとお菓子。

昼は簡単に済ませることが多いそうです。

「昼飯にそこまで時間取れない」

18時になると昼間に不在票を入れた人が帰ってきて連絡をくれるので、ここからが本当の戦いです。

ひっきりなしに再配達以来。

20時過ぎ…夜に届ける荷物を新たに積み込んだので40個の荷物がありました。
仕事を終えたのは22時過ぎとなりましたが荷物は15個残りました。
再配達依頼が来なかったのです。

それも殆どアマゾンです。

「いらっしゃらない人は明日に回す」

毎日150個届けるそうで23時に家に帰宅です。

妻が出迎えてくれました。
帰宅は大抵この時間だそうで子供達は寝床です。
遊べるのは出かける前のひとときだけだそうです。

奥さんは。
「仕事は無くならないけど、身体が持たなさそう。肘が痛いってよく言ってるから。頑張って。」

「頑張ります」と中島さん。

こんな過酷な日々を過ごすドライバーの人があって我々の便利が支えられている訳ですからねぇ。

私はなるべく自分がいる時間に届けて貰うようにして届けて貰ったら「ありがとう」としっかりお礼を言うようにしてますよ。

まぁ、どうしても発売日とかに欲しいときは宅配ボックスにお願いしますけどね。


過酷なヤマト運輸の状況

横浜市中区にある神奈川労連。
さまざまな業種から個人でも加入できる労働組合です。

そこに男性2人が相談にやってきました。

彼らは、大手運送会社ヤマト運輸の元社員です。

関口さんは神奈川県内の支店で16年ドライバーをしていましたが去年退職しました。

タイムカードのコピーと勤怠確認のリスト一覧を持ってきました。

ほぼ毎日1時間半のサビ残をしていて16年間それが続きました。
労働時間も長く8時入り終わりが23時過ぎという日が続き、過労死ラインと呼ばれる残業80時間の月が連続して5ヶ月以上ありました。

アマゾンが入ってきてから年々物量が増えて休憩が取れないし時間が延びる。サビ残が日常的に起きていました。

宅配の取り扱い個数は、アマゾンが佐川からヤマトに変わってから3億個増えました

3億個…って…3億個って…?

関口さんが退職を決意したときの上司とのやりとりが録音されていました。

「明日から来たくない今すぐ辞めたい」
「そこまで追い詰められているの?」
「追い詰められています」
「確かに世の中の荷物の増え方に追いついていないとは思う。だけど何もしていないわけじゃ無い」
「アマゾンが増えて佐川が手を切ってヤマトに降りかかってきてそこら辺からだよね。これだけ忙しくなったの。解っている」
「解っているんですか? 解っていてこの状況を放置しているのは尚更悪ですよ」

ただこれは経営側の気持ちも分かるんですよね。
だってドライバーのなり手っていないじゃ無いですか。
増やしたくても増やせないという状況があるわけですしねぇ…。

アマゾンから手を引くという事も出来ないでしょうし。
3億個増えたと言うことは売り上げが少なからず数百億単位で増えているわけですし。

ただ残業代不払いはあり得ませんね。

元ヤマト社員は残業代不払いと長時間労働の改善で活動をしているそうです。
ヤマト運輸もアマゾン取り扱い開始後2500人増員したが、追いついていないそうです。

ヤマト運輸への取材をしようとしたそうですが、元社員の方とは係争中のため取材は控えさせて頂きたいと回答が着ていました。
この辺は流石丁寧に対応するなと。

2月7日横浜地裁に関口さんがやってきて弁護士を立てて話し合いをする事になりました。
解決しない場合は裁判となります。

「ここまで動いてきたのは仲間を助けたいから。少しでも救われれば働きやすい環境になれば良いと思う」

便利なサービスの裏側で労働環境の悪化が問題となり広がっていました。


解決策になるか? 戸建て宅配ボックス

こうした中、再配達を減らそうと業界全体で取り組みが始まっていた。

不在にしていても受け取れる戸建て用宅配ボックスを、日本郵政やナスタなどが開発していました。

「再配達が無くなれば時間を有効に使える。住んでる人も配達する人も」

と、埼玉越谷の住宅で導入されました。再配達と減らす一歩として広がるかどうかです。

ただこれは新たなビジネスチャンスだよなと。再配達を減らすビジネス。何か良い方法無いものか…。


24時間を撤廃せよ

24時間営業のファミレス…ガスト。

深夜店内を覗くとガラガラでした。かつての賑わいが嘘のようです。

店長も「24時間開けている意味があるのかな」と嘆くほど。

昔は若者のたまり場みたいな感じがあり売り上げも取れていたけど、最近はさっぱりだそうです。

そこで打った手は、24時間営業の撤廃

7時〜26時までとなりました

ランチタイムは盛況です。そこには陣頭指揮を執る店長。
営業時間を短縮することで忙しい時間にスタッフを集中的に配置。
客へのサービスに力を入れて売り上げアップを狙います。

「24時間を見直す事でランチやディナーでお客が来る時間帯に力を入れて営業が出来る。そこの売り上げを取っていきたい」

と語っていました。

営業時間の拡大を目指してきたが人手不足客の減少で短縮営業が各種業態で進んでいます。

百貨店では
三越伊勢丹初売りが1/3からになりました。
高島屋は一部店舗で営業時間を短縮しました。

外食産業では。
ロイホが24時間廃止
ガスト、ジョナサンも7割の店で26時閉店(すかいらーくグループ)
マクドナルドも24時間営業の店が4割になりました。

スーパーも
イオンでは一部店舗で営業時間を短縮
東武ストアも26店舗で24時間営業を取りやめました

営業時間の拡大や24時間の流れはどんどん縮小しているようです。


24時間を拡大するウエルシア

この流れに逆行するように24時間営業を拡大しようとする企業がありました。

ウエルシア薬局です。

店内はスーパーのような品揃えでトイレットペーパーなどの日用品やたまご野菜、生鮮食品も取りそろえています。
薬コーナーには、処方箋受付の文字もあり薬剤師が対応する調剤併設型です。

薬局業界大手の売り上げは横並びです。
マツモトキヨシを筆頭に、ウエルシア、ツルハ、サンドラッグ、コスモス薬品とほぼ横並び。

そこから抜け出すためウエルシアの大胆な策が24時間の拡大でした。

池野会長
「夜中に病気したときに役に立たないのが薬局と言えるのか。今までやってきた延長線上に大きなマーケットは無い」

2年前から始めていた24時間営業への転換は、処方箋、第一類医薬品を24時間取り扱うようになったそうです。
未開拓だった夜間ニーズを狙っています。

24時間営業で重要なのは薬剤師の確保で、シフトを見せて貰うと…1日当たり3〜6人配置していますが完全シフト制で夜は1人で対応しているそうです。

東京都練馬区の幹線道路沿いのウエルシア豊玉目白通り店・
20時を過ぎた頃仕事帰りの客が吸い込まれていきます。

処方箋受付に行く人が多く調剤エリアは昼間以上に混雑していました。

「薬剤師しか売れない薬もある緊急時に助かる」

この賑わいは近くの薬局が軒並み閉まってしまうからでした。

しかし終電も終わった頃になると激減。
2人ぐらいしか来なかったり、全く来ない日もあるそうです。

深夜の調剤の売り上げが足りない状態でした。

「処方箋が零枚の時がある。10枚取れ無いと人件費がペイできない。赤字になる。」

調剤の客が少なくて、赤字になっていました。

それを改善するべくやってきたのは、在宅リーダーの増田さん。

在宅医療の医師が病院に通えない患者の自宅や施設を訪ねて診療するようになりましたが。
増田さんは、東京都内で在宅患者を開拓する営業責任者でした。

「夜の処方箋を待つより今まで出来なかったことを勧めていければ売り上げも上がる」

と、夜間の売り上げを伸ばすため地域の在宅現場を周り伸ばそうと飛び込み営業をします。

在宅医療の支援施設などを訪れますが、反応はいまいちでした。
既に他の業者と取引があり上手く行かないようでした。

次なる一手として、在宅クリニックを訪れて医師に話を聞きます。
狙ったのは、在宅患者の訪問診療に力を入れる病院でした。

「医療はどんどん24時間化していて内科医だと薬が無いと無力なの所もある」
「24時間やってる薬局があると助かる」と良い感触でしたが雲行きが怪しくなります。

「夜行けます?」
「届けると言うことですか? 薬剤師が抜けると薬局なので閉めなくてはいけなくなる」

医師の要望は薬の配達でした。
急患が出たときに薬を届けなければなりませんが、薬は薬剤師が届けなければなりません。
それには店を閉めなければならないのです。

「我々の患者はそもそも店舗に行けない。そんなに使えないですね」とぴしゃり。

医師厳しいなぁ。

医師が求めるのは夜間の配達。それに応えたくても薬剤師が足りません。

「そこが必要なんだと。開いているだけじゃ駄目その先があることが解った」

3日後ウエルシア本社。
入ってきたのは24時間営業を統括している営業本部長でした。

「医師からは24時間365日薬剤師が届けて欲しいと言う要望がかなり多い」

と、夜間の配達にどう対処するか判断を仰ぎにきたのでした。

営業本部長
「2人いてもいいが、それは採算合うか合わないかだ」

そこで編み出した手法。

目白通り店だけは2人にして、周りの店には目白通り店から出動させる。
エリア単位で薬剤師を2人配置するというものでした。

1人が動く事で急患に薬を届けられ夜間に配達が出来るという物。

「医師とか利用者の最終的な満足はそこだと思う」と熱弁しました。

「どうやったら薬剤師2人体制で上手くできるか詰めて考えて」と夜間配達を具体化することになりました。

2月上旬に薬の配達プロジェクトが開始となりました。
昼間も届けることになりました。

早速緊急出動の依頼がでて走って届ける薬剤師。

これ薬剤師の負担大きすぎないか? 大丈夫か??

付いたのはマンションの一室。
70代夫婦が住んでいて血圧の薬が無かったそうです。

「家にいて貰えれば先生も来るし薬局も来るので安心して飲んで下さい」

と、薬の説明がてらお話ししていました。

「良いよな。持ってきてくれるんだもん」と老夫婦も喜んでいました。
配達は無事完了となりました。

昼間だったが夜間に出来るようになれば地域のためになります。
また便利の犠牲者が出るんですけどね…

「在宅医療が進み24時間駆けつけてくれる薬局はウエルシアしかない。長く続けて行き地域の皆様に喜んで貰えるシステムが出来ると思う」

負担が増加して薬剤師が辞めないことを願うばかりですね。


まとめ

私たちの日々の暮らしに関わるサービスは安くて便利になった。
しかしそのサービスを支える裏側では負担が大きくなっているのも事実。
豊かさを追い求める時代から、働き方へも意識を向ける時代へ。その転換期に来ていると締めくくられていました。

ブラックブラックと話題になるご時世ですから便利にするだけが良いとは思いませんけどね。
なるべく通販を使わないように。無駄な物は買わないように…。気をつけています。



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2017年02月14日

『暮らしに潜む【危機】を救う』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 今日のガイアはインフラを守る技術について
  • 特殊高所技術は忍者のように高所へ上がり点検をするスペシャリストを育成していました
  • 積水化学工業は下水道を長持ちさせる画期的技術を開発していました

高速道路を守る

2016年12月大阪。
大きな工事が始まろうとしていました。
作られて50年経った橋脚の上半分を取り替える工事です。まずは橋脚の腕の部分が切り離されます。
切り離されたコンクリートの塊は30トン。

そこにあったのはひび割れ。0.3mmあると通常補修対象だがそれを超えているのが多数。
阪神高速道路技術部の人が調べてました。

高速道路ではある深刻な課題を抱えています。

「老朽化がどこまで進んでいるのか、外面だけでは無く中身の老朽化を知る必要がある。」
と、コンクリの内部劣化が簡単に解る方法を探していました。

1ヶ月後

高速道路の真下の足場で、その中に技術部の人の姿がありました。
足場の真上のコンクリは高速道路。
そこである実験が始まりました。

銀色センサーを取り付け、全てのセンサーを下の機械に繋げていました。

上を車が通過する度に機械のグラフに反応がありました。

「車が通ることにより力がかかる。力がかかったときに中にひび割れがあると音がする」

振動がコンクリへ。中のひび割れが擦れて音がするのでそれをキャッチしていました。
感知することによりひび割れ欠陥がどこにあるか推測するそうです。

コンクリのどの部分に損傷があるか解る

数日後、高速道路の路面を切り出した物が置かれていました。
取り出したのはセンサーで得た結果を3Dにしたもの。
ひび割れの多い場所が推測されていました。

解析通りの場所に損傷があるかを調べる事になりました。
その結果センサーでの推測と同じ情報の所にひび割れが見つかりました

実用化されれば老朽化対策の武器となる技術のテストが成功しました。

作った物を長く守っていく。インフラの時代がいよいよ変わろうとしていました。


インフラの老朽化問題

2012年中央道の笹子トンネルで天上版が崩落し9人が死亡した事故は記憶に新しいところですが。
高度経済成長から半世紀、インフラには重大なほころびが出ています。

特に橋は日本に70万箇所あります。
2割が造ってから50年以上を越えていて、10年経つと半数以上が50年を越えるそうです。

それらを点検する会社あります。

特殊高所技術

高い橋の橋脚をロープ一本で登り、コンクリに浮きが無いかをハンマーで叩き音を聞き分けたり。
写真を撮ったりして点検していました。

上るときは尺取り虫のように。10mぐらいだったら走れると言うぐらいさくっと上ります。

特殊高所技術の社員は60名いるそうですが全く人が足りない状況だそうです。
課題は人材の確保と育成。
今後最も必要とされる仕事となります。維持管理が凄く大切な時期だからです。


特殊高所技術の作業

大阪にある千歳橋。港に架かるアーチ橋です。
全長1kmで14年前に開通しました。

そこにやってきたのは、特殊高所技術の面々。海を跨ぐ橋の裏側を点検するそうです。
海面から30メートル。作業車も入れないので、ぶら下がることになります。
橋の裏は鉄骨が交差しているだけ。歩ける足場はありません。
クランプと呼ばれる道具に全体重を預ける事になります。

忍者さながらの動き。気になる場所はカメラで記録。近づくからこそ見落としが無いそうです。

特殊高所技術が点検するのは全国で650箇所に及ぶそうで3年前の5倍となりました。

きっかけは、国交省の点検基準の変更

笹子トンネル事故後、5年に1度近接点検を義務化しました。

それにより点検箇所が増えたそうです。


特殊高所技術の海外進出

話は変わりアフリカのモロッコ。
そこに特殊高所技術の社長がいました。

立派に整備された高速道路は25年前から本格的整備が進められてきたそうです。

「高速道路ネットワークは完成されていて、維持管理の時代になっている」
と語る、阪神高速の人。

首都ラバトにあるモロッコ高速道路会社。
「モロッコの中でも特に高い橋には特殊高所技術が無いと近寄れない」と語るモロッコの人。

橋などの点検のために、阪神高速、特殊高所技術、JICAに支援依頼してきたのでした。
そして特殊高所技術も技術移転の話題を引き受けることにしました。

「海外で技術を広げれば海外の人材で国内の人手不足を補えると思った。外国の人を受け入れるのは難しいかもしれないが、育てた何代も先の人たちが日本の維持管理を助けてくれるのは理想」

かなり長期のスパンで日本のことを考えているとか凄い人だなと思います。

そして去年8月モロッコから研修生3人がやってきました。
100人以上から選ばれた精鋭だそうです。

京都にある特殊高所技術の本社で2ヶ月の研修が始まりました。

教えるのは、山口さんという技術部長40歳。

基本の動作ロープの登り方を教えてました。

素早い動きに見入る研究生。
5時間の講習のあと用意されたのは、天上に吊された滑車と100メートルのロープ。

新人が必ずやる100メートルのロープ登りだそうです。

一番若いヤシーニさん30歳がハイペースで上ります。
二番手はエルムクニさん31歳。
三番手エディーニさん50歳はきつそうで…途中で辞めました。「むーりー」と。

「今日できないと明日も出来ないし1ヶ月経っても出来ない」と山口さんは教えますが…
「疲れたから明日やるよ」

まぁそんなもんですよね。

結局100メートルを登り切ったのはヤシーニさんだけでした。二番手も駄目だったようです。

次の日高さ12メートル訓練塔での訓練で、既に差が出ていました。

ヤシーニさんはロープを的確に操り動けますが
途中で諦めた2人はロープを上ろうとしても、なかなか上に進めない状態でした。
5メートル上れないうちにバランスを崩し動けなくなっています。

そこで全員を集めます。

「6割7割で出来るのは駄目。100%できないと安全が確保出来ない」
「これくらいでいいだろうという気持ちが安全性を損なう」

今まで特殊高所技術は落下事故が0件。安全であることが技術の要です。

初めての日本で肉体的にも厳しい訓練です。前途多難となりました。

モロッコ3人組の訓練は進みます。

そんな3人を激励しようとキッチンに山口部長。
イスラム教徒用に鶏肉を置く店が近くにあるらしく、前の晩から仕込んだ洋風肉じゃがを振る舞いました。

イスラム教の戒律があるため食べられる物が限られるので心遣いです。

喜ぶ3人。すっかり打ち解けてました。

「日本人にやらせてもヒイヒイやるトレーニングを、外国から来て、自炊、洗濯、掃除もやりながらは驚嘆する」
と、山口さん。

そんな日本訓練も大詰めとなりました。
25メートルの実際の高速道路を舞台とした訓練。

そこにはロープを自由自在に扱う研修生達がいました。1ヶ月前とは表情も変わっています。

「みな最初は軽く見ていた。全力を出すと言うことを学んだ」と50歳の一番出来なかった人。
いつの間にか立派になりました


モロッコでの実践

訓練の舞台がモロッコに移りました。
向かったのは北部の巨大な橋。

「日本で使えるのは解っているのでモロッコが維持管理している構造物に適用できるか。成果が得られるか確認したい」

安全に上り下りするだけでは無く点検もするという訓練でした。
早速研修生達は0.35mmのひび割れを見つけます。日本だと補修対象です。

更にひび割れの多い場所を叩くとコンクリが剥がれて、さびた鉄筋が出て来ます。
コンクリの厚みが不十分だったのです。

同じ問題が至るところで発見されました。
明らかな不具合…工事手抜きだったか。

深刻な事態になる前に発見できたようです。

しかし訓練7日目思わぬ事が起きます。

前日訓練が終わった後吊しておいたロープが何者かに切られたようです。

「建設当時から反対派と賛成派があり、住民の一部が非協力的でもめてるらしい。それも含めて全部受け入れていくしか無い」

お国が違えば色々ありますね…。
それでも2週間で4箇所を周り点検作業が出来たようで特殊高所技術のモロッコでの大きな一歩が刻まれました。

「スタートは成功しました。これからもっと一緒に技術を磨きたい」と研修生。

「自分の技術が世界中に浸透してそれが受け入れられて当然のように特殊高所技術が日本に入ってくる。最終的な目標はそこになる」と山口さん

日本の技術が世界に広まっていく一歩になったようです。


下水管を交換せよ

下水管は50年使うとボロボロになります。
現在東京23区で50年を超えた下水管は1800km。
稚内から鹿児島まで直線距離で結んだ距離となるそうで、途方も無い費用がかかります。

そこで長持ちさせる画期的技術に注目が集まっているそうです。

江東区にある東京都下水道事務所。
昭和26年に敷設し65年経過した下水管の内部映像が会議で発表されていました。

それを撮影した特殊カメラは、モグラみたい感じで、走りながら撮影するだけで内部の映像を詳細に伝えてくれます。

やはり老朽化は著しいのが解りました。
東京では老朽化による道路陥没が年間500件以上。対策が緊急課題です。

老朽化が深刻な地域は優先整備されているが、4割程度しか出来ていないそうです。

そこである技術が注目されていました。

SPR工法

帯状の材料がマンホールへ送り込み、最前線では1人が機械を操作します。
マンホールからプラスチックの帯を送り込み、らせん状に管を作るS技術です。
古い下水管の内側に新しい管を作るという形で、最後にモルタルを注入し一体化することで更に50年使えるようになるそうです。

従来の工事は掘り返し取り出して交換する作業でしたが、SPR後方は掘り返さなくて済みコスト半分、工期1/3という良いことだらけです。

東京都渋谷区では、交通量の多い道路を跨いだ170mの工事区間。
もし掘り起こすとしたら厄介でした。

マンホールから中に入ると縦横3mの大きな下水道でした。

そこでもプラスチックが送られるSPR工法が行われていました。
広い下水管でも大丈夫のようです。

「SPRで一気にやるので住民や車で通る人への影響はかなり少ない」と下水道事務所の人。

地下では大型機械で新しい下水道が作られていました。
先端につけられた小型ロボットが古い下水管の内側に帯状に材料を自動で巻いていきます。
特殊樹脂材料と補強材のスチールも埋め込まれていて丈夫です。

こうして老朽化した下水道が驚くほど速く再生されていました。

この技術を開発したのは積水化学工業でした。

しかしまだ面倒な部分があるそうで、酷いひび割れは先に手で補修してからSPRをする必要があるそうです。
それが無くなれば…という要望がありました


新しい材料を開発せよ

大きな下水道の再生にはより強度を求められていました。

「今後開発する物はそれだけで長い期間下水道を支える工法が必要となる」と積水化学工業の担当者。津田さん。

積水化学工業京都研究所に、津田さんはより強い材料の開発を依頼していました。

「必要な剛性を確保するにはこの形状が最適」と強度を上げるために補強材のスチールを大きくした
震度7にも耐えられる設計が提示されます。

しかし

高さは?

45mm

幅は?

58mm

補強材の大きさが気になります。

滋賀県栗東市の積水化学工業栗東工場で試作品を造ってみました。
新たに開発された材料は、従来より補強材のスチールの大きさが際立っています。

いつものように引っ張り出そうとするがびくともしません。

材料は2mのドラムに巻き付けられていてそれを直径1m30cmの下水管に小さく巻こうとしているがスチールが硬すぎて小さくならないのです。
あまりの堅さにお手上げ。

スチールに切れ目を入れる曲がりやすくすることで小さな縁に誘導して見ると割れました。ぶっ壊れました。
巻出しが出来ないという大きな問題に直面しました。

津田さんはロボット工学を専攻していましたが、積水化学工業で配属されたのは下水道再生部署でした。

「下水の部署は最初は抵抗あった。しかし自分が造った機械で古くなった下水管が綺麗に直るのは面白い」
と、今や下水道再生のプロとなりまいた。

そんな津田さん不思議な機械を造りました

ドラムに撒かれている材料を引き出して後ろのローラーで曲げるという機械でした。
以前は3人がかりだった材料がスムーズに引き出され、同時に一回り小さな巻き癖もついていました。

更に小さな直系1m30cmの下水管にれるので機械に巻き付ける作業が必要だが…それもすんなり出来ました。
前回はぶっ壊れましたが。

「このやり方であれば現場でも通用する」と完成となりました。

普段は目立たない下水道というライフラインを支える陰の立て役者達の姿がそこにありました。

「日常何事もなく使っている物がなくなると不便。それが使い続けられるように直していけるというのは大きい。そこに仕事のやりがいを感じている」と津田さん。

インフラを守る男は格好いいですね


まとめ

私たちの生活に欠かせない道路、水道管などのインフラ。当たり前のように使っている裏には支え守っている人たちがいます。
インフラの多くは高度経済成長に造られた物。老朽化は同じタイミングで始まり全国で身近な課題。
次の50年100年使い続けるため点検補修の技術の進化に注目したいと締めくくられていました。

これはネットワークインフラにも言えるわけで…ネットワーク技術者って凄く重要なんですよと。


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2017年02月07日

『消えゆく【伝統工芸】の逆襲』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 伝統工芸と海外とのコラボのお話
  • 清水焼は新たな色味の花瓶を作っていました
  • 仏具店は装飾用タイルを生み出し高い評価を得ていました

京都とフランスのコラボ

2016年5月京都のある場所に、伝統工芸企業10社が集まっていました。
色鮮やかな清水焼の窯元や、550年の歴史を誇る西陣織。金箔の技を得意とする職人も。

そこへ外国人の一団が入ってきました。
皆フランスのデザイナー。

フランス人デザイナーと京都の伝統工芸のコラボプロジェクトが始まったのです。

フランス側は100組以上の応募から選ばれた精鋭10組。
その人達に自慢の技を懸命にアピールする京都の伝統工芸を持つ企業。

意外に人気があったのは、お寺で使われている材料を作る仏壇仏具の販売店創業240年の京仏具小堀。

フランスのデザイナーからいきなり質問

「コストダウンできますか?」
「価格を下げるのですか?…検討します」

いきなり価格から入るところがシビアですね。

話し合いを終えるとフランスのデザイナー達は京都の職人と何を作りたいか商品案を書き始めました。

染色の会社と防水パンツを開発したいというデザイナー。

ターゲットは中間層から高所得者。
販売数は300着。
価格帯100ユーロ(1万2000円)と、かなり具体的な提案書です。

それらの提案書を元に、どの企業とデザイナーを組み合わせるかを決めていくのが3人の発案者。

フランス側は、デザイン雑誌の元編集者とコンサルタント。

コンサルタントは
「商品開発だ市場のニーズと合わせないといけない」

そして日本は、西堀さん。
「値段無しでデザインだけすると、きれいだけど販売できない価格帯になる」

この西堀さんが凄い人でした。


和傘の日吉屋5代目西堀さん

京都市上京区の和傘「日吉屋」
西堀さんはそこの5代目です。

ある製品で海外進出に成功していました。

傘のように開閉できる照明器具。
筒型に広がるそうです。

そのデザイン性の高さから、世界15ヶ国のホテルレストランなどに販売する程になりました。

西堀さんが家業を継いだのは13年前。2004年です。
その頃の日吉屋1年の売り上げは160万円だった。年商160万…私の年収よりも低いです。
それが現在年商2億円になりました。

その西堀さん。
「プロジェクトの目的は作品集を造るのではなくちゃんと売ろうと本気で考えている」

そうして始まった日仏共同開発プロジェクト

10組が目指すのは8ヶ月後の2017年1月の世界最大級の見本市に出品することでした。

パリと京都の共同戦線の取り組み


既に海外進出している職人達

150年の日吉屋5代目は、和傘を照明器具の傘などに応用し、欧州などをはじめとする海外進出成功しました。

京人形のみやけ

甲冑を作る技術で5月人形などを作っています。

その技術を使いバッグが出来ました。
5月人形の甲冑デザインが使われています。金属プレートを組紐で縫い付けていました。
これが海外で売れているそうです

京友禅を染める型紙を作っている職人

和紙に柿渋を塗って鳥の模様を彫っているという感じで型紙を作っています。
型紙を生地にあてがい色を染めていくことで京友禅が出来ます。
300パターンの型紙が使われることも。

その繊細な彫りの技術を応用して、タブレットケースやキャンドルカバーを作りました。
掘ったところが光で浮かび上がるそうです。


伝統工芸の技術を生かすためにはどうしたら良いか

京都市清水焼団地。
清水焼関連企業70社が集まります。

その中の丈夫窯(漢字が無いのでこれで。丈夫の丈に点が付いてます)
家族経営の小さな窯元です。

当主の加藤さんはこの道30年。母も現役。妻も絵付けをしています。
長女は跡取りとなる予定の大学生です。

作品の特徴は、独特な赤とグラデーションの技法でした。

その丈夫窯に手を組むことになったデザイナーがやってきた。

フランス人のデザイナー夫婦。
エルメスで経験を積んだ実力の持ち主です。

「色使いと色の混じり合う感じに惹かれた。機能性を取り入れたい」

1つで2つの顔を持つ花瓶

対照的な2色で塗り分けることで向きを変えると全く知が言う趣を楽しめる花瓶を作りたいそうです。

加藤さんも
「色合いは自分の発想には無いので作ってみたい」

フランス人デザイナーは
目標は良い製品を作り適正な価格で販売すること

と、いきなり値段の設定を始めます。
そこら辺のスピード感に圧倒される加藤さん。

欧州市場を調べ、3万円〜5万円を目指すことにしました。

そして試作品作りが開始となります。

実力派の加藤さんあっという間にデザイナーの伝えるとおり形を作ります。
フランスの2人は身振り手振りで希望を伝えそれに応えました。

花瓶のサンプルはすぐに出来ました。
形が決まったので色をどうするかです。

しかし加藤さん以前フランスで苦い経験が。

自信作の1つ赤い花瓶。
パリのアトリエで試験販売したが、1つも売れなかったのです。

そこにやってきた、アドバイザーのグザビエさんと仕掛け人の西堀さん。

加藤さんは胸につかえていた疑問をぶつけます。

(売れなかった赤い花瓶を見せて)
「皆さん良いと入ってくれたが、買うところまでは行かなかったがどうしてか?」

「フランスではこの赤色は、肉の血の色を連想させるかも知れない」

色味が日本の好みとは合いませんでした。
そこの感性はお国によって違いますからねぇ。

今回はフランス人デザイナーを選んだ色を取り入れます。

清水焼は、京都代表の陶器ですが、関連企業は1980年代の1/3に減少。
新たな市場の開拓が差し迫った課題でした。


仏具の製造販売小堀は何を作る?

東本願寺の前にある会社が、仏具の製造販売の小堀
1775年創業(安永4年)
寺が使う仏具の修復も携わりに、仏具に関わる職人200人以上抱えています。

しかし仏具業界は今後10年で半分になると言われています。

「職人が廃業したという話が毎月のように入ってくる」

という程厳しい状態。

「何とか新しいマーケットに京都の職人が携われるように」という想いがありました。

伝統工芸品の仏壇には職人の技術が様々詰まっています。

まずは、木材で形を作ることから始まります。これを「木地」と言います
釘は使わずに組み立てられるそうです。そうだったのか…釘さびるから。
彫刻も職人が作ります。

それに、漆を塗ります。塗って乾かし研磨してまた塗る。それを繰り返し24層。

下地を塗り、漆を塗っては、それを乾かして特殊な炭で研磨し、表面の凹凸を削る
この工程を繰り返し、何層にも塗り重ねるそうです。
仕上げ特別な研磨の粉をつけて手で磨き、鏡のような映り込みになります。
美しいよなぁ…漆塗り。

そして彫刻などに金箔を貼ります。これも糊の代わりに漆を使います。
職人技が必要です。

更に扉に描かれている蒔絵には漆で模様を描き金や銀の粉を撒いて貝殻を埋め込む技法もあります。

仏壇を作るため、木地、彫刻、漆塗り、金箔、蒔絵など、20人の職人が携わるそうな。

しかし現在住宅様式も変わり、仏壇を置く家が減っています。職人も厳しい状況になっています。

そこに楔を打ち込めるのか


伝統の技の凝縮で何を作るか

仏具の小堀のパートナーは、セリーヌとジェロー。
インテリアデザイナーです。

目をとめたのは、寺の欄間でした。

何かに驚いています。

「この部分はとても荒々しく掘られていて金箔を引き立てている。お互いに魅力を高め合っている」

とその技術に驚いていました。

そして仏具の技術を室内装飾用タイルに生かしたい

欄間の彫りを再現して欲しいと頼んできました。

そしてこの道38年漆職人の前田さんには、とんでもない要求が突きつけられた

刷毛で塗っている途中みたい…

要するに漆塗りを完成させず作っている途中感を出してくれという依頼でした。
制作途中という手作り感を出さないといけないそうです。

漆塗りを仕上げなくて良いという要求に納得のいかない職人さん。

「本当に仕上がりが想像できひん」
「真っ平らにして綺麗に塗るのが漆塗りと思っていたけど、180度違う事を要求してきた」

無効の感性では
「きれいすぎて天然の物に見えない。工業製品やプラスチックみたいな印象がある」

それだけ美しいという事なんですがそれを伝えるには方法があるという事のようです。

取りあえずはデザイナーの指示通りやってみることになりました。


清水焼の丈夫窯の苦心

当主の加藤さんは色造りに追われていました

調合しているのは釉薬で、陶器の表面に色とガラスの層を作るものです。
様々な調合を試し24時間かけ800度で焼成。
色のパターンを試します
更にデザイナーとネット電話で連絡を取り、色見本を見せたりと必死の制作が続きます。

「テストしようと思っているのが160パターン。いけるところまで行こう」

こういう所が職人ですよね。

そして色で苦い経験のある加藤さんですから、新たな色でリベンジを掛けると言う熟知たる想いが。


更に現地打ち合わせも重ねて。

このプロジェクト仕掛け人の西堀さんも試作品を持ちフランスへ飛び現地のデザイナーと打ち合わせをします。

加藤さんが作った100枚以上の色見本。

微妙な色合いの変化は手に取って見ることで伝わる物があります。

丈夫窯とのタッグを組むデザイナーは日本に特別な想いがありました。

「これまで色々な国の人と仕事をしてきたがその中でも日本の工芸品の質の高さは別格」
「私たちに様々な刺激を与えてくれる。日本の職人の卓越した技術には見習う点が沢山ある」

仏具の小堀のタッグを組むデザイナーもやってきます。
試作品を確かめると

「凄く良い。欧州受けすると思う」と太鼓判

日本の職人の心配をよそに好評でした。

「漆を完全に塗ってしまうと、原材料が解らなくなる。木で出来ていると解れば商品の価値が上がる」

そして漆を重ね塗りしないのでコストもカットできるという話でした。

10月上旬京都帰国した西堀さんが小堀を訪ねて、試作品が好評だったことを伝えてまいた。

更に「教会のモザイクタイルみたいな物が流行ってきている」とどういう風に使われるかイメージ出来る物を持ってきていました。
パリで見つけた室内装飾用タイルの写真です。

今作っている物がどんな風に使われるかイメージを伝えます。

職人さんもやっと
「こういうふうに仕上がるのかとイメージが出来てきた。こういうのもありかなと」

理解を示してくれました。


丈夫窯のピンチ

11月清水焼の丈夫窯。
フランスから花瓶の色が決まったと知らせが来まして12の組み合わせが選ばれました。

「私らの感性には無い色を合わせてくる」と、面白い組み合わせが提案されたようですが心配なことがありました

「釉薬の厚み濃さが難しい。何回かテストしないと」

丈夫窯の色の組み合わせは試行錯誤で数年掛けて出来た物です。
釉薬の特質を見極めるには時間がかかるそうです。

見本市までは2ヶ月しか無い状態…

そしてその不安が的中します。

花瓶の試作品全滅。
新しい釉薬を使ったことが影響して弱い溝の部分に亀裂が入ってしまいました。

商品として出せる物は?

1つも無い

グラデーションの花瓶は色が混じり合ってもいないものとなりまいsた。

時間の無い中やり直しとなります。

しかし職人。しっかりアイデアを出してそれを形にしました。
これまでと違う釉薬の塗り方をしてみたのです。

前回は斜めに直線的に塗ってみたが、縦に不規則に分厚く塗ることで釉薬が溶けて混ざりやすくしたそうです。

失敗を取り戻すため夜遅くまで作業が続きました。


仏具の小堀もラストスパート

仏具の小堀では作品の仕上げに取りかかってました。
金箔は、漆を接着剤にして貼ると金箔が何十年も剥がれないそうで丁寧に貼り付けていきます。
木工職人は欄間堀を再現。漆職人の前田さんもしっかり仕事をして装飾用タイルが出来上がります。

テーマが仏具が出来るまでの職人技を表現

要するに完璧に仕上げるまでどれだけ手を掛けているかを表現していたのでした。
なので途中経過が必要だったそうです。


見本市出展

1/20〜24に140の国と地域から3000社が参加する見本市が開かれました。

京都の職人集団のブースもありました。
KyotoContemporary

風呂敷のバッグ、絞り染めスカーフ、屏風式テーブルなど伝統工芸が大胆アレンジされています。

清水焼の丈夫窯の完成した花瓶も並びます。
2つの対照的な表情が組み合わさっていました。
グラデーションも色が溶け合っています。

向きによって印象が変わる花瓶は、4万〜5万円です。

しかし、売り込むのは加藤さんでして…海外の方に声を掛けることが出来ません。

「何を言ってるか全然わからへん」

そらそうです。
その後も花瓶が気になる客を見つけながらも声を掛けられませんでした。

対照的に多くの人が足を止めたのは仏具小堀の装飾用タイルでした。
漆や金箔を塗ったタイルが美しく組み合わされていまして販売価格は7万円〜。

巴里に来られなかった小堀さんに変わり売り込む西堀さん。

こちらは英語がペラペラ。

「凄いねこんなの見たことない」
「職人が作った物は高級品だと分かる。ホテルなどに会うのではないでしょうか」と高評価でした。

丈夫窯の花瓶は客が通り過ぎていく状態に…

花瓶は、様々な会社が出展するライバルが多い商材なので更に厳しい状態でした。

何とか売ろうと親子で相談しながら花を購入して、花瓶に生け注意を引こうと努力。
さらに仕掛け人の西堀さんに接客のコツを教えて貰います。

まず最初の二言三言は自分の言葉で。
ハローでも何でも良いから話しかけるという事を教わります。

そして、何とか最初の人に声を掛けて度胸がつき次々接客していました。
何事もきっかけですね。

そして名刺交換まで行く相手も見つけました。

注文してから何ヶ月で出来る?

4〜5ヶ月

なんて、新たな仕事の可能性が出て来ました。

終了から3日後

嬉しい知らせが小堀に届きます。
モロッコのカサブランカの木製品の会社から問い合わせ

「資料や金額を教えて欲しい」

装飾用タイルをホテルのインテリアに使いたいと見積もり依頼が来たのでした。

職人さん達も嬉しそうな表情をしていました。

「モロッコ連れて行ってくれる?」なんて。

清水焼の丈夫窯

こちらにも花瓶が売れたという知らせがきました。
前は1個も売れなかったので大きな進歩です。

友人への結婚祝いに買ってくれたそうです。

使って貰ってこそ価値が出る伝統工芸

可能性を感じていました。

「物を作る上で誰にどう使って欲しいかという思いで作る事が大事。これから先色々な事があるだろうけど続けて行く宝物のような物が出来た」

と加藤さんが語っていました。


まとめ

日本の伝統工芸の技術で作られた新しい製品が海外で認められ始めている。
伝統工芸産業は縮小しているが、製品が売れなくなったからといって技術まで失うのは惜しい、
優れた技術があれば時代を超えて通用できる商品が作れる。
京都の伝統工芸の挑戦がそれを示してくれると締めくくられていました

海外の感性で日本の伝統工芸を生かす…新たなアプローチで大きな可能性がありそうだなと思いました。


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posted by Fuchs at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2017年01月31日

『家電で究極の味を作る【新たな炊飯器・コーヒーメーカー】』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 今日のガイアは新たな調理家電について
  • バルミューダは新たな蒸す炊飯器を作りました
  • 無印良品は本格的なミルで豆を挽くコーヒーメーカーを作りました


バルミューダの独創的な家電

東京二子玉川のショッピングモールにある蔦屋家電。
デザインなどを選りすぐった商品だけを扱っています。

クローゼットに見える家電は、ハンガーが振動して数十分吊しておくだけで、埃と匂いが取れ、水を入れると皺も取れるという物。

デザイン的に優れている物も多いので
「新しい物の博物館のような感じ」
「見ているだけで楽しい」
「おしゃれな感じだねと良いながらきた」とお洒落さで入ってくるお客さんもいます。

社内の厳しい審査に合格した物だけが並ぶ家電ショップですが。

最近大ヒットしたのはバルミューダのトースターでした。
水を入れ水蒸気を発生させて焼くトースターで、ふっくら焼けるそうです。
これが20万台売れました。

バルミューダは数々なユニークなヒット商品を生み出してきた会社です。

「逆転の発想で作られるので面白い。スタッフは皆楽しみにしているバルミューダの商品を」
と、店員さんも太鼓判です。

そんなバルミューダが次に手がけるのは?


バルミューダでの新しい開発

東京武蔵野市に家電メーカーバルミューダがここにあります。
社長は寺尾さん。

バルミューダと言えば扇風機ですよね。
グリーンファン。二重構造のはね内側からゆっくり、外側強いので自然な風が出ます。

更にはツボのような加湿器。
壷に水を入れるように水を入れるそうです。

デザインに拘っているそうです。モノトーン調で統一されていますしね。

「派手ではいけない、必要以上に格好良くてはいけない。目立ってもいけないあくまでも使う道具」

は2015年にトースターを出しましたが

「パンと言えばご飯」

ということで開発を始めたのは炊飯器でした。

デザインは昔のお釜みたい。懐かしさを意識したデザインです。

そして今までに無い炊飯器ができました。


バルミューダの新しい炊飯器開発

今回、寺尾社長から開発を任されたのは、唐澤さん(37)
ソフト開発のエンジニアで、家電を1から作るのは初めてという人です。

「今まで確立されていた炊飯が良いのか疑って始めた」

どんな方法で炊けば美味しいのかというのを装置を色々作り試します。

上からヒーターで焼くタイプ
米と水が下にあり上から凄い熱を加えたらどうなるか?

⇒全然駄目。炊けないどころか臭かった

ポットの中に入れてみる
炊飯器の一番売りにしているのが大火力
大火力が本当に必要なら、ケトルで炊くのが美味いと思った

⇒下は真っ黒に焦げて上は炊けてない。泡が吹き出した

ここで笑いました

と言う感じで、経験もノウハウも無いのでとんでもない失敗の連続だったそうです。


今の主流は?

炊飯器売り場には百種類近く並ぶくらい炊飯器の開発競争は熾烈。
消費者の目をつく特徴がある

ふっくらおいしい、もちもち

強い火力で米を踊らせて炊くのが流行。10万円を超える品もあります。
更に保温は24時間。40時間出来る炊飯器もあります。


2016年7月バルミューダ本社

唐澤さんは実験を繰り返しある方法にたどり着きました。

圧力鍋でお湯を沸かすと蒸気だけが凄い勢いで出る。その蒸気で米と水を温める

「水蒸気で蒸す」炊飯方式

仕組み

内釜と外釜の二重構造で、外釜を本体にセットし水を入れます。
そして次に米と水を入れた内釜をセット。

外釜を加熱すると同時に内釜を加熱します。
内釜の熱に加え、上からの蒸気により炊きあがるという物。

普通は水を沸騰させて米を炊くが、それでは米の成分が溶け出し泡になります。
新しい方法だと水が沸騰せず泡が出ません。

さらに水が沸騰すると米が動き米同士がぶつかり米の表面が削れ中の成分が溶け出しますが、水蒸気で炊飯すると米が動かないので削られません。

電子顕微鏡で比べてみると、蒸したご飯は形が崩れないという物でした。
この粒に旨味が閉じ込められ食感も新しくなるそうです。
形状を保って崩れる感じはあるが、中までストレス無く噛めるそうです

丁度良い堅さがありそういう食感が新しい

しかし今までの常識とは違う方法で炊きあげたご飯はどう評価されるのか?


新しい炊き方のご飯は?

早速社内での試食会です。
比べるのは、売れている他社製品のふっくらもちもちの炊飯器。

「良い感じの差が付いている」とまずまずの評価ですが。
「ここを基準にして、これから何をするのですかという話」と社長。

新たな課題を突きつけられました。

大事なプロジェクトに何故、家電作成初めての唐沢さんを?

新しい価値を作ろうとするとき、どれくらい常識に縛られないで発想するかが大事
モーターの動きを伝えるギアに問題があるとき普通の人はギアを変えようとする
唐澤はギアをなくすことが出来ないかを考えられる人間


柔軟な発想が出来る人だから抜擢したそうです。

唐澤さんの経歴

大卒後、派遣プログラマーとして様々な企業に勤務。
契約が終わると海外に出かけ、また派遣として働くという生活をしていたそうです。

しかし1から商品を作りたいと5年前バルミューダ入社。

「できるかどうか最初は解らないので、危ない橋を渡る感じではあるが社長がチャレンジする人なのでそこは恐れずにやる」

と、開発スタッフと共に、味の追求を始めていました。

開発の鍵は温度。釜に熱を伝えるヒーターの出力を制御することでご飯の味が決まります。
釜や内側に温度センサーをつけて最適温度を探ります。

温度の設定を変えながら炊いてみるしか無く、小さく温度を上げ下げしてデータを取ります。
そしてデータを取るごとに食べるという生活。
1ヶ月で300回炊飯とかもあるようです。

流石にご飯に嫌気が差しているそうですが頑張っていました。

「嫌になると何を炊いても美味しくなくなる」解ります。

「それでも食べ続けるられるくらい美味くないと。」

いや…根性ありますね。

ご飯を食べ続けてついに理想の温度設定にたどり着きます。

一般的には20分頃から急激に温度上昇させて100℃突破させて炊きますが、バルミューダは30分頃から一気に上昇するが、100℃は超さない温度にします。

そして、普通の炊飯器では当たり前の機能をつけません。

保温機能の撤廃

「美味しいご飯を炊いてそのときに食べて貰うと割り切る」

なるほどなぁと。確かに保温ってあまり使わないんです。私も。
羽釜デザインのシンプルな物にしました。

機能もシンプルで炊飯だけで勝負です。


米農家のお墨付き

10月下旬熊本県南阿蘇村。新米がこの時期に獲れるのは九州だったようです。

試作機を持って米農家へ。40年米農家の古澤さん。

早速新米を炊きます

「一粒一粒が元気ね!」と米農家のお母さん

味は?

噛めば噛むほど味が出てくる。

冷えても良いって事ね?

冷えたときの方が差が出る!

と、太鼓判でした。


トラブル発生

ところが、唐澤さん表情がさえません。

「ぱらぱらした感じが理想としてあるが、安定して出せてない」

試作機を作る度に味にばらつきが出るそうです。

そこで製造している台湾の台中市へ。
台湾の中堅電器メーカーで炊飯器を量産する計画でした。

生産体制をチェックすると多くの部品に精度の問題がありました
試作機によってばらつきが出た理由がこれでした。

「出来て当たり前の事が上手く行かないことがよくある」

修正の指示を出して12月中旬。

修正された試作機が届き最終チェックが行われます。
クリアできなければやり直し

評価は?

「うまいよ!」と社長も笑顔でした。

味のばらつきも無くなっていました。

1月12日に100人以上のマスコミ関係者が集まり新作発表会。

価格は44820円(税込)となるそうです。

開発担当者に指名されて1年半今思う事は?

「世の中の炊飯器を変えると言うよりは、新しい方法があるというクリエイティブな部分を示せたのが嬉しいというか意味があると考えている」

なるほどなぁ…こういう方法もあると示せたことが重要と言うことのようです。
これは一回食べてみたいですねぇ。バルミューダで炊いた米


無印良品はコーヒーメーカー

無印良品といえば生活雑貨インテリアなど7000点揃える雑貨屋さん…ですかね。ですが。
最近力を入れているのは家電だそうです。

特に統一感のあるキッチン家電にはファンが多くグッドデザイン賞も受賞しています。

家電開発責任者の池内さんは新たな物を産みだそうとしていました。

コーヒーメーカー

ミカフェートという会社の社長川島さんのコーヒーを目指すそうです。

川島さんって?

大手コーヒーメーカーなどに勤務。
コーヒー豆のの栽培技術を指導する人で、日本航空の機内コーヒーも監修。
コーヒーのスペシャリストだそうです。

「コーヒー豆はフルーツだから、フルーツは何を楽しむかと言えば甘みと酸味。それを楽しんで欲しいし再現できる機械があれば最高」と応援していました。

一流の味を機械で

11月上旬東京池袋良品計画本社。
試作機の第一号が届きます。

開発を手がけているのは、ツインバード工業です。

有名ですよね。新潟県の家電メーカーです。

いったいどうやってプロの味を再現しようというのか

まず豆を挽きます。プロと同じように豆が均一に挽けるように設定。
お湯の温度は87℃です。
抽出方法は、川島さん直伝。
まずお湯で豆を湿らせたら一旦止めて30秒蒸らします。
そして再びお湯を真ん中付近に円を描くように投入します。

これを再現したのは斜めシャワー方式と呼ばれる、注ぎ口を内側に向けたもの。
これで真ん中付近に集まるそうです。

こうしてプロを入れる一連の動作を忠実に再現しようとしていました。

8分で抽出完了となりました。

味は?

若干キレが甘いような気がする
あっさりした感じ

と芳しくありません。

分解チェックをして見ると、豆を挽く「ミル」の刃に角が無く豆がしっかり切れていないようです。

ミルには2つのタイプがあるそうです。

ブレードグラインダー(一般的なコーヒーメーカーが使っている)
豆を刃で砕く…ミキサーみたいな感じです。
ただ豆の大きさにばらつきが出るのが欠点です。

フラットカッター

専門店で使われているミルと同じで円盤状の刃で豆を挽きます。
ばらつきが少ないそうです。

この違いが珈琲の味を左右します。


ミルを改良せよ

新潟県小千谷市にある日研シェルモールド

社長は品田さん。昭和48年創業。従業員18人。
鉄を溶かして固める鋳造品を製造しています。

ここでは砂を焼き固めるやり方で砂型を作りその中に鉄を流し込んで作っています。
一度もたくさんの部品を作れるのが特徴です。
少ない工程で出来るのでコストダウンには向いていますが、砂型では鋭利な刃が出ません。

一応対応策を考えられ1個1個目で見ながら削るという作業をする事にしたそうです。

しかし、無印の池内さんは渋い表情。

「職人の体調で精度が変わるし、生産性も…」

コストと生産性を考えると手作業を避けたいそうです。
どう改善するのか?


新たな治具を作る

カッターの改良を求められた日研シェルモールド。

「コーヒーの豆を引くにあたりそこまで精度がいるとは思っていなかった。コーヒーのひき方の拘りが感じられた」

と、日研シェルモールドの社長。
拘りにどう答えるのか?

カッターの刃を鋭くするためある方法が形になりました。

ツインバード工業の担当者との共同開発です。

この表面を研磨して平らにするために治具を作った。
研磨するために作られた器具に切削前のカッターをセット。すると刃物が降りてきて削ってくれます。
1回に研磨できるのは5枚。生産性も向上し刃が鋭利になっていました。

厚みの精度も1/100mmの精度になり改善しました。

早速そのミルを使い作られた試作機をミカフェート社長にお披露目します。
社長はコーヒー業界の仲間を集めていました。

豆から挽けるコーヒーメーカー32000円(税込)


拘り機能として、平日の朝に飲んで貰いたいとタイマー機能をつけたそうです。
夜にセットすると朝コーヒーが出来るという優れもの。

ミル部分も見て貰い高評価。

そして味も、ミカフェートの社長が太鼓判。

「おいしい。クリーンに出て味がしっかりしている」

集まったカフェオーナーやバリスタは

「甘みがあってフルーティー。最後甘みがきて綺麗に消える」
「僕たち珈琲屋がやっていることを機械がやっている」
「バリスタ殺し」

などと好評でした。

「ほっとしました」と池内さん。

2月発売を控えて大きな自信となりました。

「美味しい珈琲を飲みたい客に本当のおいしさを伝える道具として非常な重要な機械になった」


まとめ

今回見てきた2つの調理家電は、消費者自身にもない新たなニーズにこたえようとするもの。
これまで考えもしなかった、食感、機能。あれば良いのにと言う性能や味わいなど消費者の欲求が広がっている。
常識にとらわれる事なく消費者の声を聴くところにヒット家電のヒントがある

と締めくくられていました。

私はバルミューダの炊飯器がとても気になりました

コーヒーに3万円は出せないですけど炊飯器になら…



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posted by Fuchs at 23:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2017年01月24日

『知らない町で再出発 シリーズ「地方からの挑戦(3)」』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 移住者による活性化の取り組みについて
  • 岩手県遠野市ではプロジェクト参加者を募集し活性化を図ります
  • 浜田モデルは落伍者が出る自体にはなっていますが改善はしているようです


岩手県遠野市の挑戦

岩手県遠野市。列車は1時間に1本。人口2万8000人の過疎の町です。

遠野市は民話のふるさととのことでカッパ渕という観光スポットがあります。
カッパが人々を驚かせという伝説があるそうで、それがシンボルです。

カッパを釣るための釣り竿を貸しだしているそうです。
しかし自慢のカッパ淵も夏を過ぎると観光客はいないそうです。

駅前商店街もシャッター街となっていて人口の減少に歯止めがかからないそうです。

副市長
「市町村も生き残りの時代。色々な手を打ってやっていかなきゃ行けない」

その遠野市でとある募集が行われていました。
活性化に取り組む人材を募集する物。

それも、具体的なプロジェクトが9つ提示されていてそれにまつわる人材を集めていました。
・地ビール生産
・地域の活性化
・里山活性化
・カフェのオープンなど

具体的に募集するのは珍しいとのことで、10人募集に400件の募集があったそうです。

それを受けて9月中旬に採用の1人が移住してきた

藤田さん(36)女性です。

早速慣れない土地で迷子になっていましたが、商店街にある一軒の店にたどり着きました。
まだ工事中のお店。

遠野市の食材を使ったカフェを開くプロジェクト

により、時計店だったが、閉店したお店を改装していました。
空き店舗を活用し改修費用は遠野市が負担。テナント代も一定補助してくれます(3年)
移住して起業することを条件に手厚い支援をしてくれます。

月額17万円の報酬と、年間30万円の活動資金が出ます。

支援期間は3年

勿論市民の中には
「賛成出来ない。だって地元に長年いる人が仕事無いんだから続かない」
「3年間頂いてハイサヨナラという人もいるかも知れない」

と、反対する人もいました。


よそ者に託すというやり方

2016年10月岩手県遠野市。
商店街にカフェを開く準備をしている藤田さんは食材探しをしていました。

87歳のおばあちゃんのりんご畑にも立ち寄り、丹精込めて1個1個作っているりんごを仕入れたり。
農家さんでもいろいろと食材を仕入れます。

しかし遠野市では1〜5月まで収穫が無くなる時期があります。
冬はマイナス20℃になる遠野市。露地栽培は半年近くできません。

思った以上に厳しい状況でした。
しかし冬の間は、倉庫に保管している野菜を分けてくれる事になったりと順調でした。

「若い連中頑張れよと、そういうつもりでね」
「3年くらいで目処が立たないと、助成金もストップすると聞いているから」
分けてくれる農家の方も応援したいという気持ちがあるようです。


住宅も補助がある

移り住んできた一軒家は家賃月2万5000円。

高知県出身の藤田さんは、大学卒業後大手食品販売会社に就職。
営業、海外への買い付けを経験した後料理人の道へ。
ミシュランの星を持つ日本料理店で修行しました。

そして今回遠野市のプロジェクトを知って応募しました。

「嬉しい気持ち半分と決まっちゃったなと言う気持ちが半分」
「両親も年だし、自分自身の年齢的に全然知らないところに行くことに対する不安もあった」
「自分お店が持てるチャンスと考えて、遠野市に来る決心を固めた」

と語っていました。

そして少しでも経費を抑えるため、新たな移住メンバーと家をシェアすることにしたようです。

八重樫さんという30歳の男性。

東京のIT企業に勤めていたそうですが、マニュアル通りを求められる仕事に疑問を感じたそうです。

「自分だから出来る事をしたいと言うことがあるが、大きい組織の中だと難しい。こっちにきて自分にしか残せない物を残したい」と八重樫さん。

特産品であるどぶろくを全国に発信するプロジェクトを行うそうです。


カフェオープンに向けて

カフェの工事は着々と進みます。
カフェの向かいにある140年続く和菓子屋さん。

その中でもカフェに期待を寄せる声が聞こえてきていました。

「カフェが出来るのは、いいことですよ。特にここは人通りが無いから。寂れて寂れて。遠野市を救って下さい」

移住者が起ち上げるプロジェクトに期待が寄せられていました。
「観光客を遠野市で誘客出来ればまだまだやれる可能性がある」

藤田さんは福泉寺というお寺で檀家の人たちが集まり法要が行われている所にも参加し何とか地元の人と交流しようと必死に。
しかしなかなか輪に入れません。

それでも黙々と皿洗いなど作業を頑張っていたら声を掛けてくれる展開となり少しずつ距離が縮まってました。
努力というのは誰かが見てくれているもんなんですね。

11月中旬にはカフェ改修工事が終わり店が引き渡されます。

店内は木の温もりがある落ち着いた空間に。
観光客だけじゃなく地元の人の憩いの場にしたいという考えもありました。

藤田さんがあつめた遠野市の食材も揃い、オープンまで2週間。メニュー造りを急ぎました。


他のプロジェクトは?

元ユニクロ店長の袴田さん。
地ビール責任者に選ばれていました。

「ビールを飲みたいために遠野市に行く。そうやって人を呼び込み街を面白く出来たら」
という考えがあるようです。
町を見渡せばホップ畑があちこちに…どうやら遠野産のホップは大手ビールメーカーも使っている程有名なようです。
今年中に醸造所を作るらしいです

ホップ生産者を訪ね、年間を通して観光客にアピールするためのアイデアを発表したり。
と都会からの移住者と地元が組むことで寂れた街が変わろうとしていました。


カフェのオープンと現実

12月1日コモンズカフェがオープンします。

客が来るか緊張していましたが、他のプロジェクトのメンバーが手伝いに来てくれ笑顔。
更に、地元の人がエールまで。カフェが出来る事は街の一大ニュースでした。

開店すると客が続々とやってきます。多くの人がオープンを心待ちにしていたようです。

夜に開いている店が少ないため営業時間は午前11時半〜21時までに設定。
遠野市の食材を使った料理をお披露目しました。

週替わりプレートランチ 1200円(税抜)
サラダ、かぼちゃの煮物など素材の味を引き立てている

単品メニューも充実。

オススメは、薬膳カレー。
6種類の野菜を5時間以上煮込んだもので、1000円(税抜)


「遠野市で美味しいカレーが食べられるとは思ってなかった」
「遠野市では食べられない。リピーターになる。地元産を使っているのが嬉しい」

更には中学生もやってきたりと。賑わっていました。
街に若者の姿があるだけで活気が生まれます。

初日の来店客は40人以上。ホッとした様子でした。
ただこの人気が続くかどうかが…

2週間後

カフェを訪ねると異変が起きていました。

営業前に訪ねてみると元気が無い藤田さん。
どうやら休みが全然無くきついようです。

客が少なくて大変では無く休みが無くて大変という部分はまだ良かったのかな。
21時の閉店後も仕込みがあり、店に泊まり込みで睡眠もままならないそうです。

「店を続けるためにも正式にアルバイトを雇うつもり」との事ですが…。

それでもカフェに商店街の人を招待し大勢の人が集めてパーティを開いたりと頑張っていました。
客の笑顔を見れば苦労も忘れるそうです。

市からの支援は3年で終わるのでそれを気に掛けてくれる街の人も。

知らない町で暮らし始めたが、彼女を必要とする人がいるというのが解りました。
一緒に移住した人たちもねぎらってくれます。

そして店を続ける覚悟が生まれました。


浜田モデルの今

地方活性化のため新たな取り組みが行われていて。
ガイアの夜明けでも以前、島根県浜田市の「シングルマザーの移住支援」を取り上げていました。
引っ越し代30万、家賃補助月2万円(1年分)給与15万円以上の職場を紹介してくれ養育費月3万円。
中古車無償提供で、1年間住むと奨励金100万円という合計400万円支援してくれる物です。

応募者殺到し浜田モデルとして全国に広がりました。
北海道でも幌加内町もやってるそうです。

取り組みから1年半。現在の浜田市は?

1期生として10人のシングルマザーが移住してきました。
4人は仕事を辞めて2人が引っ越してしまいました。

制度スタート1年半後何があったのか?


以前の取材(2015年9月 島根県浜田市)から何があったか

シングルマザーの移住一期生の大阪からきた谷和さん
一人息子の中学2年生の男の子がいました
仕事を掛け持ちし息子と向き合う時間が無かったのを変えたくて移住。

2016年9月…1年経って取材したところ谷和さんは元気に働いていました。

浜田市の一人親移住支援は介護施設で働くのが条件。
谷和さんも有料老人ホームで働いています。

介護は未経験だったが、食事移動介助の技術を身につけて仕事を任されるようになっていました。

谷和さんのならであの取り組みとしてアロマテラピー技術を他のスタッフにも教えまして。
多くのスタッフがハンドケアが出来るようになりました。

仕事場には息子も遊びに来たりするように。
フットサルスクールに入り練習に励んでいるようで身体がでかくなりたくましくなってました。
そしてお年寄りに優しく付き添うことも出来るようになっていました。

2年目に入り余裕が出て来た谷和さんは、娯楽が少ないということで落語をやるように。
落語はインターネットの映像を見て練習し、それを披露していました。
介護の仕事にやりがいを感じているようです。

「ここに来て良かった。ここでの体験が凄く良かったから。1年通して私が感じてる思い」

と、浜田での生活は順調でした。


追い詰められる人もいる

その一方で追い詰められている人もいました。

浜田市が2ヶ月おきに開く移住したシングルマザーの集まりでのこと。

幼い子供を抱え特別養護老人ホームで働いている女性

夜勤が大変。金銭的な問題も負担がかかる

そして2ヶ月後仕事を辞めてしまいました。
子育てしながらの夜勤の負担が大きすぎたのです。

そこら辺は街が面倒見ないと絶対駄目な部分だと思うんですが放置したのでしょうか。
子育てしながら夜勤って地獄じゃ無いですか。

谷和さんも去年の5月から夜勤担当をしています。
16時間の勤務を月に3〜4回。

夜勤の時はスタッフ2人で48人を見る事になります。
部屋にいる年寄りから呼び出しも多数ありますし徘徊もあります。
定期的に部屋を回り下の世話もしなければなりません。

そして子供は一人で家にいるわけです。

谷和さんの子供は大きいので問題は無いですが、小さな子供を持つ親には難しいでしょう。

「呼び込むときには行政ももっと力を入れて上げれば良かった」と谷和さん。

行政側も最近は少し改善しているようです。

今も年2回募集が行われているようで、見学ツアーも開かれています。

途中が辞める人がいないようツアーの最後の面談では以前より細かい情報を伝えるようになりました。

「夜勤の勤務とか心配は?」という質問も

「夜預けるところは?」という質問にファミリーサポートセンターを使う場合半分を市が補助するとの回答。

夜勤の時、ファミリーサポートセンターに登録している一般家庭に預ける事が出来ます。
しかし一晩1万円。市が半分補助しますが5000円です。

なんで夜勤して金取られるんですかね。そりゃ金銭的な問題と苦悶の声が出ますよ。

今後は夜勤の無い事業所(デイサービス)も含めるようになったそうですが…

「折角浜田市に来たいというそういう人の初志が達成出来るように支援する必要がある」
と、市の担当者は言っていますがまだまだ欠点は多いようです。


最後には少し幸せな話

移住一期生の女性立松さん25歳のお話。

名古屋では保育園に空きが無くて預けられずパートでしか働けず生活厳しかったので移住。
今では自宅から行ける保育園で預かって貰っています。
特別養護老人ホームに勤めていて10人の部屋を担当して欠かせない戦力となっていました。

「この施設では小学校に入るまでは夜勤免除。他の所だったらどうだったか。まだ続いていたという自信は無い」
と、語っていました。

ただ娘が小学校に入ればどうなるのかと将来への不安消えませんでした。
しかし転機が。
地元のスーパーに勤める男性と知り合い結婚。
幸せを掴んだようです。

介護の仕事が嫌という訳では無くむしろ好きという立松さん。
浜田市でこれからも新しい家族と暮らしていくつもりだそうです。


まとめ

若い世代の中に都会から地方に移住したい人が増えている
人口の減少に悩む地方自治体にはチャンス。
これを一時のブームに終わらせず継続させることが出来るか地方の未来に繋がるかも知れないと締めくくられていました

結局、理想と現実がありまして。地方に行けば行くほど排他的になる事が多くて。
よそ者は受け入れないという雰囲気があるのも事実。
そこに飛び込むのは相当努力しなければならないので甘い物じゃないんですよ。

情報は筒抜け。あること無いこと噂を立てられる。相当肝が強くないと無理です。

と、一応田舎の厳しさもほんのり知っているので…



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posted by Fuchs at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2017年01月17日

『【世にない商品】生み出す新手法 シリーズ「地方からの挑戦(2)」』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 中小企業と大手企業金融機関を結びつける新たな取り組みについて
  • リンカーズは中小中堅企業と大手を結びつけるサービスを
  • マクアケはクラウドファンディングで結びつけるサービスを


ポテトチップス用スライサーを作れ(カルビー)


東京駅地下街は美味しそうなお菓子の激戦区。
そこでひときわ行列が出来る店は、カルビーのアンテナショップCalbee+

「できたてを食べる事が出来るのが良い」

と、揚げたてできたての厚切りポテトチップスが大人気。
色々な味が楽しめるので飛ぶように売れます。

しかし、ジャガイモスライスは人の手で行っていました。

慣れないと上手に擦れないので、へとへとになりながら担当するベテラン。

「手首が痛くなるし、腕が痛くなるし、全身を使うので1日やっていると肩がぱんぱん」

人の手だと効率が悪くなるのですが人の手でしか出来ないそうです。

その為「列が長いと客が帰ってしまうこともあるので、客に残念な思いをさせてしまう」という問題も。
行列が出来る人気店の悩みでした。

東京駅の隣にカルビーの本社があります。アンテナショップ担当は関口さん。

何とかスライスするのに手頃な機械が出来ないかを考えていました。

そこで呼んだのがリンカーズ社長の前田さん。

薄切りの機械のメーカーに打診したことはあるが、現状の物では難しいとの回答で、カルビーでも手を加えたことがあったけど綺麗なポテトチップスが作れなかったようです。

そこでリンカーズの前田さんが動き始めました。


中小中堅企業と大手企業を結びつけるリンカーズ

これまでに無いやり方で地方と大手を結びつける動きをする企業です。

2016年5月上旬。
カルビーからジャガイモスライサーを作ってくれる企業を探して欲しいと頼まれたリンカーズ前田さん。

カルビーのアンテナショップでは9店舗全てで手作業でジャガイモスライスをしていました。

「繁忙期だと、客がどんどん来るのでスピードを上げる気持ちになるので余計力が入る」と店員さん。

そんな現場の様子をくまなくチェック。写真を撮り、書き留めて、一番の問題を探します。

「場所が思っていた以上に狭い。スペースが小さい」
「機械の大きさもサイズが小さくないと難しい」

など現場でしか分からない事も洗い出します。

カルビーは工場の大きな機械を専門業者と開発してきましたが、小さなスライサーの生産は価格などの折り合いが付かず開発できていませんでした。


リンカーズについて

東京霞ヶ関にあるリンカーズ。
2012年創業で従業員40人。300を超える新商品開発を手助けしてきました。

・調査用無人リモコンボート

走行するだけで水中地形が全て把握できる。河川工事に使っている

・建物劣化検査機械

かざすだけで劣化が解るというもの。高い技術力の愛知県の業者を見つけたそうでうs。

今回は
「小型のぎざぎざタイプのポテチを作るジャガイモスライサーを作れる企業を探す」という以来。

大きさは60cm×60cmの卓上タイプ。コンパクト。

と、仕様を伝えたのはコーディネーターと呼ばれる人たち。

リンカーズでは、大手企業から製品作りの依頼が入るとコーディネーターに伝えます。
地域の中小企業に詳しいコーディネーターが全国に2000人いるそうです。

そこから情報を吸い上げることで、高い確率で中小企業を結びつけます。

「日本の産業力の原点は、中小企業と中堅企業の技術力。その技術をほしがる大手企業に繋げる役割を持っていない所が多い。それを補うのが役割」

カルビーから依頼の1ヶ月後には全国のコーディネーターから30の候補企業が上がってきました。


カルビーの選定条件

  • 食品機械設計製造経験
  • ぎざぎざタイプのポテチのスライスを自動化できる可能性
  • スライサーの具体的イメージはあるか?


そして候補企業を絞り込み3つになりました。

フラスコ、舟橋フードテック、ドリマックス

広島県尾道市の舟橋フードテック
創業1960年。魚介類の加工機械を製造しています。

いかのげそをスライスする機械のテスト機を改良しジャガイモスライサーを作りました。
既存機械を改良でコストもかかりません。

愛媛県西条市のフラスコ
創業1973年。機械部品や半導体製造装置を生産している企業。

ここはジャガイモスライサーを1から作る事を提案してきました。

試作品はどれくらいで出来る?

切れるぞと言うこと頃まで1ヶ月製品作るまで1ヶ月…2ヶ月。

2ヶ月はもう少し縮まる?

これまで手がけたことの無い分野だが自身があるようですが…。

埼玉県川口市ドリマックス
創業1960年。食料品を削るスライサーメーカー。
家庭用から業務用まで肉や野菜などのスライサーを手がけています。

ここは既にある技術を生かし試作品を既に作っていました。
まだ試作段階で厚みにムラがありますが形は出来ていました。

「難しい問題ではあるが、うちが出来る範囲の仕事をやらせて貰えば結果が付いてくる」
と、ドリマックスの担当社さん。

10日後。ドリマックスにカルビーが進捗状況を見に来ました。
僅かな期間で進化していた。ムラがかなり無くなっています。

カルビー水準には?

少し暑いかな。微調整で何とか出来そう

しかし大問題。削り残し(ロス)が多い

個数を沢山やるので1個1個のロスが多いと大変な事になります。
1つ課題をクリアしても別の課題が出てくる状態でしたが、ドリマックスがカルビー案件を受注する事になりました。

技術、納期、コストの条件を満たしたためです。

早速スライサーの刃の改良に臨み、馴染みの町工場へ。
自分の設計した刃を作って貰いました。

ステンレス合金の硬くて丈夫な刃が完成します。

残念ながら不採用だった企業にはお祈りメール…じゃない。リンカーズから断りメールが送付されていました。
別の案件が北場合、新たにコンタクトをして貰う為、丁寧かつどのような理由だったかを添えてです。

そこら辺もしっかりしてました。


スライサーの完成

小型ジャガイモスライサーに改良が加えられ、ロスがかなり減りました。
改良した刃によってジャガイモの表面とフィットするようになり最後まで均一にスライスできるようになりました。

それにより残りカスが大幅削減となりました。
9月23日ジャガイモスライサーが店舗導入されます。
依頼を受けてから5ヶ月で開発されたスライサーです。

現場の使い勝手は?

簡単で楽

と、店の人も喜んでいました。

地方の技術と大手を結びつけるマッチングサービス。
それを行うリンカーズの前田さん
「地方の中小企業を更に活性化し、より多く掘り起こして更にその企業から二次発注、三次発注が起こり地方の多くの企業が潤って行く状態を作っていきたい」と意気込んでいました。


マクアケ(クラウドファンディングの大手)

東京銀座の東急プラザ銀座7Fに新しい仕組みを作って生まれた地方の商品があるそうです。

マクアケのクラウドファンディングを使って作られた商品です。

杉の木のリングノート。木を圧縮する技術を使い作られました。
名古屋木材 1万2960円

イルカが泳いでいるイメージになるティーバッグや、京都のベンチャーが作っている7万5348円の4K液晶の映像を表示する機械など。

それらが一般の方々から金を集めて作られた商品でした。

「消費者向けの商品を作ってなかった会社が新しいチャレンジをするとき、資金面や一般へのアピール方法をサポートしている」
「そしてその後の資金調達やステップアップのサポートを整えている」
と語るのが、マクアケの担当者。

地方の物づくりの新たな仕組みが出来てきていました。


刃物の街の挑戦

岐阜県関市。日本一の刃物の街として有名です。

関の刃物は、折れず曲がらず良く切れると有名で、刀から実用的な刃物まで世界的に評価されています。

関にあるツカダという会社。
分業制の関の中でプレス加工をしている企業です。
創業1970年従業員20人

原型を金属板から打ち抜く技術に定評があります。
4年前家業を継いだ2代目塚田さんが社長です。

「プレス加工という物が、完全に下請けの業態になっていて、どれだけ頑張っても発注元の製品が売れなければ注文の数が減る。自社製品を作りたいと何年も前から思っていた」

経営環境が厳しくなる中、自社製品の開発に取り組み始めていました。

そこにやってきたのが、マクアケ取締役坊垣さん。

起死回生を狙った新製品「キークエスト」を売りだそうとしていました。

6つの機能を持つ鍵型の便利ツールです。

  • マイナスドライバー
  • ナット回し
  • プルタブ起こし
  • 栓抜き
  • カートンオープナー
  • 糸切り
という機能があります。

金属の細かいか硬質感、強度を高めるため関市の刃物作りの技が生かされています。

しかし下請けメーカーのツカダには販売ノウハウがありません。
量産化設備投資の資金も足りません。そこでマクアケを頼りました。

マクアケは、クラウドファンディングの大手です。
「この世界の片隅に(映画)」もここですね。

マクアケの特徴は、集める資金が達しなくても、製品が受け取れるということ。

買い物感覚で参加出来ます。
その為テストマーケティングにも利用されています。

ツカダもキークエストをテスト販売することにしました。

ツカダにマクアケを進めたのが、岐阜信用金庫

岐阜信金はツカダから融資を求められていましたが。
その判断にマクアケでのテスト販売を利用しようと考えていたようです。

マクアケ自身金融機関との連携を進めていて、20の地域金融機関と連携しています。

「地方には非常に可能性を持っている事業者が多い。これから新しい事にチャレンジする為に金融機関との融資の架け橋になりたい」とマクアケの担当者。

さて融資の条件。

ツカダの製品がクラウドファンディングでどれだけ金を集めれば融資可能?

500〜600万くらいになれば融資の提案をさせて貰えれば。

厳しい条件です


キークエストは数社で担当

塚田さんは仲間の町工場を訪ねます。コバヤシヒーティングという刃物焼き入れ専門の町工場。

ここに工程の一部を依頼していました。

「焼き入れ」という刃物に高熱を加えた後に急速に冷却し硬度を高める工程です。

焼き入れ前、焼き入れ後で堅さが5倍違うそうです。

こう言ったようにツカダの他に関市の3つの刃物工場が関わっていました。
関の刃物のチームプレイの賜です。

コバヤシヒーティングの方も。
「今までと同じ事をしていても乗り切れない。良い刺激になり自分も何かやろうという仲間が増えてきたと思う」
と語っていました。

7月19日クラウドファンディング開始。

関の刃物業者も1980年は900社ありましたが今は100社という状態。

これが反転攻勢の起爆剤として期待されていました。

「関市の技術があるので、そういった所が繋がり新しい物を生み出すことで、活性化できるのでは無いかと期待している」

キークエストは、2400円〜という設定。
500万円以上集めれば信金の融資に繋がります。

しかし3日目までは好調で100万を超えましたがそこから伸び悩みます。
興味を持ちそうな男性は取り切ってしまいました。
その為伸び悩んだのです。

「男性のキャンプとかアウトドア派に支援頂いているケースが多い」

という結果も。
しかし融資の目安は500〜600万。残り300万円以上集めなければなりません。

マクアケの女性担当者。
「実際に送って貰ったサンプルを使ってみたが利用シーンは多い」と。

女性にも活用シーンがあるんじゃ無いかという事になりまして女性へのアピールをすることになりました。

更に塚田さんもこれまで仕事で付き合いのあった企業へDMを送る。その数1100社。


結果発表

クラウドファンディング最終日。
結果は760万3500円2366人から支援をい受けました。

760万円を超える数字になるとは思ってなかったと大喜び。

増産体制に入ります。

岐阜信金も早速融資の相談に来ました。

「予想以上に集まりよかった。今後増産体制を取らなければいけないくらい集まってきた。融資を提案させて頂きたい」

大きなビジネスに繋げる足がかりになりました。
マクアケで支援した3000個の製造から取りかかっていました。

キークエスト…私も欲しいなと思いました。


マクアケは更に広がる

12月26日。マクアケでも大きな動きがありました。

みずほ銀行とマッチングサービスで連携する事になるようです。
メガバンクとクラウドファンディングの連携は初めてとなります。

大きな金融機関と連携することで全国的にノウハウが出来る。
それにより事業の成功事例が出来て業者が発展し、地方の活性化、地方創生にも繋がる

と、マクアケ担当の方が語っていました。


まとめ

地方に埋もれる優れた物づくりを支える仕組みを紹介した。
接点を持てなかった企業と結びつくこれまでに無い取り組み。
大手と地方、町工場と金融機関。新たな手を組める機会が出来る事が物づくりを支える鍵となると締めくくられていました。



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posted by Fuchs at 23:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2017年01月10日

『異色の企業が名産品を作る シリーズ「地方からの挑戦(1)」』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 畑違いの企業が名産品を作るというのを追っていました
  • ヤンマーは牡蛎養殖に乗り出しました
  • 井上石灰工業はブドウを作りそれからワインを製造し始めました


最近生牡蠣が人気?

東京銀座の人気店オストレア。

ここでは生牡蠣を提供していました。
苦手という人も多かった生牡蠣ですが、新たなファンが増えているそうです。

初めて生牡蠣を食べる人もいるようで美味しいと評判。

私は牡蛎嫌いじゃないですけどノロが怖いから生牡蠣なんて食べられません。

最近は様々な牡蛎があります。

兵庫県産 坂越カキ
福岡県産 みるくがき

などなど、養殖技術の進歩で個性的な牡蛎が出来ていてそれぞれの味を楽しむ人が増えているそうです。


大分県国東市で牡蛎

大分県国東市。瀬戸内海に面した人口3万人の港町。

漁業が主産業だが、大きな問題を抱えていました。

「漁獲量が激減」
「後継者もいない、させられない」

海の環境が変化して、漁獲量が20年で半分以下になりました。

そんな国東を何とかしたいと考えている男性がいました
加藤元一さん(56)

大阪市に本社があるヤンマーにやってきました。有名な農機具メーカー。
ここの社員です。

国東市にあるヤンマーの研究施設で研究されていたのは…

フレッシュな風味で、海水も程よく含んでいる。「くにさきオイスター」

牡蛎でした。
牡蛎作りをヤンマーが手がけるそうです。

今まで国東では牡蛎を養殖してはいませんでした。
そんな無名の地で牡蛎をブランド化する挑戦するようです。

12月がレストランのピークとうことで出荷は12月に決定しました。


ヤンマーが牡蛎の養殖?

何故ヤンマーが牡蛎の養殖?

「牡蛎を養殖するには船もいるし、持ち上げたりする機械も必要。そういう相乗効果は出てくる」

ヤンマーは漁船やボートも製造していました。
しかし漁業の衰退で生産量は、ピーク時の1/20。
衰退する漁業を活性化して、船やエンジンの販売にも結びつけるのが狙いでした。

「我々の作り方じゃ無いとなしえないような美味しい柿を作る」

強い意気込みで開発が始まりました


牡蛎の養殖方法

今や養殖牡蛎がスタンダードになりました。

養殖方法

ホタテの貝殻に牡蛎の幼生がくっつきます。
それを吊したりして育てる形となります。

牡蛎の幼生はホタテの貝殻や岩などにくっついて2,3年かけて成長します。

牡蛎というのは室町時代には養殖が始まっていたそうです。
干潟に小石を並べて牡蛎の幼生を付着させ成長したら収穫していたそうです。

今主流の養殖方法は、牡蛎の幼生が付いた貝殻を筏に吊して成長させる物で戦後の方法です。

ずっと変わらなかった養殖方法ですが、新たな技術で名産品にするそうです。


大分県国東市の養殖

大分県国東市のヤンマーマリンファーム(ヤンマーの研究施設)

ヤンマーでは二枚貝種苗生産もやっているそうで。
一番コアな技術が使われていました。省スペースで少ない水の量で、大量に幼生を飼育できる設備がありました。

農機具メーカーの異分野の牡蛎の養殖ですが12年間研究を重ねてきたそうです。

幼生が付いたホタテの貝殻などを産みに吊して育てる方法は収穫まで2,3年

ヤンマーでは独自の方法で牡蛎の養殖に取り組んでいて。
10ヶ月に満たないくらいのタイミングで食べられる牡蛎に仕上げるそうです。

生産期間を半分以下に短縮できて収穫量が倍になる

普通だと10ヶ月だと味が水っぽくなるそうですが、しっかり仕上げれば、牡蛎本来のおいしさも味わう事が出来る。そして牡蛎なんだけどしゃきしゃき感があるものになるそうです。

2016年5月中旬

12月の出荷に向けて牡蛎作りの開始。
用意したのは、牡蛎の稚貝。生まれて3ヶ月の大きさでした。

普通は貝殻につけて吊すわけですが、ここではバラバラのまま育てます。

稚貝を50こずつ小分けにして黒い籠に入れ、その牡蛎を入れた籠を入れたの持ってきたのは、干潟でした。
潮が引くと底が見える浅瀬です。

そこに張られたロープに籠をぶら下げていきます。
潮が満ちてくると、籠はロープを軸として浮き上がりますが、ここに狙いがありました。

ゆらゆらしていると、殻に深さが出るそうです。

吊して育てると、ごつごつしていて平らになりますが、潮の満ち引きで揺すられる事により牡蛎同士がぶつかり殻が擦れ合い殻は丸くて深いお椀型になります。
底の深い殻が出来ると、中の身が分厚くなります。狙いはそこでした。

因みに研究所の所長高橋さんは北海道厚岸町の職員として牡蛎養殖を研究しており、厚岸ブランドの牡蛎を開発成功させた牡蛎作りのプロです。

この牡蛎生産は、国東市役所を始め地元も期待しています。
衰退する漁業を救う鍵になるからです。

「産業が無いと食べていけない。牡蛎の話が出て来て大いに期待している産業」

町とも協力し牡蛎のうまさを知って貰って魅力をどう発信していくかを話し合っていました。
国東の未来は牡蛎に託されたようです。


ついに牡蛎が完成?

加藤さんは単身赴任12年です。

そこまでして何故牡蛎養殖を?

「国東の漁業を何とかしたい。漁師は日々の漁で稼いでいるので、何とかそれを安定化させ、牡蛎養殖を国東に根付かせたい」

10月中旬。
牡蛎を養殖している干潟へやってきて、籠をロープから外し牡蛎を取り出します。

2cmだった牡蛎が6cmぐらいになっていました。
殻の膨らみも良い感じ。狙い通りの形が出来上がります。

養殖はここからが本番となります。

1ヶ月から2ヶ月短期間だけど身を太らせる作業となります。

ここに独自の技があります。

港から500mの沖合。水温を測ると23度
徐々にですけど下がってました。
このタイミングを待っていたそうです。

牡蛎はプランクトンを食べた栄養分で殻を大きくする。これを干潟でやりました。
そして水温が20度切るとその栄養分を身を大きくするのに使うそうです。

その為水温が下がるタイミングで沖合に牡蛎を移すことで一気に実を生長させようとしていました。

干潟と沖合を組み合わせた養殖法。
国東で編み出したそうです。これが

10ヶ月で収穫出来る秘密です。

11月16日(牡蛎の出荷まで1ヶ月)

沖合に向かい、身が丸丸と太っているかをチェックしますが…殻は十分な大きさでしたが
試食は…水っぽい。味が無い。と散々。

予想外の厳しい状態に。
身を見て見ると殻の半分ほどしか入っていません。

沖合の水温が、予想に反して11月中旬まで20℃以下にならなかったのが原因で想定よりも成長が遅れていました。

緊急事態

大阪市ヤンマー本社では会議が行われます。
ヤンマーにとっても牡蛎の養殖は大切な新規事業。

販売担当から
「大自然相手だと解らないでも無いが。客をフォローしている中で責任を持たなければならない」

と釘を刺されます。

出荷まで2週間

遅れを取り戻す秘策を打つことになりました。稚貝を育てた干潟に成長した牡蛎を持ってきて籠に移しロープにぶら下げました。

牡蛎は満ち潮で水中に沈むと殻を開けるます。
引き潮で空気にさらされると殻を閉じます。

それを繰り返させることで牡蛎の身を引き締めて味を濃くするそうです。

12月20日(デッドライン)

出荷前の最終チェックとなりました。
お椀型の深い殻の中にしっかりと身が入っていました。

味も上々。もともとあっさりした牡蛎を目指していたので薄いくらいが丁度良いのかもしれませんが。
しゃきしゃき感がしっかりあるこれまでに無い食感の牡蛎が完成しました。

そして全国へ出荷されました。

担当者は。
「漁村の活性化はヤンマーにとっても凄く重要。これがビジネスのベースなので美味しい牡蛎作りを皆と一緒にやっていく」と強い決意を語っていました。


出荷された牡蛎の評判

12月28日渋谷フランス料理店 アニス。
くにさきOYSTERが届きます。オーナーシェフの清水さんは冬メニューの目玉にしたいと取り寄せていました。

「凝縮したうまさもあるし、切れが良い。今まで食べていた牡蛎とは別物」

と、張りのある食感を強調したりょうりを作っていました。

客の声も上々
「身は詰まっている感じはした何個でも行ける。」

くにさきOYSTERは上々の滑り出しとなりました

レストランのシェフ
「皆が食べたことの無いものを売ることで客を呼ぶ説得が出来る。拘って作っている物なのでブランドにしたい」

異色の企業が名産品を作る第一歩となりました


高知でワイン

高知県南国市。名産品は、シシトウで出荷量全国の1割の農業の町。

しかしそれ以外にも南国市には意外な名産品があります。

山肌の白い岩。
それが小さく削られて高温で焼かれて出来上がったのは石灰でした。

塗り壁の材料や、こんにゃくの凝固剤(食用)、工業用、医療向けにも使われる純度の高い石灰です。
それを武器に名産品作りが始まりました。


井上石灰工業

井上石灰工業は130年の歴史を誇る老舗です。

会社を率いるのは、井上さん(49)

「これはどこにも負けない日本一、世界一の石灰」

戦後間もない南国市の山肌には石灰工場が建ち並んでいました。
日本有数の石灰の街でした。

しかし石灰の需要が減少して工場は20年で半減。
南国市の石灰産業は苦境に喘いでいました。

そこで井上さんが打って出たのは、自社の強みを生かした名産品作りでした。


地元ブドウでワイン

井上石灰工業は4年前からワイン用のブドウ作りをスタートしていました。

何故高知でワイン?

南国市には石灰の山があります。石灰の埋まった台地です。
フランスのブルゴーニュも石灰の台地がありそこでブドウを作っています。
ワインの名産地ブルゴーニュと同じ石灰質の土壌に目をつけたようです。

その為ブドウ栽培を始めたようです。

ブドウ栽培担当は、大畑氏(38)
元々は農業法人で働いていましたが、4年前井上石灰に招かれブドウ作り担当になったそうです。

その人が倉庫から取り出したのは、ICボルドーという殺菌剤。
石灰を使った自社開発の殺菌剤です。

ブドウは雨に弱い作物です。菌が発生しやすいからです。
その為ICボルドーを使用して病気などの菌を殺菌するそうです。

ICボルドーは自社開発の殺菌剤で、天然素材の石灰由来なので安心です。

しかし6月高知に大雨が来ました。
雨が多いと菌が発生する可能性が高いですが、何とか持ちこたえました。

無事8月23日収穫となりました。

ブドウの出来は?

「量は少ないと思う。環境の問題もある」

それでも何とかワイン1000本分のブドウを収穫しました。

そのブドウを持ってやってきたのが山梨県笛吹市

スズラン酒造の葡萄酒醸造場。
そこに志村ブドウ研究所所長志村氏がいました。

ブドウ栽培から、ワインの醸造まで指導するワインの達人です。

高知にはワインの醸造所が無いため、志村さんに醸造して貰う事にしていたそうです。

早速ブドウの味見…
「糖と酸ののバランスも非常に味が濃く出来ているから上々」

糖度計を確認。20度を超すと良質なワインが出来るそうですが「22〜23度」と素晴らしい結果。

「栽培でもっと上手く出来たのではと思う部分も多かったのでホッとしている」と生産担当者。

そのブドウを渡し醸造を託しました。


TOSA(ワイン名)完成

高知産のワインをアピールするためTOSAと名付けられたワイン。

お披露目会には招待客飲食店関係者など200人が訪れました

味に厳しいプロはどういう評価を?

東京都内のレストラン経営者

「雨も多いし水っぽくなることも多いでしょうけど、熟成させると面白い」

イタリアンの店の経営者

「若い、まだまだだけれど可能性を凄く感じるワイン」

上々とまでは行きませんでした。
まだまだのようです。

2017年1月

会議室に井上石灰幹部が集まり高知のワインをどう広めるか戦略会議をしていました。

「高知のことを外に発信していこう。買ってくれた人が広告塔になって動いてくれるような」

という事でTOSAワイン同盟を作りました。

ワインを買って宣伝してくれる人を増やそうとしているようです。

そしてブドウの今年の目標は収穫を倍にすることとなりました。
近い将来ワイン醸造所も作るそうです。

「130年営んできた強みを元に新しい物を作っていくことが大事」
「地方が若い人たちが、元気になれるようにやっている」と、社長が語っていました


まとめ

得意な技術を生かして異分野の企業が特産品を生み出す
ここにある牡蛎、ワインも本場の商品との競争に勝ち残れば広がる可能性もある
企業のそうしたチャレンジが隠れた地方に魅力を引き出してくれそう

と、締めくくられていました

どちらもまだまだのようですが、これから伸びる可能性は十分にありそうです。



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posted by Fuchs at 23:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年12月20日

『密着築地7ヶ月 移転問題…新たな挑戦』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 築地移転問題について拡大版
  • 山治という最大の仲卸に密着してました
  • いなせりというECサービスの開始などの挑戦も追ってました


築地の今

東京中央区築地市場。
水産仲卸売り場はとても活気があります。

仲卸「山治」の社長さん。
「レストラン、鮨屋の板前、ホテルの調理長、客に会い、合った魚を出し続けるのが役目」
と胸を張っています。

北海道のウニとかデカイ三陸アワビ、ミシュランとかの調理場の人が来るほどです。

常時320種類ぐらいを取り扱っていて客は400〜500軒来ている大きな仲卸です。

移転問題があるが…?

「移転に対しては、豊洲に行かなきゃ行けないんだと自問自答しながら腹をくくった。問題があって、どうしたもんだと今でも葛藤がある。」

豊洲移転で良い部分はある?

「時代の流れ綺麗でクリーンな市場と言っていた。世界に対して輸出するには良いのかなと納得していた」
「この中の魚河岸で働いている人たちは皆プロ。皆美味い物を売りたいだけ。裏切られた感が凄い」

様々な問題が起きている移転問題。どんな取り組みをしているのか。


5月時点はまだ移転だった

2016年5月築地市場に向かう人の波。
「築地市場祭り(ありがとう築地)」と銘打った大がかりな祭りが開かれていました。

目利きのプロが選んだ食材に来場者が舌鼓。
名物のターレーにも乗れます。

豊洲市場へ移転する事になっていた半年前で来場者は15万人

群馬、長野から来るお客様もいました。
「ディズニーランドじゃなくてこちらに来た。子供達に最後だから見せたかった」

人気店は、仲卸「山治」国産アサリを出血大サービスしていました。

社長の山崎さん。
「筑地の名前は凄い。豊洲と築地は違う。豊洲ブランドを作る野が俺らだもんね」
と、移転に向けた覚悟を語っていました。


築地の「山治」

築地市場深夜2時。1日辺りの水産物取扱量は約1600トンという日本最大の市場。

その中から一瞬にして質の善し悪しを見極めるのが仲卸の腕の見せ所です。
その道25年の山崎さん。

「良いのと悪いのが並ぶのでそれを選ぶのが仲卸の仕事」

八丈島の金目鯛は通常の仲卸だと1,2ケースしか買わないところ30ケースどんと仕入れたり。
それを売り切るそうです。

築地市場は、市場部分で取引できるのは営業権利を持つ仲卸。
仲卸が水産仲卸売り場で販売するのを、鮮魚店、小売店や飲食店の仕入担当が買い入れます。

そんな600社の仲卸が軒を連ねるのは、水産仲卸売り場です。

山治は築地最大の仲卸です。従業員106人。マグロを除く鮮魚全般を扱います。

客との掛け合いも上手い物です。丁々発止のやりとり。

筑地は好き?

「大好き、生まれたからずっと築地」

豊洲でどう変わる?

「悩む。今の時代に合った商売をしている仲卸が残るか。頑固一徹、仲買としての仕事をきちんとやったところが残るのか。それが解らない。市場なんで、人が来て貰える市場を作らなきゃ行けない。難しい」

と悩んでいました。

山治は、1958年山崎さんの父治夫さん貝の専門店として創業。
そこから扱う魚種が増え大所帯になった山治。今は二人の弟と話し合いながら経営を決めています。


山治は市場の移転をチャンスと考えていた

豊洲の山治の場所は今より拡大し、豊洲での新たな出発に気持ちを切り替えていた。

2016年8月31日移転準備が最終段階だったころ、小池都知事の緊急記者会見が始まります

「11/7に予定されている築地市場の豊洲への移転は延期」

「皆集めて考えないと。全部が狂う。」

12年掛けて準備を進めてきた山治。
呆然とする従業員。

「12年だよ。もっとかな準備に。移転は反対だったけど行くと決めたら負けないつもりで準備してきた。全然違う方向に出たのは確か。何だったの?」

12年の準備が一瞬にしてパーになる。
東京都のクソッぷりがよく分かりますねぇ。

豊洲新市場はどんどん悪い方向へ進みます。

土壌汚染対策の盛り土が主要施設で行われていない。そして水が噴き出していた。
施設は予定通り完成も、移転時期、豊洲に移るのかすら解らない状況に。
築地市場の移転問題は暗礁に乗り上げました。


豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議には、山治の山崎さんも出ました。

「何なんですか? 盛り土をやるやる言って、やってない。安心は消費者が決める。安心安全な場所で魚を売りたいだけなんです」

あ、これニュースで見たな…山治の社長さんだったのか。

山治は豊洲移転に向けて、水槽、冷蔵庫、億単位の投資をしていました。12年も掛けるくらいですから。

各部門の責任者集めて緊急会議。

「経費が半端じゃ無い。売り上げの利益率1%上げるの至難の業だが経費を1%削減は簡単」
「築地じゃ無く、豊洲でも維持費がかかる、コスト削減を訴える」

更に頭の痛い案件として、築地市場の目と鼻の先にある築地魚河岸

東側に隣接する場所です。
中央区の所有地で、築地市場が移転した後に地元の賑わいを維持しようと作った施設でした。

豊洲に行かなければ変えない魚。築地でプロが選んだ魚が孵るのが売りとなる予定で山治を始め60社が入居を決めていました。
開業は11月19日。

それの意味が無くなってしまったのです。

「今いる客はみな本場に来るし、色分けは全然していない。凄く悩んでいる」

施設が出来たから、早くオープンしたい
仲卸にしては、築地市場の家賃およびここでも家賃が…

同じ仲卸も悩んでいました。足並みを揃えるのが微妙…と。

「本当にやるのか、やらないというのか。やらないというわけにはいかない。商売のスタイルを考えないと」

今ある築地市場内の店とどう差別化するかそこで大いに悩んでいました。


廃業か継続か…悩む仲卸

悩みを抱える仲卸がいました。
男たちに混じって競りをする、紅一点の徳永さん。本来なら9月で廃業する予定でした。

しかし移転延期で揺れていました。

徳永さんは、徳永水産というえび専門の仲卸。

生食用のえびの王様、ボタンえび。北海道産!
オニエビ。甘みが強い。
シマエビ。食感の良いえびなどなど。えびの目利きには絶対の自信を持ちます。

えびの見極めは頭の透明感とのこと。

徳永水産の社長は父文夫さん。母、知子さんが経理という零細企業です。
徳永水産は豊洲移転と共に閉店するはずでした。

「随分家族で話し合ったが、これからのこの業界は厳しい」
「そんな中で豊洲に移転しても経費もかかる。引退して子供達に店を残しても、これから先上手く行くとは限らない」

移転のために費用が1000万円かかると見積もり。それが負担でした。
移転が決まってから、資金力の乏しい仲卸を中心に160社暗いが閉店しました。

徳永水産も従業員を10人から6人に減らして廃業準備をしていました。
深夜3時に築地に来て13時に帰る日常も終わろうとしていました。

娘さんは子供の頃から、築地に来ていて16年前、文夫さんが独立してからは手伝ってきていた。
そして10年前に入社。

「やりたいようにやらせてもらったので恵まれていたとは思う」
「楽しいですよ。競りが一番楽しい。あれをやらせて貰えたのが一番良かった」と娘さん。

父も
「娘と仕事は幸せでした」と。

しかし移転延期となり閉店の予定が狂います。

客からは
「本当に良い物置いているので出来れば続けて欲しい」

父も
「移転が決まるまでやってくれって言われたから、やめるにやめられなくなった」

いつまで店を続けて良いか途方に暮れることになりまいsた。

市場移転早くても1年先。場合によっては数年後になります。

12月中旬。娘さんが築地で働く先輩に相談をしてました。

「本音は店をやって欲しい。とことん応援する」
「苦労するだろうけど、やるっていうと、お父さんお母さんは「馬鹿野郎無理だよ」と言いながらも嬉しいはず」

と、言われて決心したのか
「私ががむしゃらに頑張れば応援はしてくれるだろう。嬉しいと思ってくれるだろうし」

と、移転の時期が解らなくても築地にいる間は店を続けたいという思いが強くなり、その思いを両親へ伝えました。


「移転まで頑張れる。頑張るしか無い」

と、家族の中でも意見がまとまり続ける事になりました。

「娘が本気でやりたいというのだったらやって欲しいとも思う。本人次第」

娘さんは豊洲移転後も店を続けたいという思いも持ち始めていました。
豊洲移転で大きく人生が狂いましたが、それがきっかけで辛いけどもやりたいことがやれる可能性が出た瞬間でした。


プレコの挑戦

場内の一角に、そろいのジャンパーの人が集まっていました。
これまでの築地に無い雰囲気

築地午前2時に経営理念の唱和から始まります。

嘉徳という仲卸で、PRECOGROUPという会社が運営本隊のようです。

積極的に売り込みをかけて売り上げを25%アップさせたという注目仲卸です。
今まで仲卸は常連客を待つだけだったが、客を呼び込んでいきました。

更にケース単位で売る商品も単品販売するように。

徹底した顧客目線が人気の秘密です。

東京江東区築地から20分ほどの施設には加工場が。
深夜1時に注文のファックスが届きます。

お寿司屋さんからの注文。「おろして」など細かい注文もあります。

1日に200件ぐらいくるそうで加工センターで魚をさばき配送されます。

個人の飲食店では丸ごと仕入れても使い切れない。
さばく手間を省きたいという要望も多くこれまでの築地には無いサービスだそうです。

これを始めたのがプレコ

元々は肉の加工配送で成長してきた企業で、肉では1万8500店と契約しています。
そのノウハウをもち鮮魚へ参入しました。

肉の契約してくれている店に魚を売り込みに回ります。

しかし魚は
「違うところから買っているしバレルからだめ」と。

繋がりが深いのが理由で新規参入は難しいようでした。

しかし豊洲への移転が追い風になっているそうです。

築地から遠くなるため、変えようという部分もあるそうです。

捨てる神あれば拾う神ありですね。

築地から豊洲は2km離れていて、豊洲は周りを海に囲まれていて交通の便が悪いのがネック。

プレコは物流に強みがあるのでチャンスとなる予定でした。

豊洲の水産仲卸売り場の隣に加工パッケージ棟があり3倍スペースを確保していました。

しかし移転延期。

プレコHD社員総会
街の小さな鶏肉店から、急成長させた社長の高波氏。

「豊洲市場本来であれば移転していたはず。残念ながら延期。少し苦慮している」と語っていました。

12月7日 東京品川区のプレコの本社

鮮魚部門責任者を呼び緊急会議
豊洲に変わる新たな加工センターをどうするかとう問題が持ち上がります。

業務拡大には加工センターも拡大しなければなりません。
豊洲移転が1年先、2年3年解らなくなり、別の加工センターを起ち上げなければなりませんでした。

「売り上げ拡大を止めたら、社員のモチベーションに関わる」

プレコ(嘉徳)も豊洲の準備を終えていました。
スタートダッシュを掛けるため5000万円を投資していました。

加工パッケージ棟すら使えなくなる悲劇です。

そこで、新たな加工場探しに奔走していました。
移転の時期が見えないまま物件探しが続くことになりました


山治は海外へ販路を求める

山治の山崎さん。豊洲移転日だった11/7にアメリカの西海岸へ。
アメリカのシーフードショーに出店するためでした。

アメリカでの寿司人気の高まりを受けて、自慢の魚を売り込みに来ていました。

築地で買い付けた魚を空輸。鮮魚セットして売りだしていました。

山治は20年前から海外向けに販売。12ヶ国に販売しているそうです。
選別して良い物だけを海外に送っています。

アメリカのシーフードショーは主にアメリカで鮨屋和食店を経営するアジア系の人が多いです。

ロサンゼルスの日本人シェフなどもやってきて、プロが見ても凄く良い品だと解るものだそうです。
しかし話題は築地移転に。
みな気にしていました。

山治はロスで人気のカフェにも魚を卸していました。

数年前から山治の魚を購入しているシェフ。

「山崎の鰯が一番」と太鼓判。

「品質が良いので、日本から魚を沢山仕入れるようになりました」
「築地はむしろ「人」山埼さんのような信頼できる人の関係が大切」

と語っていました。

そして11月19築地市場の隣にある商業施設築地魚河岸オープンとなりました。
ここでの商売のやり方に悩んでいた山崎さん

良い品を仕入れて並べて値段をつけましたが…築地市場に買い出しに来た人がついでに覗くていどで人影まばら、素通りする人ばかりで閑古鳥でした。


「いなせり」仲卸組合が始めた飲食事業者向けECサービス

移転延期3ヶ月前。仲卸組合が記者会見しました。

「仲卸組合はネットを通じた新規事業を始める」

いなせり
いなせ+せりを組み合わせた造語です。

組合所属の仲卸による飲食事業者向けのECサービスです。

いなせりを押し進めてきた仲卸組合の理事長

「魚のマーケットが減っている中で何もしなければ縮小するだけ」
「仲卸が持っている経験や優れた物が生かせないまま、ジリ貧になるのは残念」
「スマホというツールを使い、もっとチャレンジできる。凄く可能性を秘めている」

築地市場の取扱量は年々減少最盛期は65万トンから40万トン近くになっていました。

そこで、渋谷区にある日本エンタープライズというスマホのアプリ開発を手がけている会社と組んでサービスを始めることにしました。

仕組み

仲卸が商品をいなせりに出品
飲食店が商品を購入すると即日発送。
2時までの注文されれば、16時までには届くというものでした。

「よくある魚のネット販売とは別物。仲卸組合の公式の事業」
「各店舗が独立して出すのでは無く組合としてやるので信用力が高い」

今まで商品の発送は、仲卸が個別にしていたが「いなせり」は、纏めて発送することにしました。

サービスの開始は豊洲移転に合わせて11月中旬でした。

この新たな取り組みに注目する仲卸
ノジ喜代

鰤と鰹専門で従業員10人

威勢よく売るのは4代目の山崎さん。山崎さん多いなぁ。
得意の対面販売で売るのが魅力的でした。

ノジ喜代がいなせりに期待した理由

「築地の中で元気よく売るだけでは無く、+αで引っかかりがある範囲が広がるのは楽しみ」
「新たなチャレンジしない生き残れない」

3代目はどう見ている?

「我々の時代は売ることは苦労しなかった。良い客だけ選んでも客が付いてきた時代だった」
「そんなことを言ってられない時代になった」

この仕組みは築地80年の歴史で初めてです。

各仲卸への説明会が開かれます。

「iPhone専用アプリで出品して貰う」
「iPhone持ってない人は?」

結構な数手を上げます。

多くは昔ながらのやり方でやってきた仲卸。
アナログからデジタルへ変わるのは容易ではありません。

「iPhoneタブレットだけだと途中で面倒になり辞めちゃう」
「200出品したければ全部手で入力しないとだめ?」

と不安を口にする

ただ一番心配なのは。

「顔が見えない。我々は価格だけでは無い。画面の商品写真と値段だけだと、仲卸の良さが伝わるの?」

根本的な問題でした。

いなせりの参加は仲卸600社の内100社となりました。

冷凍マグロ専門仲卸高徳の小川さんは出品決定の一人。

従業員4人で冷凍マグロ専門です。

「うちは個人経営で、営業活動も時間の制約もあって、期待している」

写真ひとつ撮影するのも試行錯誤。
個人点向けとして柵売りもすることにしました。

いなせりのターゲットは築地に足を運ばない飲食事業者ということで、近県の飲食業者をメインとしていました。

専属スタッフは、近県に営業を掛けます。
6店舗経営の寿司店。

「東京にいれば築地に行けるが…」

ということで、地元の市場から仕入れていました。

実際の手順を説明すると
「面白いやってみたい」となりました

ただ「頼んだ物とイメージが違うと、あーとなる」と、ちくり。

不安はあるようです。

さらにいなせり
10月下旬大きな問題が出てきました。

豊洲では集荷配送場所を確保出来ていましたが、築地では準備できなかったのです。
元々手狭な築地ですから当然なのですが。

仲卸組合は、規模縮小を訴えます。
最初は23区から始めようと。
ただそれだと当初のコンセプトとずれるため、いなせり側は反発。

物別れに。

「2年がかりで詰めてきたが最後の2ヶ月で不測の事態が起きると思わなかった」と恨み節。

ただ

「こうなった以上は解を見つけてやるしか無い」

本来は11/7でしたが12/5をオープン日に据えて準備が行われました。
そして何とかいなせりオープン

出品した仲卸26社で、商品数280点でした。

早速注文も

「明日時間道理に来てくれるか」という部分。

最初の注文は何とかデッドラインギリギリに配送完了となりました。

品は文句なしでした。

出された客も。
「海の近くて食べたくらい美味しい」

注文した板前さんも
「顔は嘘つけない口に入れたときの表情で解る」

ひとまずは何とか問題無くスタートできたようです


築地魚河岸が大変なことに

オープン直後は閑古鳥でしたが、人で埋め尽くされるほどに賑わっています。
午前5時から午前9時までは業者向け。
しかし午前9時〜午後2時から一般向けに解放していたところ仲卸から質の良い魚が安く買えると人が押し寄せたのです。

山治の前では山崎社長が自ら売り込み。
一般の人でも購入できるように加工場も設置し、築地市場の中の店と差別化。
やった事の無い切り身販売も開始しました。

「客の立場に立ち魚を売る」

商いの原点に立ち返ることで、少し吹っ切れたようでした。

山崎社長
「移転延期は想定外。この先も解らないが得るものもあった」
「市場は何をするべきか。何があるから人・物・金が集まるのか。」
「それを凄く考えさせられた1年」
「良い市場作りたい子供孫にもよ市場残してくれてありがとうって。それとあとプライド!」

と語っていました。


まとめ

移転延期の影響で築地市場では色々な問題が起きて関係者の事情も様々あった。
今回印象に残ったのは、仲卸の「私たちは安心安全な場所で魚を売りたいだけなんです」という言葉
まだまだ先の見えない移転問題。今後の展開も見ていくと纏めていました


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posted by Fuchs at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年12月13日

『【冬の味覚】に異常あり!カニ・サバ知られざる危機』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 鯖と蟹の危機について
  • 世界中のカニの争奪戦が行われていて3割増しが当たり前に
  • サバは根こそぎ穫る中国のせいで資源が枯渇しつつある


中国で爆裂に消費されるカニ

10/1は中国の建国を祝う国慶節。
大型連休となり家族と一緒に過ごす人が多いです。

上海では魚市場を覗くと、中国人の大好きな上海ガニが沢山。
旬を迎えて一番美味しい時期だそうです。
紐で縛って蒸して食べるのが一般的で、殻を割ると、肉は少ないが蟹味噌が多いようです。

上海ガニを家族で食べるのが風物詩ですがその食文化に異変が起きていました。

魚市場などでタラバガニがびっしりと。
高級レストランでは1匹35000円で取引されるそうです。

そのほかロシア産ズワイガニなど、中国では今まで蟹を輸入して食べる習慣は無かったが、急速に広がっています。
金持ちの客や高級レストランがみんな買っていくそうです。

市内のレストランでは、テーブルの真ん中にはズワイガニ。
上海ガニではありません。

ズワイガニ、タラバガニを頼む客には共通点がありました

「東京や名古屋で食べた、日本で食べたとき、新鮮でとても美味しかった」

多くの中国人が日本でそのおいしさを知ったそうです。
その影響が日本来ていました。


東京都新橋の「かに地獄」

新橋に素晴らしい名前のお店があるようですが、旬の蟹を手頃な値段で提供している店です。
かに地獄では量り売りをしています。
タラバガニ、アブラガニ、ボイルズワイ、本ズワイ、紅ズワイ、イバラガニ、毛ガニ、花咲ガニなどなど。

300gで1700円…とか…半端ない価格です。

ズワイガニはロシア産が9割ですが、蟹の値段は右肩上がり。

「当初390円/100gでしたが580円でもギリギリラインです。」

世界中で蟹が奪い合いになっていました。特にアジア圏内で消費が高まり買い占められています。
その為日本に輸入される蟹が少なくなっていました。

マグロと同じ現象が、蟹でも起きていました


アライアンスシーフーズの仕入れ現場

6月東京中央区。アライアンスシーフーズという海産物の商社。
様々な海産物を扱い、蟹の輸入は日本トップクラスです。
蟹の需要が跳ね上がる年末に向けてどう調達するかの話し合いをしていましたが…

アラスカの漁獲量は?

昨年から4割減

日本を取り巻くカニの環境は悪化していました。、

「年末、最悪の場合日本国内の客へ供給できない恐れがある」

例年の半分しか在庫がなく、主な漁場は、ロシア、アメリカ、カナダですが、
ロシアは日本への輸出を制限。アメリカも漁獲を4割減らしました。
市場に出回るカニが激減して、かつて無い状況に

そこでまずは新たな漁場を探しました

ノルウェーの北。バレンツ海。
北に行けば行くほど蟹が大きいそうです。

バレンツ海からも3年前から少しずつ輸入していたが問題がありました。

届いた蟹をチェックするが、えらの処理が悪いし、味噌も付いていて使い物になりません。
処理が下手くそなのです。

処理が下手だと、商品価値がなくなります。真っ黒に変色することも。
商品確保の切り札はバレンツ海ですが品質に大きな問題があるという現実がありました。


バレンツ海で高品質のカニを!

ノルウェー北部の村ボーツフィヨルド。

アライアンスシーフーズの大谷さんが自ら漁船に乗り込み加工を指導する事になりました。

船長はウルフさん。
3年前からズワイガニ漁をしています。

「新しいビジネスだけど文句はない」

船員は20代前半の若者達。しかし漁師経験が無い上に、蟹を食べたことがありません。
ノルウェーではカニを食べないそうです。

それがまた品質の悪化に繋がります。

3週間の航海は、新しい海域に行ってみようと思うということで、行ったことの無いところへ行きました。
目指すのは北へ1000kmの北極圏です。

「良い蟹が捕れれば嬉しいし、ある意味チャレンジ」

船員達が移動の間スルメイカやニシンを仕込み最初の漁場へ到着。

餌の付いた籠を海へ落とし2日後に籠を引き上げます。

どうやらズワイガニがもりもり取れます。幸先の良いスタートでしたが様子がおかしいです。

脱皮ガニ

脱皮したばかりのカニが大量にいたのです。脱皮ガニは茹でても中身がすかすかで商品価値がありません。

何とか良いカニを見つけて船内の加工場へ回します。

2つに割ってブラシで掃除します。そしてサイズごとに選別して並べ、水に入れて血抜き。
更にマイナス20度の液体につけて冷凍します。

カチカチ凍った蟹が出てきたら箱詰めします。
1箱15kgを船底冷蔵庫へ落として終了。

こういう工程ですが、掃除の工程に大問題。
掃除したばかりの蟹に味噌が付いていたりえらが付いていたり。かなり雑です。

大谷さんが英語で怒鳴りまくります。
良い蟹が獲れても加工が悪ければ商品価値が激減します。

大谷さんの怒鳴り声が聞こえて船長もやってきます。

「しっかりチェックして丁寧に仕事をしろ」と指示します。

どうやらビジネスに品質は必要としっかり解っているようです。

更に獲れるカニに更なる問題が。

年老いたカニ

黒くなったカニがいました。こちらも商品価値がありません。
それれは海に捨てろと指示。

繰り返し根気よく教えて行きました。

怒鳴られる船員はさぞかし切れているんだろうと思ったら

「品質の維持に大谷さんは欠かせない。現場を見てちゃんとコントロールしてくれる」

とにこやかに語っていました。
性格かな…。

出航して1週間…漁に異変が。

脱皮ガニばかりで漁獲量が上がりません。
去年より蟹の脱皮が早まり不漁となったのです。大谷さんも「ここまで酷い経験はない」という程。

2週間建っても、倉庫の1/4しか埋まっていない状態となりました。

未開拓の海も空振りに終わったのです。


獲れないなら輸入するのみ

11月東京。仕入担当も大変な危機に陥りました。
夏以降もカニを確保出来ていませんでした。

営業からも「在庫が少ない。12月カニは年末商材なので供給できないのは辛い」と泣きが入ります。

かつて無い厳しい状況に追い込まれていました。

そこで韓国釜山へ飛びました。

世界中から水産物から集まる東アジアの貿易拠点です。

韓国人の仲買人に聴いて見ますが「韓国にはカニがない」と素っ気なく。
中国の消費量が増えているため日本より高く買う中国に売った後だったのです。

それでも新たな情報を得て違う場所へ。

売れ残っていた小ぶりのズワイガニがありました。見た目には問題はありません。実入り9割以上という品質です。

早速交渉開始。

まずは去年と同じ価格を提示しますが「ガン無視」

一割増しを提示「無理」

相場が完全に変わっていました。

三割増しを提示したところやっと動きがあり売ってくれることになりました。

仕入れ値3割増しとなりました。それだけ高騰しているのです。

それでも年内販売分の目処が付きました。

かに地獄にもそのカニが入荷します。
売値は\580/100gと、取引会社と利益を削って同じ価格に抑えました。

忘年会シーズンは何とか凌いだが、今後調達は更に厳しくなります

「日本に蟹が入りづらくなったり、値段も高騰しているが何とか頑張りたい」

とは仰ってましたが日本でカニが食べられない日が近いかも知れません。

因みに私…子供の頃飽きるほどカニ食べてまして。
今食べたいと思わないんですよねぇ。港町でカニ良く貰ったんです。はい。


サバが食べられなくなる? 中国が根こそぎ

日本では縄文時代から食べられる鯖。
一番獲れているのも、1位サバ、2位マイワシ、3位カツオという感じのようです。

日本近海では太平洋、日本海側どこでも獲れます。
関サバ、金華サバなどブランド化されたサバもあります。

大量に採れるサバは保存食として鯖缶としても消費されます。

時には高級魚としても、庶民の味としてもなじみ深い鯖にも異変が起きていました。

青森県八戸市。
日本有数の水揚げ量の鯖の産地です。

鯖に異変が起きていました。

「今年は少ない」
「去年も悪かったけど、今年の方が悪い」
「細いし、魚が小さい」

という状態です。

サイズも小ぶりで、漁獲量が去年の7割です。
昔では600グラムの鯖は珍しくなかったが今は300グラムを割り込むという事態に。

太平洋側の鯖は日本の沿岸から北太平洋の公海へ移動して餌を食べて秋に戻ってきます。
その公海で大変な事態が起きていた

北太平洋の水産庁の船に同行すると、中国の船が根こそぎ穫ってました。
公海上で小さい鯖だろうが何だろうが全て取りつくしていたのです。

鯖を狙って中国漁船が集結している姿は異様です。
水産庁は違法な漁をしていないか見張りに来ていましたが、そんなのお構いなしに獲っていきます。

高感度カメラが捉えたのは、魚を一網打尽にする光景でした。
日本の沿岸に戻る前に中国が根こそぎ穫っていました。

ホント中国は最悪です。

「多数の漁船が群がり乱獲が進めば親が育つ前に絶えてしまう。資源の枯渇へ繋がる」

今が良ければそれでいいのが中国。後先考えませんから…。


中国で何が起きているか

中国福建省。中国でもトップクラスの漁港で漁から戻ってきた船が荷揚げをしていました。

船いっぱいに詰まれていたのは鯖。それも小ぶりの鯖です。
水揚げされた鯖は、缶詰工場で加工されていました。

野菜や果物の缶詰を作っていたが鯖缶に転身。生産ラインには大量の鯖が流れていました。
1日に9万缶を製造しています

これらの鯖缶は中東やアフリカに輸出されているそうです。

「鯖の缶詰の輸出は毎年8000トンずつ増えている。儲けるチャンス!」

と笑っていました。
今が良ければそれで良いと。

更に中国でも鯖を食べる人が増えているそうです。


「美容にも良いし、肌も綺麗になる。子供が食べれば頭も良くなる」

健康を気遣う中流家庭に鯖人気が広がっていました。

更にはペットブームも消費に拍車を掛けています。
猫用のキャットフードに使われているそうです。

鯖を取り巻く環境が激変する中、日本も守りだけではありません。攻めの一手がありました。


鯖の完全養殖(佐賀県唐津市)

佐賀県唐津市。有数の鯖の水揚げ量でしたが50年前の2割に減少してしまいました。

そんな唐津市水産産業活性化センターでは2年前から、完全養殖鯖を作っていました。
九州大学准教授の長野さんが中心となり開発しているようです。

「美味しい鯖が手に入らなくなったので、地元から要望があった」

今までもマサバの養殖は行われていましたがが、天然の稚魚を捕ってきて大きくするものでした。

「完全養殖だと、天然資源に負荷をかけない」

と、孵化した稚魚を3ヶ月間育てて養殖業者に提供していました。
そして養殖場で1年半育てて出荷します。

養殖をすると400グラム以上に育てる事も可能です。
与える餌は、長野さんが開発した人口餌。

脂ののった完全養殖鯖を出荷できるようになりました。今年は4000匹の実績があります。

マックスバリュ唐津店では、鮮魚売り場に、完全養殖鯖が売られていました。

唐津Qサバというネーミング。九州大学とクオリティのQだそうです。

それも鯖の刺身が売られています。2678円とお高め。

普通サバは生で食べるのを避けます。アニサキスの心配があるからです。

天然の鯖は海で天然の餌を摂取しますがそこからアニサキスに感染します。
完全養殖は、人口餌なのでアニサキスの心配がありません。その為生で食べられます。

更に販路拡大を目指し東京へ。
都内にある板前寿司赤坂店という都内や海外に展開する人気寿司チェーンへ。

完全養殖の鯖を試して貰おうと持ってきました。

早速、生で寿司を作り居合わせた客に試して貰う事になりました。

評価は悪くなかったようです。
「しめさばはあるけど生鯖は初めて」
「生で食べることが普通に出来るようになったら消費者としては嬉しい」

などという声が聞こえてきました。

まだ高価な完全養殖鯖ですが安定供給への一歩を踏みだしました。

「サバの資源が枯渇している中で、完全養殖やることで安定供給に貢献していきたい」と長野准教授が語っていました。


まとめ

美味しい物を少しでも安く食べたいのはどこの国も同じ。その中で鯖や蟹が危機に陥っていた。
このままでは枯渇して安いのが当たり前とは言えなくなる。
ただ日本には水産資源管理の技術経験がある
この先も食べていくために何が出来るか考える必要がある。と締めくくられていました。

結局中国が全ての元凶になっているという…恐ろしさが




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posted by Fuchs at 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年12月06日

『今こそ、地元の【助っ人】に!〜地域の銀行マン信金マン〜』今日の「ガイアの夜明け」感想

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

  • 地方銀行、信金の新たな取り組みについて
  • 大阪シティ信金は地元の中小零細企業を結びつけて新たな商品を生み出してました
  • 但馬銀行はふるさと投資を活用していました

金網の街で新たな技術を発掘:大阪府松原市

大阪府松原市。全国で有数な金網の街です。

金網工場の看板があちこちに。工場を覗くと機織り機械のような機械で金網が作られていました。
その街をカブで走る大阪シティ信用金庫の職員。

マツバラ金網

創業1934年従業員26人の金網工場です。

訪れた信金マンが真っ先に行くのは先代社長の妻東田氏の元。
会社の金庫番です。79歳のハッピーバースデーだったそうです。

週に3日は訪問して、東田氏に変わって入金の手続きなどを行っていました。

その後社長にもご挨拶。

「今は暇。相変わらず。ちょっとはマシだけど」
「顔を出し続けることが、信金マンの大切な仕事。毎日来ることで会社の動きが見れる」
「うちの会社が潰れないか。逃げないか管理に来ている」

なんてキツイ冗談も。
赴任して半年の信金マンは苦笑い。

社長が工場に入れてくれた、中を見せてくれました。
マツバラ金網は、目の細かい金網が得意の模様。

一番細い金属線は髪の毛の1/5という細さ。
1本1本をプレート穴に通す準備だけで1週間以上。布のように薄い金網を作ります。

使用用途は、産業用フィルター
ガスやオイルを濾過するのに使われる物でした。

更にマツバラ金網はインテリア向けを開発するなど金網の新たな可能性を求めていました。

とっておきは金網のマリリン・モンロー。

「金属で表面滑るから、繊維と同じような織り方ではガラがでない」

と社長が言うくらいかなり凄い技術が必要のようです。

その技術の高さに可能性を感じたので、携帯端末に何かを打ち込む信金マン。

「デザイン金網。新しい展開を考えていきたい。他の技術もあわせてマッチング提案したい」

などと。それは大阪シティ信用金庫本店に送られます。
支店の信金マンから送られた情報が集約されていました。

本店には、中小零細企業中心に2400社のデータベースがあります。
取引先の技術情報。
会社の強み、弱み、社長のプロフや、やる気、趣味まで網羅されています。

地元密着の金融機関の強みを生かしユニーク商品が生まれていました。

「取引先が成長発展しないと我々の明日もない」

信金も必死です。地方の衰退で危機に立たされる地元金融機関。生き残りをかけた新たな挑戦を追ったのが今日のガイアです。


大阪シティ信用金庫の挑戦

大阪市中央区に本店がある大阪シティ信用金庫。
90支店、職員2000人を抱えている大阪府最大の信金。

そこにある企業支援部の日比野氏(57)
この人が営業マンが集めた取引先情報を集約し活躍するシステムを考えました。

欲しい技術を探している取引先があれば、協力企業を紹介します。
いくつかの企業を結びつけて新たな事業を作り融資に繋げようという考えです。

「中に入りコーディネートすることで成長発展できるようなビジネスモデルが組めればベスト」

津川製作所の挑戦

西成区にある津川製作所。
創業1963年従業員30人のモーター製造工場です。

津川製作所はモーターの設計から一貫して生産出来る高い技術力があります。

開発したいと考えている物があると日比野氏を頼りました。

知り合いの農家から「作業者が高齢化して収穫が大変で何とか機械化したい」と依頼があったようです。
農機具の機械化を頼まれた模様。

大阪府河南町に依頼してきた農家があります。

梶井氏(69)
収穫した野菜を一輪車で運びますが、年を取ってその作業がきつくなりました。
今は若い人に任せているそうです。

畑がぬかるむと更に大変。タイヤがめり込み身動きが取れなくなります。
高齢者じゃ絶対動かせません。

どれくらいの価格感なら買いますか?

10万円以下
開発して貰うにしてもある程度安いのでなかったら買えない

そりゃそうですね。

信金本店では、すぐに企業支援部を集め会議が開かれます。

要件

操作を簡単にできて、パワーアシストが出来る。しかも低価格の電動アシスト運搬車。

津川製作所がモーターを制作しますが、スピード制御の技術が必要です。

早速PLUS事業情報条件検索により、DB検索を掛けると13社がヒット。
その中から、短納期、低コストというかなり良い条件が揃っているケーエスラボラトリーという企業を見つけました。
汎用ストックが多くてそれを活用出来るので、短納期低コストが実現出来るそうです。

ケーエスラボラトリー

社長を含め6名の会社で、3年前に設立。産業用ロボ基板を製造しています。
早速話をすると「既存の基板である程度出来る」とのこと。
1から開発しなくてい良いので低コストになりそうです。

ケーエスラボラトリーの社長
「営業活動があまり出来ていないので、客を連れてきて貰えるのはありがたい話」

こういう場所でも信金さんが活躍していました。

大阪府の事業所数減少傾向です。5年で4万件減っているそうです。
大阪シティ信金は営業できる範囲は大阪府と近郊のみですから地元低迷は死活問題です。

こういう地道な積み重ねが大切です。

津川製作所では、電動アシスト式運搬車の開発開始となりました。

モーター設計はお手の物。
手のひらサイズのモーターを制作。
力はそこそこ必要だが、速度は速いと危険なのでモーターは1分間2000回転がMAX
ゆっくりで大きい力に変えるのが歯車(ギア)で力が1000倍になります

計算上では100kgの荷物でも運べる物が出来上がりました。

物を作る傍ら信金さんは得意先の農園を周り販路拡大と情報収集・

「使い勝手の良いもで自分の体に合う物だったら、高くてもそっち選びます?」
「若い人が農業に参入できる物を作れば良いかも」

高齢者だけでなく若い人にも需要がありそう
などなど何気ない会話からもヒントを探します。

農機具にライトが付いていることに気づいて問うてみると。

「早い人は夜中の12時過ぎ越えてすぐ収穫し始めるから必要」

これが実は重要でした。

津川製作所にケーエスラボラトリーがやってきて、電動アシスト一輪車の制御盤を設置します。

試運転開始するも超遅い

なにあれ。使えない(笑

大幅な見直しが必要となり呆然としてました。
こういう失敗から新たな物が生まれるんですけどね。

2ヶ月後やっと完成し大阪府河南町の依頼者の元へ。

電動アシスト一輪車

電源が入り、ダイヤルで変速可能。
最大時速4km/h。
一回の充電で6時間走行可能です。

ぬかるんだところでもしっかり動いてくれて、女性でも動かしやすそうでした。
結構馬力はあるようで、悪くないようです。

ただ10万円以下だったら買っても良いといっていたけど、やっぱりそれでも高いと言い出します

「プラス何かあったら付加価値で買うんだろうけど」

そこで取り出したるは「ライト」
一輪車にライトがつけてありました。

これが夜の作業も多いそうで、大好評となりました。

さらにたたみ掛ける信金

「こういう機器の導入を進める補助金が色々がある」
2/3補助してくれるという購入補助制度を調べ上げていました。

それであれば予算内となりそうです。
一号機を買って貰えそうな目処が立ちました。

まだ改善余地があるが、製品化に向けて手応えを感じていました。

津川製作所の方。
「金融機関がまとめ上げ得てビジネスの流れを作る。こういうことをやって貰えれば大阪の町工場は元気になる」

信金の方。
「金融機関だけが成長するのではなく我々と地域。地域の成長の中から我々の成長があることが一番大切」
と語っていました


地域銀行:但馬銀行の挑戦

兵庫県但馬地方。国道沿いにはシャッター閉めた店が多くありました。
15年で3割の事業者が減ったそうです。

そんな但馬地方の中心の兵庫県豊岡市に但馬銀行本店がありました。
8年前に地元経済再生を目指す地域密着推進課ができました。

そこの課長は中島さん(38)
「生まれ故郷である但馬地域をな何とか活性化させないと行けないという危機感がある」

兵庫県養父市にある谷常製菓。150年の歴史のある和菓子と洋菓子の店です。
地元の人に愛されてきたお店ですがそこに新たな機械が届きます。

瞬間冷凍機 200万円

パティシエが作ったケーキを一気に冷凍することで、できたての味を長期間保存できるようになりました。

作りたての味に近い状態で解凍できるので、「できたて」と行ってもおかしくないくらいと太鼓判。
瞬間冷凍機によって全国へ販路を広げられるようになりました。

購入資金は、但馬銀行の中島さんのアイデアから手に入れたようです。

さて、谷常製菓は、150km離れた高島屋大阪店に期間限定で出店。

「栗きゃらめる」という丹波の栗をふんだんに使った贅沢ケーキを販売していました。
4500円

た、たけぇ…。
ただかなり美味しいそうでマダム達がお買い上げをしていました。

瞬間冷凍機のおかげ
と、丹波地方の小さな企業から新たなヒット商品が生まれた瞬間でした。

これを可能にしたのがふるさと投資という制度でした


【ふるさと投資】とは

京都府宇治田原町にはふるさとたまご村という100%国産の餌で育った鶏から卵をとっている会社があります。

レモン色の黄身が特徴で濃厚な味だそうです。

生産量を拡大するため、ふるさと投資を募ったら、200人以上から資金が集まり事業が拡大。
特典として卵10個と元本+配当金1.4%が支払われたそうです。

米鶴酒造という地元産の酒米を使った純米酒を造っている酒造会社。
ここでも、ふるさと投資が行われ、酒米購入資金を確保

特典として、純米大吟醸の日本酒と元本+配当金7.2%が支払われたそうです。

事業が上手く行かなかったら、元本割れ、配当金が貰えないケースがありますが、特典だけは貰えるとのこと。
皆が事業に投資できて、リスクはあるが成功すれば美味しいという制度のようです。

地方企業を応援している実感があるということで地味にに人気の模様です

ふるさと投資を活用し、地元企業を活気づける挑戦を追っていました


耕作放棄地の再生養蜂に出資を募れ

但馬銀行本店では地域密着推進課では新たな投資話をしていました。

養父市長野地区にある養蜂業者「マイハニー」
生産責任者は安達さん。

事業を拡大しようとしていました。現在スタッフ5人で養蜂を行っています。

元々耕作放棄地だったところを花畑に整備し蜜を取ります。

耕作放棄地は土壌が荒廃して、害虫が発生するなど悪影響を及ぼします。
そこを花畑に整備するのはかなり有効的のようです。

そんな放置された農地に花を植えてミツバチを飼い採蜜をしてその蜂蜜を売るのがマイハニーの業務です

生産責任者の安達さんは養父市出身、農水省勤務しており退職後「マイハニー」を設立しました。

兵庫県養父市で蜂蜜から商品を作っています。

使い切りようの小分け蜂蜜

2人で作業するにはちょっと手狭な空間のため、資金を集めて、生産設備を拡大したいと考えていました。

支援をしている但馬銀行も販路拡大のため動きます。

パティスリー・アッシュ・カトウという洋菓子店に売り込んだり。
地元の道の駅「但馬のまほろば」とも交渉を行います。

しかし
「マイハニーという会社は、供給はきちんとできるところ?」

痛いところを突かれました。

「まだまだ数量としては少ないが、どんどん増やしていこうと取り組みをしている」と応えます。

販路拡大する前に生産安定という現実を突きつけられました。

銀行が直接融資するのではなく、ふるさと投資を使う理由は?

創業間もない事業者が、取り組みを多くの人に知って貰う。
多くの人にPR出来る場として、融資よりふるさと投資を活用した方が良い

ある意味宣伝効果も考えているようでした。頭良いなぁ。
ふるさと投資で、一般から集めた資金を使い新たな事業を起こします。
そこで設備投資や雇用がうまれたら銀行が融資するという仕組みです。

さて「マイハニー」ショックな出来事が起きてました。
鹿に大切な花が食われました。

これがあるから怖いんですよねぇ。

しかし悲観してる暇はなく地区の農家達を集めまして耕作放棄地を借りるお願いをしていました。

「あそこが良くなったという場所にするために一緒になってやれたら」

と、住民の協力がなければ花畑は増えないので必死に説得です。

2日後。耕作放棄地を訪ねると、皆が草刈りしてくれていました、
地元の人々が協力してくれる事になったのでした。

但馬銀行の中島さんはマイハニーのために、ふるさと投資の事業計画書を纏めていました。

重要なのは「売上利益の実績計画」

売り上げやどれだけの配当を出せるかの具体的数値が求められます。
投資するのだから重要な項目です。

「地域の人と実際に協力しながらやっているので計画に織り込もうと考えている」
と、耕作放棄地から未来へ繋がる花畑へという理念を伝えようとしていました。

これらは
ふるさと投資のサイト「セキュリテ」で募集されています
セキュリテ:https://www.securite.jp/

様々な地域の取り組みが並んでいてその中にミツバチの畑再生ファンドもありました。

1口21600円で、460万円募集しています。

特典は瓶詰め蜂蜜3個3600円相当。
3年後に4.7%の配当を計画しています。
元本割れの可能性は勿論あります。

蓋を開けると僅か5日で満額になりました。
143人の投資家がおりまして、460万円到達していました。

マイハニーの安達さん
「初めて銀行の方々と出会い現場のことが解るのかなと。そういう不安はあった。これをみたら、5日で終了としているこの力。良かったなと思っている」

投資された資金で10年前から使っていない小学校の家庭科室を借りて新たな加工場を作る事になりました。
460万円は改修費用に充てられます。

耕作放棄地にはレンゲがまかれ、芽吹いていました。

但馬銀行中島さん
「マイハニーという会社が自立した事業者として、成長しているように寄り添っていく」

地元の人たちが手を組んだふるさと再生。新たな一歩を踏み出しました


まとめ

これまで銀行は、取引先の企業に担保があるかどうか主にその評価で融資をしていた。
今、企業がどんな事業で成長するかに目を向けるそんな取り組みが始まっていた
この取り組みが広がれば地方再生の新たな一歩になるのでは

と、締めくくられていました


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posted by Fuchs at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年11月29日

『新時代をゆく!「企業城下町」』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

城主が消える企業城下町の今について
三菱の下請けは新しい機械導入で技術力を磨く方向へ
日立の下請けは仲間と徒党を組んで新たな製品を生み出す方向へ


パナソニックの企業城下町:大阪府門真市

大阪門真市。ここに本拠地を構えるのは、家電メーカーのパナソニック。
門真市はパナソニックの企業城下町です。
会社の成長と共に発展を遂げてきましたが、今は昔。
現在の商店街はシャッター街になっていました。
昔は賑わっていた洋品店も閑古鳥。

「昼寝して客に起こされる」と店主。

かつては、エプロンがヒット商品で、1ヶ月に100万円くらい売れたそうです。

「家買ったり、土地買ったり、ハイツを建てたりエプロンで一財産残した」

エプロン特需だったようです。
昭和40年代電機部品を作る内職を手がけていてエプロンが売れたそうな。

そんな門真市のあちこちに「ナショナル」の文字。
パナソニックの前身、松下電器のブランド名です。

ナショナル温泉(銭湯)なんてのもあります。
勿論松下とは関係ないそうです。

「1日に1000人客が入った飯を食ってる暇も無かった」

昔はかなり繁盛したようです。
番台に入浴を待つ人が溢れたそうな。

それで皆真似して「ナショナル温泉」があちこちに出来たそうですが。
今は、2軒になったそうです。

淀川製作所の挑戦

創業1961年 従業員16人の金属加工を得意として、松下試作部品を作ってきました。
2代目社長小倉さん59歳。

先代から大切にしている額がありました。
「道」の書
松下幸之助から送られた物です。

「地域の町工場の人には、松下幸之助のスピリットがついている」
「共存共栄」いう松下スピリットが入っている

昔は協栄会という組織がありました。

松下と取引のある技術力の高い下請けなどのの組織です。
しかし事業の海外移転リストラで町工場との取引が減少して、4年前に解散しました。
泣けますねぇ。こういう大切な組織が切り捨てられるのですから。

「廃業する一歩手前だったけど、そのときにこれを夜中一人で見ていた」と社長。

こういうときこそ逆境を一転して好機に!と頑張ろうとしていました。


日本全国に企業城下町

日本全国に企業城下町はあるそうです。

一番有名なのは豊田市
トヨタの城下町。昔は挙母市(ころもし)だったそうです
1959年に変更しました。

北海道の旭川市は日本製紙の企業城下町。
パルプ町なんて街もあります。

群馬県の太田市は富士重工業

山口県の山陽小野田市は、セメント町、火薬町、硫酸町なんて街がある3社の企業城下町だそうです。


時代と共に変わる企業城下町
支えてきた企業の業績が揺らいだときどういうことが起こるのか


三菱自動車の企業城下町:岡山県倉敷市

倉敷は、三菱自動車の企業城下町。
市役所の職員に案内され駐車場に入ると、公用車がずらっと。
200台ある公用車の8割が三菱製です。

しかし今年4月。燃費不正が発覚

倉敷にある三菱自動車水島製作所。
ここで問題となった軽自動車全てが作られていました。
生産ラインは2ヶ月半ストップ。

販売台数が落ち込む中、日産の傘下に入る立て直し策を発表します。

コストカッターの異名を持つゴーン社長が三菱自動車の会長になりました。

「競争力が無ければ三菱の水島であれ日産の追浜や栃木工場、欧米でさえビジネスを失う。トップレベルの競争をするためには競争力の低い工場はいらない」

ビシッと断言しちゃいます。三菱は新たな上司の元で再生を図ることになりました。

中山鉄工所の場合

三菱の一次下請の町工場。1945年創業従業員25名。自動車部品を作る金型を製作しています。

4月の不正発覚してから、受注が激減します。5月6月はほぼ三菱からの発注無し。
売り上げが2割になりました。2割減じゃなくて2割。

「これまでと同じ事をしていては生き残れない」と感じました。

社員にもその想いを伝えます。

「日産の傘下になることになり存続できるか大事な時期に入っている。やっている三菱の仕事も生産性を上げていくことになる。皆が日々やっている仕事は大事」

中山鉄工所は、三菱の下請けとして技術を磨いてきました。

祖父の代から続く工場を受け継ぎ経理の妻との二人三脚。

「ここで生まれ育ち、工場の機械の音を聴きながら育った。父親もずっと三菱の車。普通の人以上に三菱に対する愛着や思いは強い」

思いが強くても仕事は来ませんからねぇ。

11月にやっと三菱から新たな発注がきます。
内容は、車輪周りの部品を大量生産するための金型。

不正問題が起こる前の同型の金型は1つの型から、6つの部品を取る物でした。

新たな図面は8つに増えます。

「日産から生産性を上げなければならないと命令に近い指示が出ている。急いで欲しいと言われている」

型を使う数が増えた分、型の構造は複雑となりハードルが上がります。
課題をクリアしないと次の仕事の保証もありません。

必死に作らなければ鳴りません。。

そこで、新しい投資を行います。
金属の表面を磨く研磨機(最新型)2000万円を投入しました。

機械の導入で生産性アップに繋げようという考えです。

30年間使い続けてきた愛着のある旧型機械。今はそういうことを言ってられません。

性能テストは油性ペンで殴り書きをした金属を磨く物。
1000分の1mm単位で磨きの厚さを調整出来薄い油性ペンが綺麗に消えてきます。

旧型機より細かい磨きに対応出来るようになりました。

新しい機械導入を決めたのは三菱から発注から止まっていた苦い経験もあったからです。

「仕事のないときに色々とお願いして他の仕事もしていたが、よそからの仕事だと、高い要求の見積もりも頂いた。うちでは対応出来ず無理だった」

そこで借金をしてでも投資を行いました。
「大きな負担だが、必要投資と考えている」

金型を作る競争力をつけていくことが、生き残るためにも継続して仕事をするためにも必要。
先取りじゃないが、新しい技術には貪欲に挑戦していきたい。

と語っていましたが、厳しい戦いです


日立の企業城下町:茨城県ひたちなか市

日立自身は、業績を伸ばしていて日本最大手の電器企業となりました。
しかし日立城下町の日立市では、事業所数がピークの半分以下、人口も1万人減など衰退しています。

茨城県ひたちなか市も日立の企業城下町のひとつです。

そこにあるエムテック 1949年創業従業員30人で産業用機械の精密部品製造をしています。

3代目社長松木氏40歳。

「生まれた地が企業城下町だった。他で仕事をしたことが無い。日立の影響力は大きく、日立がくしゃみすると下請けが潰れる。今までは黙っていても仕事があったがそういう時代じゃない」

30人の従業員や家族を養うために新たな道を模索していました。

日立の生産拠点が海外に移り下請けの仕事は減り続けているからです。

そこで起ち上げたのがGLIT(グリット)という組織でした。

新たな製品を生み出す

茨城県水戸市の介護施設で試験的に使われているベッドの上に取り付けられた開発中の装置。

介護職員の負担を減らすことが出来るものだそうです。

赤外線カメラがベッドの人の動きを感知し、モニターに表示する仕組みで。
ベッドから離れた情報を知ることが出来ます。
誰々がベットに寝ました、起きました、別途を離れましたなどが別室のモニターに通知されます。

アルコ・イーエックスというIT企業が開発しています。

そこがGLITにある改良を持ちかけます。

「次に作ろうと思っているのが居室全体を見るもの。行動解析を行い、人が倒れているとか動かないという情報を親族やセキュリティ会社に連絡するなどの機能を考えている」

今まではベッドの監視でしたが、居室全体に広げたいという物でした。

畑違いの仕事です。

「コストとか普及するに当たっての課題があるが、普段工業製品というのは製品としてみられる機会が少ないのでやりがいがある」

さて、GLITですが、日立の下請けの町工場10社が集まって出来ている共同体です。

この道100年の老舗ねじ工場や、どんな形も作れる金属加工業、世界最小のバネを作る会社などがいます。

GLITとは革新的な技術でリードする団体という意味だそうです。

10社は全員畑違いの仕事をしています。
それがあつまり、営業も行い顧客開拓。
仕事が入ると得意分野に合わせて分業します。

チームを組んで1社では対応出来ない仕事も出来るようになりました。

そんなグリットに舞い込んだのが
病床見守りシステム
部屋のどこにいても感知できる装置でした。

「完成品を世に出すのは中小企業ではないから、それぞれの会社のモチベーションも上がる」

カバーの樹脂部分、内部の基板配置部分など得意分野に分かれれて開発開始します。

仕様用件は
「部屋全体見渡せるようにする」

その為に今まではベッドに向けて下部に設置されていたカメラを中央部分に配置します。

装置のベースが重要となります。

カメラや電子基板を載せるため複雑な形状が必要です。

カバーを受け持ったのは創和工業
日立の受注が6割で専門はプラスチック、アクリルの樹脂加工です。

カメラ、電子基板を配置するベース部分は大塚製作所

建設機械の工具の製造をしていて金属加工が得意です。
アルミニウムの塊から複雑のベースを削り出します。

かなり難しいそうで工場きっての技術者が担当します。

アルミ削り工具は、120本準備。
工具を削るポイントで使い分けけます。

アルミは削りやすいが、圧力・熱で変形します。
その為工具の回転スピードなどを細かく調整して慎重に削らなければならない職人技が必要です。

完成まで必要なのは10日以上。1箇所でも失敗したら1からやり直しという厳しい作業でした。

それでも3週間後見守り装置が出来上がります。

かなりの完成度。美しい代物でした。

「チームを組んで生き残る」という新たな道が見えてきました。


ドイツに打って出よう:GLITの挑戦

東京台東区河童橋で、食品サンプルを見つけたGLITの松木さん。
焼き鳥の食品サンプルを買っていました。何に使うんだろう…。

所変わってシュツットガルト

自動車発祥の地です。メルセデスベンツ、ポルシェが本拠地を構えます。
そんな自動車産業城下町にグリットがやってきました。

「グリットは製品で動いているのでドイツの企業とタイアップして世界で売れる物を作りたい。日本と独逸の融合が出来たら面白い」

グリットの海外展開を見据えていました。

そこで訪れたのが「ツェルトワンガー社」2003年創業社員60人という企業。

自動車部品の製造に欠かせない検査装置で技術力が評価されています。

こういう隠れたチャンピオン(分野における高シェア企業)の中小企業はドイツに1307社あるそうです。
アメリカは366。日本は220というんですから段違い。

「ツェルトワンガー社」はその中の1社です。

ドイツではGLITのように中小企業同士で集まって仕事をするのは普通だそうです。

そこに同じ取り組みをしていることをアピール。
「Win-Winを目指して」など必死でした。

相手も興味を持ってくれて仲間を紹介してくれることになりました。

ミュンヘンで勝負

ミュンヘンで開かれたエレクトロニカ2016という最新技術の展示会。
世界50ヶ国以上2913社が出展。

ここに出展し世界に向けて技術をアピールすることになりました。

超極細のサンプルや、世界最小クラスのバネなどを展示。

そこに先ほど触れた焼き鳥セットが置かれていました。

サンプルの横には、それぞれの技術で作られた焼き鳥サンプル

プラスチック製の焼き鳥は切削加工技術

アルミ製は2週間かかったそうです。

鋳物の焼き鳥なんかも。

これらを看板にするそうです。

早速興味を持つ技術者も。
「これはガラスで出来ているの?(プラスチックでした)高度な加工技術だね。簡単には作れない」

解る人には解るようです。

焼き鳥加工品を元に製品にも興味を持つ人も。

会社に持って帰りエンジニアに見せたいと、小さなバネかねじを持った男性。
スウェーデンで次世代眼鏡を開発していて、情報端末を兼ねた眼鏡に使いたいそうです。

他にも色々な技術力に釘付けになる人が多数。
評価は上々30社と連絡先を交換していました。

さらに、松木さん意外な行動に出ます。

日立のブースを訪ね日立の社員に声を掛けたのです。

「どうですドイツの業績?」
「全体的には良いんですけど、主に医療系なんです」

なんて会話をしていました。
下請けと親の関係なのに…という感じですが。

日立との関係をどう見ている?

「気まずくはない。今はパートナー。下請けという意識はない。あくまでも供給者と顧客の関係」
「コストで負ければ他に仕事を持って行かれる。魅力あればちゃんと仕事が来る」
「我々から技術提案することもある」

もう下請けという時代ではなくなってしまったようです。


まとめ

企業城下町の町工場は長い間城主である大企業だけを見てきた
競争相手が国内だけではなく国外に移る中、変化を求められている
彼らには大企業に鍛えられた高い技術力がある。これまでと違った形で生かせれば大企業にたよらずにチャンスを掴める
と締めくくられていました



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posted by Fuchs at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年11月23日

『巨大規制に挑む!【明かされるバター不足の闇】』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。
※ここに書かれていることはガイアの夜明けでやっていた事ですが「それが真実とは限りません」のでご注意を。
(ちょっと刺激的な内容だったので捕捉)

今日のガイアを3行で

バター不足は意図的に起こされている?
指定団体に逆らうと干される仕組みが出来上がっている
立ち向かう民間企業や若い酪農家の挑戦とは


バター不足は深刻

川崎市にある「箱根ベーカリー川崎アゼリア店」
一番人気はクロワッサンです。1つ220円とかなり高め。私には買えません。

焼きたてが次々と売れます。
「バターの香りが凄く美味しくて他の店とは違う」と、バターを沢山使っています

しかしある悩みを抱えていました。

「バターが足りていない」

前年の7割しか入ってきていないそうです。
看板商品のクロワッサンが一番バターを使います。
シートバターを織り込むそうで生地の1/4を占めます。

しかしバターを調達できておらずクロワッサン生産を減らさざるを得ません。

「物量も足りない中で価格も高騰。パン業界も菓子業界も頭を悩ませている」

勿論政府も手を打っています。

東京大井埠頭では、国内のバター不足に対応するために海外から調達(ニュージーランド産)
1万トンを緊急輸入しています。

しかし業務用バターしか輸入しません。家庭用ではありません。

北海道バター、よつ葉バター、雪印バター等々色々ありますが毎年品薄になります。
200gの小売価格は「434円」10年で4割上昇しました。

どうしてバターだけは不足するのか。

消費者の疑問です。


ガイアの半年密着で解ったバターの闇

バター不足の背後に何があるのか。
勿論、農協、そしてホクレンがいます。

ホクレンが宣ったのは。
「山のようにバターが置いてあったら買わない。どんどんなくなると消費者心理とすれば「またバター不足が起こる」と買い増しが起こる」

あえて品薄にしているぐらいの話。

そして出てくるのは「この制度を守らないと日本の酪農家が守れない」

農家の人と思われる男性は。
「農家じゃない組織を守っている。ちゃんとしないと農家がなくなる」と主張してましたが…

農協への不満が高まる中、規制改革が検討され始めます。

「食卓に十分なバターが届くよう抜本的改革を」と安倍首相

そして改革の鍵は、小泉進次郎が握ります。
「酪農基盤を守る。その為には農家を儲かるようにしなきゃならない。制度もチェックして見直して、そこをしっかりやる時期が来ている」

食生活に欠かせない乳製品。その裏で日本の酪農が抱える深い闇に迫ってました。

がんじがらめの現実…
民間企業の戦い。自由な取引を求めて立ちあがった生産者達のお話です。


生産者からバターまでの流れ

食生活に欠かせない牛乳バター

生産者からどうやって届く?

農家が生乳を絞る→指定団体(ホクレンなど)が買い取り

※買い取る量や金額は指定団体が決めています。

生乳→乳業メーカーに出荷して加工します(牛乳、バター、ヨーグルト)

スーパーを通じて手に届くという仕組み。
これは50年前に出来た制度です。

指定団体があることで、牛乳価格と酪農家の収入が安定

これが名目ですが…
指定団体を通さず売ろうとする動きが出ていました。

酪農が抱える大きな規制に挑み、新しい時代を築こうとしている人たちの動きです。


北海道浜中町での動き:鈴久名牧場

6月上旬北海道浜中町。基幹産業は酪農。

ハーゲンダッツの故郷

それだけ高い品質を誇る浜中町の生乳です。

鈴久名牧場

社長は鈴久名翼さん(36) 子牛まで入れて460頭飼育している大規模農家。浜中町でもトップクラスです。

原料を自ら栽培して作る餌が特徴。コーンなども入れていて甘みが出るのが一番の特徴だそうです。
ここの生乳もハーゲンダッツの原料となる生クリームになります。

毎日絞りたてを飲んで味をチェックすると乳脂肪分が多くて濃厚な味わいです。

高級アイスクリームになる生乳は高く売れるのでは?

価格は何も変わらない。
どこに出しても北海道で酪農をやる以上は変わらない。

要するに指定団体が買い取る価格はどんなに高品質でも変わらないのです。

指定団体は全国10箇所。全部農協管轄。

北海道はホクレンです。

ホクレンを通して乳業メーカーへ売られる訳ですが、浜中町みたいに高品質であっても指定団体を通すので他の地域と同じで差が付きません。

「こういうのが現実」と不満。

頑張っても意味が無いですからねぇ。

「指定団体に俺一人でどうのこうの言ってもしょうが無い。自分は自分で売り先を決めた方が確実」

そこに一人の男性がやってきました。


MMJ(ミルクマーケットジャパン)の挑戦

やってきたのはMMJ(ミルクマーケットジャパン)の茂木秀一さん(61)

生乳を買い取る民間の卸売業者です。
指定団体の買い取り価格に不満があったのでここに出荷先を変更することにしたのです。

1週間後MMJのタンクローリーが到着。鈴久名牧場から出荷されていきました。
浜中町からは初めてです。
年間5000トンの出荷を目標としていて買い取り価格は指定団体より10円ぐらい高いそうです。

MMJの生乳買い取り価格は100円/kg。2000万円以上の増収となります。

「買い入れ単価が指定団体より言いそれが内の一番のセールスポイント」
「経営をやっていくのにプラスになる」と茂木氏。

出荷先をMMJに買えるだけで農家の売り上げが大幅にアップすします。

MMJと契約しているのは全国で50件の農家。
MMJからは中小乳業が買い取り、製品にしてくれますが、取扱量は全国の1%です。

指定団体以外では唯一の全国展開している指定団体です。

群馬県伊勢崎市にMMJ本社があります。
一間だけの質素なオフィスに働いているのは従業員と社長の茂木さんの4人。

「初めて来た人は皆驚く。人件費設備などコストを減らすことで、指定団体より高い買い取り価格を実現している。立派な事務所で何十人も職員がいるのが誰のためになっているのか。これでもやっていけるというのを見て貰いたい」

以前は、酪農家から子牛を預かり育てていた摸擬さん
経営難で離農する人たちを見て、2002年にMMJ起ち上げました。

「うちに出荷することで農家の所得が増えるのは間違いない。農家が元気になれば後継者も入る従業員も増えて牛も増えて。そうなればバター不足は解消出来る」

大きな野望を持っていました。

バター不足に悩む箱根ベーカリーにやってきた茂木さん。
MMJを聞きつけた社長が助けを求めたのでした。

「バターをかき集めて何とかやっている状況。弊社も困っている」
「私どもで用意できるバターを使い少しでも足しにして貰えたら」

と、MMJで集めた生乳を集めてバターを作ろうとしていました。


バターを調達せよ

10月中旬北海道で、茂木さんは集めた生乳でバターを作る工場を探していました。

国産バターの9割が北海道で製造されています

道内には、明治、雪印、森永などの工場があちこちにあります。

北海道のとある町の小さなバター工場。
MMJの社長が担当者と話がしたいと面会の約束をしていました。

なので行ってみたは良いですが「門前払い」

酷い物です。話し合うつもりも全く無いようです。

群馬に戻ってからもあちこちの工場に問い合わせますがなしのつぶて。
どのメーカーもあってくれません。

ただの1社もMMJの牛乳は入れられない。指定団体以外の牛乳は入れたくないそうです。その理由が恐ろしいものでした。


山形県天童市富士乳業の悲劇

富士乳業は、東北の乳業メーカーです。
指定団体である東北生乳販連から生乳を仕入れていました。

しかしMMJと取引すると思わぬ自体が訪れます

・支払いを現金にしろ
・保証金を3ヶ月分詰んでくれ
・取引価格を大幅値上げ

次々に不利な契約変更を求め最後には

生乳供給停止

勿論経営が悪化します。

理由を聞いても「我々の都合」の一点張り。
理由を言いません。

ガイアの夜明けも取材を申し込みますが「個別の契約についてだから応じられない」とのこと。
結局流通を独占している指定団体が首根っこ捕まえていてどうにもならないということでした。

完全に脅しです。独禁法が適用されないとこういう事態になるんですねぇ。
独占って怖い。


生乳最強ホクレン農業協同組合連合会

国内の生乳5割。国産バターの9割の流通を握るホクレン。

国産バターの王者です。
9月下旬に開かれた酪農家とホクレンの意見交換会。

ホクレン職員から冒頭にも書きましたがこんな発言が。
「山のようにバターが置いてあったら買わない。無くなると消費者心理からすればバター不足が起こるとなり、買い増しという行為が起こる」

バター不足は意図的に起こされているようです。

会合に出席していた幹部ホクレン酪農部の部長 近藤部長

消費者の買い増しを誘っているかのように聞こえる。バター不足についてどう考えているのか?

消費者の心理としては物が沢山あれば焦っては買わない。
どんどん売れて無くなるぞとなればいるのかいらないのか解らないけど買ってしまう。
そういう消費者心理は解りますよね?

品薄にしたいということ? 品薄ぐらいが丁度良い?

安定供給が大事だと思うのでそういうことではない

ホクレンが目指すのは安定供給とのこと。

ならなぜ毎年のようにバター不足が発生するの?

ここで販売価格の話が出ます。
ホクレンが生乳を売る際、生乳販売価格が加工後の商品によって違います。

牛乳(飲用)は117円
バターは74円
ヨーグルトは87円
チーズは68円

飲用向けに売る方がバター向けより高く売れる

これを指摘すると「その通り」

飲用が優先されているという事実が分かります。

ただ「そのことだけではない。それも理由にあるがバターは輸入で対応が出来る

凄い台詞でましたね。

バターは輸入で対応しろよ。俺らは高く売れる牛乳向けに回す。

そういう動きをすることがバター不足の原因でした。

ただこの50年以上続いていた生乳の流通にメスを入れようとしているのが政府です。
改革案を纏める規制改革推進会議の方は。

国産バター不足はだれのせい?

「システム」

指定団体制度を止めようという事にも繋がる。
ホクレンは自分たちの儲けや、組合員に対する利益を最大化しようと行動する。
バターを増やすと損する
消費者が不足しているからと言って、バター用は増やさない。

臨機応変に市場に対応出来ない仕組みになっている


バター集め失敗

MMJの茂木さんがバターの調達を頼まれたベーカリーを訪れます。

22社に依頼したが全滅しました。

「お力になれず申し訳ない」と約束を守れなかった事を謝罪します。
「作る材料がなくて売れませんというわけにはいかない。問題はうちだけではなく困ってる店が沢山ある」とベーカリーの社長。

「ホクレンのやっている仕事の内容は生産者も消費者も無視したやり方だ」と憤る茂木氏。

ここを何とか突破しなくてはしょうがありません。

1週間後北海道の酪農地帯を訪れる茂木氏。

ここにバター工場を建設するために下見にきたのです。
どこも作ってくれないので自ら工場を建てることにした訳です。

MMJのバター工場は2年後に稼働の予定です。そしてバター不足の解消に乗り出しました。


農協や指定団体を通さないで牛乳を売る人たちの声

全国に38軒しかないそうです。

その牧場にインタビューしました。
北海道の沖田牧場
「牧場経営におけるゆとりのある黒字化をめざしたい」
「牛乳の行き先がはっきりしていて生産現場での士気の向上」というメリットがありますが

デメリットとして農協の牛乳の検査が受けられなくなったそうです。これもまた酷い。

北海道の三津橋牧場

「収支の改善」「全て自分で決定でき自立感」というメリットを感じています。

しかしデメリットとして、「資金調達」「経理作業が増えた」など。

生産者を守る為の指定団体の存在に疑問の声が出るほどです。

そんな中北海道の阿寒町である酪農家が自立へ動き出しましたが行く手に立ちはだかるのは巨大な壁でした。


5年前から酪農を始めた若者の挑戦(福田さん)

北海道釧路市阿寒町に5年前から酪農を始めた若者
福田貴仁さん(32)がいます。

「軽いのりで始めた」との話。

人材派遣会社で営業をしていたころ銀行員の奥さん結婚。
牛舎を買って酪農を開始しました。

スローライフを目指していましたがとんでもない状態に。

「聴くとやるとは大違い」
「外に牛がいて青草食べてノンビリ仕事をしているイメージだった」

えさやり、乳搾り、糞尿の片付け、50頭の牛の世話は大変です。
50頭は平均的な頭数だそうです。

労働時間は1日12時間。土日もありません。

3人の子供に恵まれ、養うため5年必死で働きました。

収入は?

リーマンよりは収入は上がった。ただその分労働時間は増えているのでどっちがいいのか正直分からない

収入はあがるようですがそれ以上に厳しいようです
そしてこんな事が。

酪農を初めて疑問に感じている事

何かを買っても売っても手数料がかかる。往復びんたみたい

農協手数料(月72,339円)ホクレン手数料(月22000円)
集乳費、酪農対策費などの手数料などで毎月支払額176808。
生乳販売手数料だけで年間200万円以上かかるという手数料の嵐でした。

牛乳は牛乳で手数料、餌や何かを買えば手数料、買っても売っても手数料がかかります。

そこにMMJが訪ねてきます。
2年前から酪農家仲間とMMJに出荷しようとしていました。

ただ近くの農家に声を掛けても「農協とは喧嘩したくない」とにべもなく。

「周りの人は僕の動きを見てからと言う感じ」と福田さん。

仲間のためにも自分が先陣を切りたいと考えていました。
MMJに出荷すると決めた頃から、売り上げ増加を目指し牛舎増設も考えていました。

MMJに出荷すれば事業を拡大できると考えていました。
「チャレンジしようと思ったのはMMJの存在。高く買ってくれるところがあれば出来るというのを見せたい」

MMJも応援態勢です。

しかし乗り越えなければいけない壁があります。

農協(JA阿寒)

福田さんはMMJに切り替える相談に行きました

組合長から出て来た言葉。
歓迎は出来ないな。行くのは個人の責任で行くのだからしょうがない。ただリスクは背負って貰うよ。

餌だけ購入の人と100%農協利用の人の差は付くよ

餌の値段を脅しの材料に使います

MMJに行くなら、えさ代値上げするとのこと。

「俺は餌を手数料込みで買っているよね」
「牛乳の出荷先を変えたらどうして餌の単価が変わるの?」

「当然。農協って全部が共同の力で回っている。餌の単価が他の組合員と同じとは行かない」

謎の論理が出て来ます。
餌を作っているのは農協ではなく農家が出資して作った株式会社阿寒TMRセンター。
農協から独立した組織です。

それなのに餌の値段が変わるのはおかしい話です。

MMJが高く買ってくれてもえさ代が上がるようなら意味が無くなります。
経費の半分を占めるのがえさ代。

値上げされると経営が成り立たなくなります

農協を裏切った場合に潰されるんじゃないか。
全てを握られている財布を握られている皆踏み出せない。

農協の支配の恐ろしさです。

しかし11月に事態は急展開します。

突如えさ代の値上げをしないと口頭で伝えてきたのでした。

阿寒農協の組合長に値上げしないことを確認します

「えさ代の変更の要求はない。そこで格差をつける理由はない」
と回答

「書面をで書いて下さい」と福田さん
「言った言わないという話になるから、お互い納得の上で書面で出しましょう」

大事ですね。これが一番大事です。

そしてもう一つ。こんな脅しもしてました。

農協にMMJに行きたいと話をしたら農協から借りている金を全部返せと言われた

組合長「常識的。全額返してから」と宣ったそうです。

凄い脅しですねぇ…

しかし金を全額返してからというのも撤回し、「金融機関の縛りもないと書面で書いて欲しい」という要望をして受け入れられたようです。

自由の取引への第一歩となりました。

テレビで言質取ってますし逃げられませんよ!

他にも脅しの材料は沢山もってそうですけどね。

「書面で出して貰えれば、MMJに出荷する事は僕も周りの農家も出来るんじゃないのかな」

と福田さんがんばりました。


政府の対策

11月7日政府も生乳流通改革へ乗り出します。

「生乳については指定団体に出荷する酪農家のみを補助対象とする仕組みは辞める」
「酪農家が販路を自由に選べ流通コストの削減と所得の向上が図れる公平な事業環境に変える」

農協以外の組織と自由に取引できる方針になりそうです。

福田さんも牧場に新しい牛舎を作る工事に着手。
来年早々に牛舎完成するそうです。
そして仲間と共にMMJへ出荷することになりました。

「農協にしか出荷できなかった。選択がなかった。自由になり生乳の取引が出来るようになれば可能性がもっと広がる
高く買って貰う以上いいものを生産して選ばれるよう努力しなければならない」


まとめ

たびたび起こるバター不足。背景に牛乳バターの生産を巡る規制がある。取材した酪農家達は守って貰いたいわけじゃなく、経営して自信をもって製品を出荷することを望んでいた。そうした人たちを後押しするような制度改革が求められている

と締めくくられていました


いや指定団体のやくざばりの追い込みっぷりに寒気がしました。
自分たちの利権を守るために必死なんですねぇ。

ただ解る部分もあります。

今年みたいに自然災害が大量発生したとき。
農家を助けてくれる仕組みを農協は持っています。
その分の手数料が必要なのは解ります。
「農家を支える」という重要な役目を果たしているのは事実

農協から抜けたらその恩恵が受けられないのは当然なのでリスクは増大します。
そこら辺が怖いですよね。
良い部分は生かしつつもしっかりとした制度改革をして欲しいなと願うばかりです。





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posted by Fuchs at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年11月15日

『知られざる 美味い魚を届ける! 漁業を救う新手法』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

新しい魚の売り方について
サカナバッカの運営会社フーディソンの漁師と消費者を結びつける取り組みについて
くら寿司の、天然魚一隻買いという荒技について


サカナバッカとは?

東京目黒区などにある変わった鮮魚店サカナバッカ

陳列が独特で、変わった魚たちもいます。

どんなところが新しいスタイル?

全国の港から産地直送で仕入れている。
メニュー提案、食べ方、3枚下ろしまで無料。
珍しい魚に興味を持って貰うのが目的。

お薦めされた魚を江口さんが食べてましたが、グルメレポートは下手でした。

新しいスタイルの鮮魚店は、どんな可能性を秘めているか。


サカナバッカの挑戦

サカナバッカは都内に5店舗を展開しています。

外からも見えるようにした厨房は、刺身、煮たり焼いたりなどの加工が見れます。
あとは弁当も売っています。

町の新しい魚屋としてオープンして1年半。昼時には賑わいます。
さらにしっかりとさばいてくれます。

客の声は?
「鮮度が違う。最高」
「スーパーと一緒にしたらかわいそう」
「スーパーなんかじゃ買えない。ここで買ったら」


新潟県村上市岩船港の挑戦

新潟県村上市岩船港にサカナバッカからバイヤーが来ました。

産直事業部のい山田氏(41)取引先を開拓するのが仕事です。

岩船港ではどんな魚が水揚げされる?

ヤナギカレイ等々

夕方に競りが始まりますが、値が上がる競りじゃなくて売れなくて値が下がる競り

アジが800円 500円 300円・・・・

買い手が付かず値段が下がり高級魚のアカムツも買いたたかれています

漁師さんは。
「儲からさせて下さい。船がぼろだから直したり、機械直したりで金が出て行く一方」

漁港の片隅には、競りにも掛けられない魚が積まれていました。

「カナガシラ」

ホウボウの仲間です。これがいっぱい獲れるそうですが、値段が付かない魚です。

味は良いが骨が多くて人気が無いそうです。
売れないから沖で捨てて持ってこないことも。

これを仕入れることにしました。
サカナバッカでは産地で値段が付かない魚を買い付けて売ろうとしています。

「商売になれば漁師も儲かる」

日本漁業は瀕死です。漁師は高齢化、後継者もいません。
かつて1000万トン合った漁獲量は半分以下に。

そんな中新しい魚屋が仕掛ける戦略とは。もっともっと稼げる漁業が実現出来るのではないか

獲っても売れない産地を救う日本の漁業を変える挑戦を追いました。


サカナバッカの運営会社「フーディソン」

東京中央区勝どき。
サカナバッカの運営会社フーディソンがあります。
2013年創業で、新しい魚の流通の仕組みを作ろうとしています。

社員数100人ですが、水産業界未経験者だらけ。

菓子メーカーデザイン出身
カタログ通販のマーケティング出身などなど。

社長の山本氏は38歳。介護業界出身。

何故作ろうと?

秋刀魚漁師から聞いた話から始まった。
秋刀魚1kg10円〜30円で売ると聞いて、単純計算すると漁師の取り分は1尾1円とか。

スーパーだと100円で売っているがなんで?

それがきっかけだったそうです。


馴染みのない魚をどうやって売るか

新潟県村上市岩船港から今まで使われてなかったカナガシラ

まずは社内での会議です。
「家に持って帰ってさばいたけど、頭が堅くて骨が多くて」
「どういう飲食店をターゲットにしている?」
「洋食だと、カルパッチョなど、和食だと煮焼き…」

実はフーディソンは、サカナバッカだけではなく料理店などにも卸しています。

フーディソンが運営している鮮魚仕入れサイト:魚ポチ

ボタン1つで魚が来るという仲買人みたいなサイトです。

全国の港の新鮮な魚を1尾から届けます。首都圏飲食店5000軒が利用しているそうです。

水産業界は、市場仲買、物流などが間に入り手数料がかかる仕組みです。
フーディソンは産地と飲食、消費者を直接結びつけます。

そういうサイトで売る前にまずはサカナバッカで試験販売。
魚屋の従業員がまずは食べてみて味を確認。美味しいようです。

「脂がのっていて甘みがある」

値付けは1尾160円とお試し価格に設定して販売します。

フーディソンにとってどんな魚がうれるか生の反応を確認する場所がサカナバッカです。

置いているだけでは勿論売れない魚ですが、店員がお薦めすると飛ぶように売れます。

「お薦めされるままに。アクアパッツァにする」など客の声も。

見たことない魚でも信頼の魚屋が勧めてくれるからと買ってくれるそうです。

骨が多いというカナガシラも頼めば骨まで丁寧に取ってくれるそうです。

ラスト3尾は可愛い常連さんが買ってくれました。
サカナバッカに通ううちに魚好きになった少年でした。

カナガシラを知っているほどの魚好きになってました。

15時にはどの魚よりも早く売り切れまして早速報告。
好評だったので、魚ポチでも展開することになりました。


苦境の漁協を救う

サカナバッカを運営するフーディソンには漁港バイヤーが4人います。
その中で山田氏はIT企業出身です。

静岡地頭方漁港。朝の競りの時間なのに、人影がありません。
1ヶ月前までは競りをしていたが…隣の港と合併して競り場を閉鎖したそうです。

平成の初めでは2100合った漁協は、漁獲量が減り、漁師も減り962になりました。
1000を切ったのです。

「売り手側であるうちの会社だけが良くなれば良いというわけじゃ無い。そこだけを見ると自分たちの首を絞めている。皆がハッピーになるビジネスをしなければならない」

素晴らしいですね。
こういう会社が増えるといいんですけど。


三重県紀北町を売り込め

昔は「紀伊長島」と呼ばれた紀北町。
マグロや鰹の近海漁業で栄えて賑わっていました。
今では漁業関係者の数は7割減。

そこの漁業復活を目指す町役場から呼ばれました。

「折角質の良い物があるので、きちんと消費者に届けたい」

紀北町の魚を全国に広げるため、サカナバッカ、魚ポチを使いたいという相談でした。
そして「紀北もん」というブランド化を目指すことになりました。

「皆しらないぶん可能性はある地域」と山田氏。

しかし東京で売るには改善しなければならないことがありました。
漁船に乗ってみると、魚の扱いがかなりぞんざいだったのです。

締める事もなく、1匹でも多く釣るのが目的という感じになってしまっています。
売れないにも訳があるということでした。

一手間で鮮度を保てる時間が長くなり、評価にも繋がるのですが。

紀北町の魚をブランド化するには解って貰う必要があるので真摯に説明していました。

さらに紀北もんのラインナップには鮮魚以外も欲しいと街中を駆け巡ります。

仲買人の脇さんに協力を求め、

ウツボ
細かく刻み油で揚げて食べる

サメ
干物のようなもの

ヒロメ(海藻)
この地域だけで食べる。味噌汁に入れたりする綺麗な色をしている海藻

などなど見つけました。

そうして紀北もんの決起集会が開かれると漁業に携わる人が集まってきました。

「漁師が潤わないと町は潤わない」
「漁師が獲ってくれて初めて商売が出来る客に届く」と仲買人さん。

お互い語り合うことで大きな力が生まれることになりました。

サカナバッカ都立大学店

紀北町が乗り込んできました。お揃いのTシャツまでつくっています

「気にいらんのやったらかわんでええ」と強気なTシャツ。

昨日獲れた鮮魚を並べます。しっかりと締めてくれていました。

加工品の紀北もんは福袋にして1500円。

干物、ヒロメなどなどが入っていました。

東京初売りが開催。
売れ行き上々でした。持ってきた紀北もんはほぼ完売。

乗り込んできた紀北町の方は
「魚のまちやでな、やっていかないとな、生き残っていかないと。何とかして」

3ヶ月間取り組んできた山田氏

「都会の人はスーパーの魚しか見ていないので知らない。おいしさをちゃんと伝えるためには作っている人の思いとかを伝えていきたい」

産地と消費者を繋ぐ新しい魚屋の挑戦は始まったばかりです。


漁船一隻買い:くら寿司

福井県越前海岸沖2隻の船が漁場へでます。

午前3時12人の漁師が網を引きます。定置網漁船です。

この漁船1年間の水揚げをある企業が買っていました。くら寿司です。

天然魚1隻丸ごと買いプロジェクト。
リーダーは尾越氏40歳です。

定置網のため魚の種類は様々。巨大な太刀魚なんかもたまに獲れます。

「今日も明日も販売している商品は変わる。何が取れるか解らないから楽しみにして下さいと。やるのは大変だけどね」と尾越氏

午前5時。港に戻ると仕分け
「はまち」「石鯛」なんてのが獲れまして、送られていました。

この漁船は赤字続きで廃業寸前だったがくら寿司が全て買い取りをすることで、生き延びました。

「やっていけるかどうかのぎりぎりだった。経営側としては安心」
「パートナーとしてやっていく事でモチベーションも変わる。」と、漁船の関係者。

獲った魚はチャーター便を用意して、午前8時には福井を出発して3時間半で大阪に届きます。

くら寿司では、西日本を中心に国産天然魚寿司を販売しています。1皿100円です。

愛媛:オオニベ

徳島:タチウオ

福井:イシダイ、ウマヅラハギ

などなど変わったお寿司が。

天然物の寿司の評判は?

「おいしい」
「ボラ食べたことない。めちゃくちゃ美味しい」
「毎回メニューが新しいのはしょっちゅう来る人には楽しみ」

などなど上々です。

回転寿司は基本的に海外産、養殖物に頼っています。

たこはモーリタニア
サーモンはノルウェー
甘エビはグリーンランド

そんな中くら寿司は国産の天然物を増やそうとしていました。
その為に丸ごと1隻買いを始めました。


値段が上がるメジャー魚

マグロ、サーモンは消費量が急増
フランスではサーモンの価格高騰で、クリスマスシーズンに使うスモークサーモンが手に入らないなんて話が。

世界中で消費量が急増している事に起因しています。

2005年には660円/kgだったマグロ。2015年には940円。
サーモンは490円/kgでしたが770円と1.5倍になりました。

国産天然魚は200種類以上が流通していますが、1日5t以上取引されるメジャーな魚は15種類前後。

国産天然魚ごく一部しか流通していません。そこに目をつけたのはくら寿司でした。

注目したのは、シイラ、サワラ、ボラ

数は揃わない、知名度が低い、足が早いなどで、全国の流通には乗りません。
常識を打ち破り国産天然魚を届けようとする新たな取り組みが始まりました


半端な魚も売りさばきたい

福井市鷹巣漁港魚の仕分け作業をしていたが天然魚チームのリーダーは浮かぬ顔。

実はこの日獲れたのは店に送れない物が多かったのです。
サイズや量などの問題です。

アジは形が不揃いや小さすぎて刺身にしても中途半端使い勝手が悪い。
トビウオは羽があって加工しにくいと積み残されていました。

くら寿司が進めている天然魚プロジェクトですが全て商品化するのが課題でした。

そこで大阪貝塚市に総工費27億円かけて魚の加工場を作っていました。

手間のかかる魚も使えるようになり、天然魚市場も併設。
社運をかけた一大プロジェクトとなりました。

くら寿司の社長
「商売で成功しているところ川上から川下まで抑えている。単に末端で売っているだけでは限界がある」
「円安になると競り負けてしまうこともある。国内の魚を一定量捕ることが日本人として大事なことだと思う」

そういう重要な役目も持っていました。

福井市では尾越氏達が使い道のない魚の商品化に向けて試行錯誤です。

「責任を持って美味しく商品化するのが筋。」

捨てられているトビウオの羽をどうにか出来ないかと揚げてみましたが。

糞不味かったようで不採用。
「柔らかいのとぱりぱりとが気持ち悪い」最悪ですね。

商品化にはこういう失敗がつきものですからねぇ。

更には海の上でも困ったことが起きていました。

くら寿司バイヤー新井氏は、住み込んで漁師と一緒に網を引く毎日ですが

潮が速く網が揚げられない日が10日連続で続いていました。

漁師さんも
「ばくちやで。揚げてみて魚が入ってりゃ良いが入ってないこともある」

そこで新たな産地を開拓する必要性もでました。

また1隻買いの交渉というのも難しいようです。

福井県宇久漁港のとある定置網漁船の方に話を聞いて貰う事に。

「全量買い取りにチャレンジしているが…」
「時代が変わっているのは承知だが、地元の仲買人もいるし長年の付き合いだ」
と、昔からの付き合いを辞めてまで取引してくれるところは少ないです。

そんな中10月加工場が貝塚市にオープン。
120人体制で1日10トンの天然魚をさばくそうです。

刺身用の柵を獲った残り部分はすり身にして揚げかまぼこに。

扱いづらいサイズのアジは高温で揚げて。たれに絡めてごまで風味を出します。

加工場の完成から2週間で天然魚市場もオープンします。

回転寿司では使えない1品物、数が揃わない物も売ることが出来るようになりました。

社長も視察に訪れ「半額にしろ」と言い出してました。
ただその後に「利益だけは確保しろよ」と恐ろしい台詞をさらっと。
自分で安くしろといっておきながら…。

オープン初日は1時間以上前から待っていた人もいまして飛ぶように天然魚が売れました。

大物を買ったお客さん
「鮮度が落ちる。尼崎だと。中央市場通るから何日も経つ」と、鮮度の違いを見極めてました。

入店制限を掛けるほどの賑わいとなりました。

敷地内にはいけすもあり池の中の映像も見れます。
迫力ある魚の映像に近所の幼稚園児も大喜びでした。

回転寿司チェーンが仕掛けた天然魚プロジェクトは、九州や関東でも展開する予定です。

天然魚プロジェクトに関わる方は
「10年後にやっても意味が無い。今の段階でどれだけ早く手を打っておけるか。漁業者と繋がっておけるか。今じゃないと意味が無い」
と語っていました。


まとめ

魚を食べる文化が衰退すると日本の文化が衰退する。
その流れを変えようとする人がいる。
買い手である企業が漁師に働きかけをすることで活気づく
その結果消費者もより多く魚のの魅力を知る。お互いを元気にしていく取り組みが求められていく。と締めくくられていました。


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posted by Fuchs at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年11月08日

『攻める!日本のコメ』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

新しく生み出された最新米についてでした
精米技術で生まれたロウカット玄米という新しい米について
青森県産初特Aの青天の霹靂という新ブランドについて


北海道は「ゆめぴりか」

北海道深川市は、石狩平野最北部にあります。
9月下旬米の収穫が佳境を迎えていた。そこで育てているのは「ゆめぴりか」というブランド米。

食味ランキングで「特A」を6年連続獲得。

「食味ランキングの「特A」が北海道ではなかったが、ゆめぴりかは我々に希望を与えてくれた」

ゆめぴりかは北海道では人気です。
私は食べたことありません。高いから。

10月20日東京で北海道がイベントを仕掛けます。メディアを集めて大々的に新米発表会を開催。

CMにはマツコデラックスを起用しています。はるみちゃん(知事)もいったようです。

北海道が力を入れるのは、ライバルの存在があるから。

「新潟県は一番の米所として、歴史を持っている。付加価値を高める努力をもっとやらなくてはいけない」


米所1位:王者新潟は

都内の百貨店の客で賑わう食品売り場に現れたのは新潟知事泉田さん

新たなブランド米「新之助」で勝負を仕掛けていました。
魚沼産コシヒカリと同じぐらいのブランドにしようとしていました。

新潟が目指すのは国内ではなく「世界」
「国内の競争に目を奪われるのではなく、世界で評価される米」

スケールが違います。王者の風格ですね。


作付け3位の秋田県

新潟北海道についで3位の作付け秋田県。

主力品種はあきたこまちですが異変が起きていました。

昔は1俵2万円を超えていたが、今は1万1000円くらい。一番高い頃に比べると半分以下です。

農業試験場研究員が強い危機感を持っていました。
デビューから32年。あきたこまちに変わる新たなブランドをと。

デビューの目標は2022年で生産しています。


産地同士の競争とは別のところで大きな動きも。独自の技術で商品力を高める仕組みなどが出て来ています。

色々な産地の物を加工技術により付加価値を高める
今までに無かった戦略が出て来ました。

更には、特A米が増える中、味の差別化なども図られています。

「銀河のしずく」という新銘柄は、あっさり系
「さがびより」という新銘柄は、もっちり系など

インパクトのあるコメを開発して以下に生き残るかです。
米を巡る攻防、実りの秋に向けた負けられない戦いに密着したのが今日のガイアです。


東洋ライス:ロウカット玄米

和歌山市にある東洋ライス本社。

1961年精米器メーカーとして創業し、それ以来日本の米業界を技術で支えてきました。
90年代以降は米の加工事業に進出し、無洗米の技術も東洋ライスが発明したそうです。

技術開発をしているのが雜賀社長…和歌山…雜賀…

その社長が画期的な技術を開発していました。

精米器を通って出来たコメ…黄色い米でした。

ロウカット玄米

普通の玄米は糠層、ロウ層に包まれています。ロウ層が硬くて不味い感じを出しているそうです。
2つの層を一度に取り除き白米を作る訳ですが、4/1000mmのロウ層だけを取り除く技術を開発しました。

栄養価の高い糠層を残す玄米が出来るようになりました

白米と遜色無しの玄米です食べやすさに繋がるそうです。

ロウカット玄米は、玄米の栄養価と白米の食べやすさを両立させたいいとこ取りの米です。

それには美味しい米も必要となります。
新しい産地探しが始まります。

そこで目をつけたのは島根県安来市。

「非常に品質が良くてロウカット玄米にしたら面白い」

島根県安来市にはある地域がすぐ隣にあるそうです。

仁多米

「東の魚沼、西の仁多米」と言われているそうです。全く知りませんでした。

寒暖差のある気候と豊かな水資源で稲作が行われてきたそうでして、仁多米は高級米として評価されています。

東洋ライスはその隣にある安来に注目しました。
西谷地区標高300mにある農村地域です。

安来ではそこで稲作が行われています。
稲を育てる水辺には、オオサンショウウオもいるくらい水が綺麗な場所です。

東洋ライス担当者。そこで稲作農家を集めて話をします。

仁多米をどのように評価されている?

「全国的に有名すぎて、隣にいながら呆然としている」

という声が。
そこで新しい商品のロウカットを説明します
「玄米の栄養分を残したコメ、食べやすくて美味しい米」

今までに無い画期的技術であることをアピール。
「他の産地にも負けないくらいの商品というか、これからは健康志向。そこに地域のカラーというか、特性を入れる必要もある。健康という付加価値をつけて、安来のコメをブランドに育てよう」と提案しました。

島根県安来市の農協の買い取り価格表を見せてくれましたが、コシヒカリの1等米30kg6200円だそうです。

「コストを考えたら9000円くらいは…米の生産では農業は成り立たない」と、生産者。

東洋ライスと組むことで現状を変えたいと考えていました。


安来で美味しい米を育てろ

8月上旬。稲に花が咲いていました。
2時間ほどの短い命です。花が閉じると実が大きくなります。

この時期が一番重要だそうで、水温管理、水管理が重要だそうです。

温度の測定をして、どれくらいかを見ます。

水温の温度差が大きいほど美味しい米が出来ます。
昼夜の温度差が大きいほど良いそうで、標高の高い場所ではそれを水でやっているそうです。

最初はほったらかしだったため夕方と朝方の水温差は4.5℃でした。
そこで掛け流しを行ったりと対策を取ることで8.5℃まで水温差をつけました。

「今まではある程度ほったらかしでも美味い米が作れると自信を持っていたけど案外そうでもないんだなって」

こうした努力の積み重ねが、驚きの結果を生み出します。

粒が大きく穂がいっぱい付いていて、綿密な水温管理で丸丸と太った稲穂が出来上がりました。
東洋ライスと進めた取り組みが形になったのです。

10月21日東洋ライス本社(和歌山)

副社長がコメをチェックすると、粒張りも良いそうです。

機械による食味検査を行います。

おいしさを表す味度を点数化する機械です。
これで80点以上とれば誰もが美味しいと感じる米。

農業試験場、研究所で行われる指標検査です。

そこで86.8が出たのです。
誰が食べても美味しいと感じる80点を大幅に上回ったのでした。

85点超えは、東洋ライスで数百検体やっているそうですが、なかなか無いそうです。
今年1,2を争うくらいの数字とのこと。

その米を使いロウカット玄米の生産が始まります。

島根県安来市のスーパーでロウカット玄米が地元売り場に並びました。

試食して貰うと「普通のご飯より香ばしい」などと高評価。
試食した客の多くが買ってました。

東洋ライスが安来農家と手を組んだ取り組みは来年以降も続くそうです。

更に海外展開も。
10月下旬シンガポール

日本から輸入された雑穀米などが売り場に並びます。

「味じゃない 健康に良いから選ぶ」

と、シンガポールでは最近健康志向の米が人気を集めています。

理由は、とある新聞記事
「白米は甘い飲み物より糖尿病に悪い」

糖尿病患者が増える中、玄米などの健康食を推進していたのでした。

新嘉坡の中心にある国際会議場で開かれた「FoodJapan」
東南アジア最大の日本食の見本市1万人のバイヤーが来るそうです。

そこに東洋ライスも出展。
シンガポール、アジアの国々に安来のロウカット玄米を売り込みます。

カフェレストランチェーンの社員
「こんなに柔らかくて食べやすい玄米は初めて」

学校給食の米のバイヤーはサンプルを持ち帰り検討します
「子供達のために使いたい。保護者は健康に気を遣う」

3日間のイベントで21社と交渉することになりました。

東洋ライス担当者は
「独自技術の新しい米の力。海外での大きな可能性も見えてきた。海外の市場は絶対にある。市場を構築していくことは、農家が再生産していく為にに必須。我々の出来る事を農家と一緒になってやっていきたい」と語っていました。


2015年は46銘柄の特Aが

米食味ランキングというのがあります。
調査員が実際に試食して「味」「香り」「堅さ」「粘り」「外観」などで総合評価
特AからB'までを判定します。

北海道では「ふっくりんこ」「ゆめぴりか」「ななつぼし」
新潟では「コシヒカリ」が5産地入っています。

そんな感じで46銘柄。米の品質が上がり、特Aが増えているそうです。

そこに新たに青森県の「青天の霹靂」が加わったそうです。

青森県の初特A 青天の霹靂そのPRをおいました


青森米:青天の霹靂

パッケージもブルーと白でお洒落なお米。
加熱するブランド米市場に割って入ったのが青天の霹靂です。

青森県庁では業務時間にご飯をよそう職員が…食べるのかと思ったら写真を撮り始めます。

青森県庁ごはん部

青天の霹靂を売り出すために作られたチームでした。

10年掛けて作られたブランド米です。

「ふゆげしき」「まっしぐら」「こいむすび」「ひとめぼれ」などの強みを掛け合わせた米で昨年青森で初めての特Aを取りました。
程よい粘り、甘み、スッキリとした感じらしいです。

開発には近隣産地への焦りが。

「青森は北海道東北で唯一特A無かった。これからの米競争に勝ち抜くためブランド米。特Aを取らねば」

日本全国に溢れる特Aのなか後発組です。

他の新しい品種が出て来たときに「青天の霹靂」に注目して貰えるか。
注目して貰える活動をするのが目的の部署です。

ライバルとどう差別化するかに青森の未来がかかっていました。

8月下旬。ごはん部は青天の霹靂栽培の田んぼを訪ねていました。

田んぼの持ち主は工藤さん。青天の霹靂の開発から携わっていました。

「青森の米は一般の米としては最低ランクだった。特Aの米を目指してきた。特Aは夢でした」

その夢が叶い感無量という感じ。

この生産者の想いを受け止め、どう販売に結びつけるかが課題です。

青森県は、青天の霹靂を高める秘策を用意していました。

「人工衛星から写真を撮って、歯の色の具合で刈り取りがいつかを判断します」
という県の指導員が手にしている端末には、色の付いた地図が表示されていました

リモートセンシングという最新技術です。

人工衛星からの画像を分析色の違いで収穫期を予測するそうな。

隣り合っていても成長は違うようでそれにより収穫時期も判断します。
最新技術をライバルに先駆けて導入で、品質に差をつける狙いです。


県庁ごはん部は何をする?

一大消費地東京でイベントを仕掛ける事にしました。

敵を知るにはなんとやらと、色々な産地の特Aと食べ比べて自分たちの米の特徴を洗い出します。
すると「おかずと食べた方が霹靂はパワーを出す」ということに気づきます。

おかずと一緒に食べることで旨味を感じる事に気づいたそうです。
あっさり系の米という特徴からそうなんだろうなとは思いました。

東京のイベントでは、「一番美味しい状態で食べて欲しいのでおにぎりで出す」という方針が決まります。
おかずと合わせたおにぎりだと霹靂のおいしさが伝わると考えたのでした。

迎えた東京青山でのイベント。

ランニングマシンの上を走るとおにぎりを運んでくれるアトラクションなども用意しました。

青天の霹靂に合わせたおかずは、青森の地鶏、ほたて、きのこなどなど。

来場者にも大人気です。
「米が具を引き立たせて美味しい」
「バランスが良い。米が美味しいから海苔も美味しい味が美味く調和されている」

海苔って青森県産なのかな…
と、客の反応も上々

会場の盛り上がりが、人が人を呼ぶことになりアトラクションの行列が15分待ちになりました。

そして食べて気に入りお買い上げする家族連れも。

青天の霹靂完売していました。

大きな一歩を踏み出すことに。

「一歩抜け出るため他とは違うPRのやり方で青天の霹靂の全国的な知名度を上げたい。まだはじまったばかり」

と、ごはん部の担当者が語っていました。


まとめ

今、国内で米の消費が減る中生き残りをかけて各産地で新しい米が出来ていた。
無名米の産地と精米技術がタッグを組んだ新しい米。
未来を見いだすために作られた新銘柄の米。
こうして生み出された新しい米は海外の新たな市場を切り開く力にもなると締めくくられていました


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posted by Fuchs at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年11月01日

シリーズ働き方が変わる第15弾『女性の【チームワーク】が地方を変える!』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

地方の女性の力により生まれる新しい仕事について
コトリスラボというその道のプロの女性の集団が中小企業などの支援をして成果を上げていました
近藤ファームという女性だけの有機野菜農園が細かい要望にも応え人気となっていました

とある地方の人気店

静岡県沼津市にある流行の居酒屋串屋
焼き鳥が人気でオヤジ達が足繁く通います。しかし店内を見渡すと、女性客や家族連れの姿もあります。

彼女たちのお目当ては? 店のオリジナルスイーツ

ドーナツケーキ714円。アイスが乗っています。
レアチーズケーキ421円。甘酒がかかっています。

2年前からスイーツを充実させると女性客が急増したそうです。

「カフェで出て来そうで美味しい」と人気。

社長は土屋さん。女性です。父親の店を継いだそうです。
元々7割は男性客でしたが、女性客を取り込もうと考えたそうです。

スイーツ導入によりメニューも可愛らしくしたり。昼間にも使って貰おうとパンフレットも。
七五三、誕生日パーティー、法事などの需要を掘り起こしました。

これにより女性客が全体の半数になり売り上げ3割増加したそうです。

この裏には仕掛け人がいます。
静岡県三島市にある事務所コトリスラボ

女性専用のシェアオフィスです。

自分でビジネスをしたいという女性が利用料を払えば自由にオフィスとして使える施設です。

ここにいる、フリーのパティシエの女性が串屋のスイーツを作りました。
更にパンフレット作成はフリーのカメラマンの女性。
メニュー作成はグラフィックデザイナーの女性。
皆。子持ち女性です。

コトリスラボには専門技術を持つ女性が60人登録しています。
地方自治体、飲食店、中小企業などから仕事を請負い、最適なチームを組んで担当します。

コトリスラボを設立したのは寺田氏(33) 自身も子持ちの女性です。
以前はコンサルタント会社に勤務していたそうで色々な会社を見てきたそうです。

「子育て女性が働ける場所を作ろうと設立した。地方にも沢山働きたい女性がいる。」
「一人一人の力は弱くても、集合体としてハードルの厳しい仕事を皆で受注して助け合う組織を作れば成り立つと実感した」

この子育てママチームが地元で引っ張りだこだそうで、仕事の依頼80件。
着実に実績を上げているそうです。

コトリスラボの挑戦

これまで様々な企業から依頼を受けて成果を上げています。
無農薬の有機野菜を作っている企業から販路拡大依頼。

トマトのレアチーズやジャガイモのチーズケーキを作ったら発売すると即完売するほど売れたそうです

静岡県の炭素繊維などの工業繊維を作っている町工場。

一般向け製品を作りたいとビジネスバッグを作りました。
女性向け製品も作りたいとコトリスラボに依頼。
工業用のガラス繊維を使い、軽くて光沢感のある商品が出来ました。

そんなコトリスラボに新たな依頼が来ました。

創業50年の自動車部品下請け工場が一般向けに自社製品を開発したいという依頼でした。

三光ダイカスト工業所の挑戦(スチームパンク)

静岡県三島市にある三光ダイカスト工業所。
従業員120人。創業50年です。アルミでドアミラーを作っていて大手自動車メーカーに供給しています。

社長は3年前父親から受け継いだ三宅氏(女性)
メーカーの海外移転もあり売り上げ低迷し、30億円から15億円に下がった時期に交代となり、はっきりいって厳しいそうです。

「うちの技術を生かして、何か良い物が出来るなら挑戦したい」

と、コトリスラボを頼りました。
新しい事業の可能性を女性目線で探ろうとしました。

第1回会議。まずは顔合わせと言うことで緊張した面持ちで名刺交換。
コトリスラボの面々が工場見学を行います。

溶かしたアルミから部品を作る様子を見た女性。
見学を終えて、皆様の強みとかを引き出しながら、新しい物づくりをしていこうと話し合います

そこで出て来たのはスチームパンク

「今の波に乗れば注目度は高い、海外も日本もダブルも行ける」

スチームパンクとは産業革命の機械をモチーフにしたSFの世界。
ハウルの動く城もそんな感じだそうです。

私は知ってますけど、知らない人も多いですよね。メジャーではありません。

スチームパンクのファッションが一部で人気だそうでして。
歯車などを使ったアクセサリーは「一品物」が多く結構な価格だそうです。

コトリスラボの女性は、工場で作っていた部品を見てアクセサリ作りを提案したそうです。

でもまぁ…絶対アクセサリだと思いました…
うん。女性ってそうだもん。金属見るとそっち方向で考えますよね。

いや、悪いというわけじゃなくて、そこにどれだけの市場があるかと言えば…
経営に影響するほどじゃないでしょう。スチームパンクは「一品物」だからいいんですし。

それはさておき。
今回のスチームパンクの提案に可能性を見ているそうです。
「海外の方がファンが多い。スチームパンクと言えば入り解する人も多い」
「三光ダイカスト工業所を知らなかった人がファンになり応援してくれる」

今回のプロジェクトの要の女性はイラストレーターの小泉氏。
1人の子持ちで出産を控えていました。

イラストを描き、皆さんのコスチュームをデザイン方向性を考えていました。
職人にスチームパンクを掴んで貰うためのイラストです。

三光ダイカスト工業所。第二回会議

そのイメージを提案します。

「アクセサリ作り」が本格的に始まります。

ドリルで穴あを開けた削りくずや使わなくなった部品などを使えば作れると提案。

工場長もイメージが固まったからやりやすくなった。
作りにしても何を作れば良いか解らなかった。

と、アクセサリを作る廃材集めが始まりました。

ただ三光の中は一枚岩じゃなく、反対する人もいます。

今井取締役

「聴いたけど、言葉自体初めてでどういう物かも分からない。作り方自体全然違う。この事業について説明して欲しい」と寺田氏を呼び出しました。

その会議で
「子育てママというフィルターを辞めて、成功させるためにやるのであればマイナス意見は辞めてほしい」
と必死に訴えます。

ただ
「私どもの仕事は、計画を立て目標立ててそこに向かっていくが、その辺の方向性が見えないのが不安」

まさに全くその通り。計画無き実行は失敗だけです。
1時間話し合ったが、説得には至りませんでしたが10月に開催するスチームパンクイベントへの出店は認めて貰いました。

職人達も自分なりにイメージを膨らませつつアクセサリ作成をしていました。

そこで生み出されたのは、廃材で作ったアクセサリ。
ネクタイピンやネックレス、髪留めなど。

元々器用な人は多いです。

そしてコスプレコスチュームも披露します

え、えぇぇ…。あ、はい。

イラストを元に廃材を元に作ったそうです。
まぁ、女性達は「かわいい」とキャッキャやってました。

他にも、コトリスラボの映像ディレクターがPRビデオを作成。
WEBデザイナーがオリジナルのロゴと写真を組み合わせてHPを作ったりと広告宣伝の商材を作ってました。

そして東京新宿区歌舞伎町で開かれるスチームパンクイベントに出展します。
来場者23000人という、最大級のイベントだそうでして意外にも若い女性が多いそうです。

三光ダイカストブースもしっかりと。

タイピンは6000円、ネックレスは5000円などなど。販売していました。

結構なお値段で…

それでもガラクタを小瓶に詰めたネックレス6000円なんかも売れまして、手作りのアクセサリが面白いように売れてました。

「アルミ部品の企業が、奇抜なお洒落な物W作るとは思わなかったので購入した」とお客さん。

外国人も来ていまして、ピアスなどをお買い上げしていました。
「娘のために買いましたとても綺麗だった」

スチームパンクは海外でも人気がある事が解りました。

今井取締役も一応、スチームパンクの人気を見に来たそうでして。
会社の人に見つかってブースに連れ込まれました。
社員のコスプレに苦笑いしてました。

「こういう物が人気だと知らなかったのでそういう部分ではビックリ。下請けの仕事だけだと行き詰まりになるので。違う分野を探すのも良いかなと」

そういうきっかけにはなったようです。
老舗の町工場に変化があったのかも知れません。

といってもどう考えても事業規模には見合わないんだよなぁ…
ガイアを見て久しいですが珍しく個人的には納得できない案件でした。
いや、なんか遊んでいるようにしか見えなかった。

コトリスラボの寺田氏はどう評価したのか。
「私たち自身が子育ても仕事も両方諦めたくない。助け合うことで高いレベルに到達したい。」
「社内だけでは解決しきれなくて悩みを抱える企業。両方の課題を一緒に解決できる。これからも拡大するのでは」

近藤ファームの有機野菜

東京駅前のレストラン「MUSMUS」一番の売りが、旬の野菜のせいろ蒸しです。
「野菜そのものの姿と味で絶品」
3種類のニンジン、赤オクラ、トロンボーンかぼちゃなんてものも。

これらは三重県鈴鹿市の「近藤ファーム」から仕入れているそうです。
女性ばかりの農家です。

女性の目線でいろ味がカラフルで、綺麗な可愛い野菜を作っています。

有機野菜を栽培する女性だけの農園
近藤けいこナチュラルベジタブル
近藤さん(56)女性が経営しています

全国の有名レストランから毎日注文が入るそうです。

植えている野菜は今の季節だけで250種類を栽培
一つの畝にも数種類あったり、細かく分けて栽培するのは珍しいそうです。

農園の面積は2ヘクタールで一般農家と変わりませんが年間で500種類以上の野菜を栽培しているそうです。
かぼちゃだけで8種類とか、なすも色形様々です。

そこに東京のシェフから注文が。

掘り出したのは小さな赤カブ…500円玉と比べています。

「それぞれシェフにより使いたい大きさがある」

と、500円玉サイズが欲しいと言う注文にも応えます。

細かな注文にも対応するのが人気の秘密。

指の爪くらいのサイズのオクラとか。
胡瓜の赤ちゃんとか。

種類色サイズ、様々な要望に応える近藤ファームです。

この常識破りの方法が何故可能なのか

昔から農業をやってた人とかJAとかだt同じ物を大量にと言う規格を求められて作っていた
素人主婦から始めたから潜在的に意識に入っていないのかも知れない

近藤さんは34年前に嫁いできました。
農業を営んでいた義理の両親がリタイア。夫は会社勤めなので近藤さんが農地を引き継ぎます。

そこで近所の主婦と一緒に農業をやりたいと考えたそうです。

「旦那が会社に勤めて奥さんが家で専業主婦とか。子供が小さく家にいる人もいるので、空いた時間を利用して女性でも何か出来ないかと始めた」

午前9時に主婦が出勤してきます。
今は15人の女性が勤務しているそうで最年長は84歳のばーちゃんです。

勿論主婦が働きやすい環境を作りました。

子育て、家庭の都合に合わせてシフト調整。
9時から12時まで月曜〜水曜まで。
週に3日から4日くらいとか。3人目を身ごもる主婦もいます。

収穫のお仕事は、欲しい大きさの物を探さないとなりません。

土の表面を掘って一本一本育て具合を見ていきます。
この丁寧な作業がここの特徴。

小さくて細いニンジンの注文は20本収穫するのに1時間かかりました。
収穫の合間には雑草も取る作業をついでに。
無農薬には欠かせない作業です。

働いている女性は
「畑仕事は楽しい。土を触るのが好き。収穫も楽しいし丁度見つかったときが嬉しい。宝探しみたい」

身ごもっている主婦なので、皆が心配して休んだ方が良いなどと進めてくれます。
子育て先輩主婦が自然に気遣ってくれるそうです。

「子供が熱出すこともあるけど、ここの人は嫌な顔するどころか、心配をしてくれる」

洗い場だけを専門で担当する女性もいます。
丁寧な仕事ぶりが特徴です。

野菜を大切に使う姿勢が信頼を得る理由だそうで86軒のレストランと直接契約しているそうです。

売上高3000万円と創業したときの10倍になりました。

働いている女性
「鈴鹿に来て奥さんになり子供が生まれ親になった。家にいればそれだけ。」
「子供の親で夫の奥さんで、義理の両親の嫁でその存在だけで自分でなくなる」
「青空の下で野菜を見るだけでリフレッシュできるしここの人たちに囲まれているのがエネルギーになる」

ストレス解消の場所でもあるのかも知れません

10月中旬には冬に向けた種まきが開始。
13種類の冬野菜の種がまかれていました。

近藤ファームでは毎年新たな野菜に挑戦し美味しい野菜を見つけるため海外に行くこともあるそうです。

畑の一角には今年の新作のカルドン。

セロリみたいなイタリア原産の野菜です。

しゃきしゃきの野菜です。新しい野菜は、まずスタッフの主婦が家で調理してみるそうです。

生で食べると苦みがある野菜。
色々な調味料で炒めるとごま油より、バターだとまろやかな味になるそうですが…

色々な調理法を試し、グラタンやオムレツにすると食べやすくなるそうです。

「シェフに勧められるかも」となり売り物に。

主婦達が美味しいと思った野菜だけを販売するそうでして納得しないと栽培を辞める事もあるそうです。

そこに主婦の一人がダウンするという事態が発生しました。
すると即座にヘルプに来くる人が。
近藤さんのピンチヒッターに駆けつけた主婦。
安藤さん。普段土曜だけの勤務ですが、ピンチには来てくれるようです。

「ここがやっていけるのは皆のおかげ」

女性達が力を合わせ補い合うことで人気の農園となりました。

近藤さんの夢は広がります
「これからの夢は、農家カフェとか加工品の方にも広げていって、雇用でたくさんの人が集まって貰えるような場所作りを考えている。皆が元気に働いてくれるとパワーとなり私たちも元気になる」

まとめ

女性達がチームを作ることで新たな仕事生み出す。そんな働きが地方で始まっていることが解った
女性同士が助け合いながら働ける仕組みがあれば魅力的。ただ男性側の理解と協力も必要。

そうした動きが広がれば地方が活力を取り戻すことに繋がる

と締めくくられていました。

今日は珍しくなんかピンとこない感じでした。
どちらもビジネスというよりは趣味を拡大した感じに思えたんですよね…。
否定するわけじゃなくて面白いとは思うんですけど、面白い以上は行かない感じでした。

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posted by Fuchs at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年10月25日

『医療現場を救う!町工場の【技】』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

最近注目されている医工連携についてが今日のガイア
ビック・ツールは医療用ドリルの開発を行い素晴らしい性能を持つドリルを作りました
入江工研は点滴100年の常識を打ち破る点滴ポンプを開発していました

月光ドリル

大阪府高槻市高槻病院。
高齢化が進む中近年増えている手術が人工関節手術。
ドリルのような医療機器がよく使われるそうです。

年間360件手術をしている医者でも「今のドリルは使いにくい」と語ります。

「切れないとか、入らないとか、ここに入れたいけど滑ったり正確に当てたいと思ってもずれてしまったら間違ったところに入ってしまう」

そこに訪ねてきたドリルメーカー。開発中の新しいドリルを持ってきました。

まずは従来のドリルで模型に穴を開けますが、斜め方向だと骨の表面で滑り入りません。
実際の手術でもよくあることだそうです。
そんなときはまず垂直にドリルを当てて削り始めたところで斜めに倒すそうです

「変に倒しすぎたらドリルが折れる」というリスクもあるそうです。

しかし、開発中ドリルは斜めでもさくっと入っていきました。

「これすごいね」

と、皆が実感する凄さ。新型ドリルに、医師達は興味津々でした。

これを開発したのは鳥取日吉津村「ビックツール」です。
創業36年従業員60人の中小企業。

工業用ドリルを製造販売している企業で「月光ドリル」が主力商品です。

特徴は先端部分の三日月切れ込み。名前の由来です。
従来のドリルにはない形状で特許を取得。
三日月の切れ込みは、小さな溝。先端部分に小さなスコップが付いているような感じらしく、それで掻き起こせるのが特徴。

切れ味が抜群です。

月光ドリルを使い出した町工場では、厚さ6mmのステンレスに穴を開ける作業で使っていました。
従来のドリルと比べると穴を開ける早さが2倍になったそうで作業効率が大幅にアップしました。

従来ドリルだと切り屑がバラバラに飛び散るが、切り屑が繋がって出てくるそうで綺麗に削り取られている証拠。

「何で今まで月光ドリルのことを知らなかったんだろうと結構衝撃を受けた」
と工場の人。

その月光ドリルを歯の治療でも使いたいという依頼が来ました。

町工場で生まれた技術が医療の現場を買える医師と患者を救えるのか

医工連携

千葉県の町工場では、世界最小の針付き縫合糸が作られています。
太さ0.03mmという小ささだそうです。

透明なシリコンで作られた心臓模型「ハートロイド」
心筋梗塞などの手術トレーニングに作られたそうで、自動車部品を作る横浜市「JMC」というメーカーが得意の3Dプリンターを駆使して作成したそうです。

こんな風に「医工連携」という物づくりの現場と医療の連携が現在注目されているそうです。

画期的医療機器を開発しようとする町工場の挑戦を追ったのが今日のガイアです。

歯科医+月光ドリル(ビック・ツール)

大阪市尾崎クリニックという歯医者。
歯のインプラント治療で定評があるそうです。
歯科インプラントはあごの骨に穴を開けて人工歯根を埋め込む手術。
一番大切なのは、正確な位置正確な深さにインプラントを入れる事です。

インプラント手術に使うドリルですが、従来の物は発熱が大きいようです。
発熱が大きいと、骨壊死に繋がるそうでして水を掛けながらドリルを使うそうですが見えにくくなり時間がかかるそうです。
患者に負担を掛けないためにも新たなドリルの開発を望んでいました。

「発熱を抑えることの出来る画期的なドリルが一番欲しい」

3月日吉津村のビック・ツール。
月光ドリルの産みの親開発担当は手嶋さん(42歳)

手嶋さん、整形外科用に続き歯科用の開発に携わることに。
摩擦熱を従来ドリルよりも抑えるという難しい課題です。

更に工業用、整形外科用、歯科用とドリルもだんだん小さくなります。

手嶋さんにとっても大きな挑戦「究極のドリル」の開発です。

過去に試作した取りの設計図、先端角度などを参考に設計していきます。

更には精度の高いデータが求められるため鳥取県産業技術センターに試作品を持ち込み計測をします。

従来ドリル:39.1℃まで上昇
試作ドリル:29.9℃

従来よりも10℃近く低いですが満足しませんでした。

「水を完全に使わなくて良いように抑えたい」

そこで目をつけたのは、ドリルの回転スピードでした。

「回転数を500回転に…」

回転数を下げると摩擦熱は下がりますが骨を削る時間が長くなります。
その為、500回転以下でも削る速度を落とさないという技術が必要となります。

ドリルの形状から見直し、先端を鋭くしてねじれ角を強くするなど。
コンマ単位で角度を変える事で、削りかすをすぐだし熱を早く逃がせるようにしました。

設計半年。2ヶ月で60本以上試作品を作りました。

手嶋さん
「ドリルな好きなわけではない。客、先生に喜んで貰うのがただ嬉しい。何とかしましょう。今の医療用ドリルの問題を解決しましょうとそういう思いでやっている」

こう世間に喜んで貰えるってのは技術者にとって大きな喜びですからねぇ。

早速完成品を持ち尾崎クリニックへ。
尾崎院長に試して貰います。

歯科用ドリルは通常1200回転以上だが、500回転を指定します。

「すごいね。いいですね。吸い込まれるような感じ。切れ味が良いと言うことは、熱を発生させないことに繋がる」
「回している時間押している時間が長いと骨壊死を起こす」

と、大絶賛。
回転数を落としても鋭い切れ味でした。
これで従来のように水で冷やす必要も無くなり使いやすさが増します。

すぐに実用化とは行きませんが急ぐようです。

東京新宿で行われた日本骨折治療学会、4000人以上の整形外科医が参加しているそうです。
そこには医療機器メーカーがブースを出店していましてその多くが海外メーカーです。

その中にビック・ツールの手嶋さんもいました。

月光ドリル(整形外科用)を売り込んでいました。

手にとって試して貰うと皆感動しているようです。

「これが出てくると、差ががハッキリしているから、あっという間に全部これになるのではないか」と太鼓判です。

整形外科用月光ドリルは10月に医療機器として登録されたそうで販売開始されたようです。

今後は、国内だけでなく海外販売も目指すようです。

「我々は決して大きい企業ではない。ただそういう企業でも物づくりの精神と技があれば世界を制するんだと示したい」
と、手嶋さんが熱く語っていました。

点滴の仕組みを変えろ:入江工研の挑戦

川崎市に現在の医療機器に課題を感じる人がいました。
訪問診療を行う医師渡邊さん

とある老婆の診療に訪れましたが、脱水症状があるそうで点滴が必要に。
しかし点滴をつるせそうな場所がありません
応急処置として蛍光灯の紐にぶら下げるという荒技に。
ただ訪問診療ではよくあることだそうです。

吊すのは辞めたいという想いがありました。
「点滴がばあちゃんの元気に繋がっているのか。拘束しているだけかも知れないと違和感を感じる」

病院の中でも点滴は不便です。
身長以上の点滴スタンドを持って歩かなければなりません。転ばないように注意が必要です。
点滴スタンドが倒れて事故が起こる例も少なくありません。

これを変える技術の開発が行われていました。

吊さず持ち歩ける点滴が理想

その思いを受け取り組むのが入江工研でした。

「事業として取り組むが患者のためにも貢献出来る前向きに進めたい」

埼玉川越市にある入江工研。50年の歴史があり190名の従業員がいます。

大型の真空バルブで国内シェア6割という知る人ぞ知る企業。
液晶パネルの製造ラインで使われる特殊技術だそうです。

この真空技術を点滴に生かすアイデアを思いついていました。

注射器は、先端を塞いでひっぱると真空状態になりピストンを話すと元に戻ります。

この仕組みを利用して点滴ポンプを作るそうです。

ポンプの中に真空を作り、点滴バッグをセット空気を送り込むとピストンが動き輸液を送り出すという仕組み。
正確に動かすには絶対空気を漏らさない密封が必要でした。

「手探り状態の中で何か形に出来るのは達成感。実現出来れば」と語る技術者。

アクリルなどプラスチックを加工している町工場に部品作りを依頼します。

工場の人に設計図を見せると
「加工上の問題もあるし、当初予想した性能が得られるか。心配しているのはまっすぐ上がらなかったら止まっちゃうんじゃないか」

と、不安もあるようです。
あくまで試作だが、医師や患者の期待に応えるにも失敗は出来ないと気合い入れて製造開始。

アクリル樹脂の塊を削ります。2時間かけ容器の形ができあがりますが、削り出した部分には目に見えない凹凸があります。
密閉性が重要な点滴ポンプ小さな凹凸でも空気が漏れます。

そこで職人歴55年の職人の出番です。研磨剤を使い丁寧に仕上げると透けて見えるほど凹凸がなくなりました。

「加工させて貰って患者にとって便利になれば私たちも作る甲斐あって誇りに思う」

こうしてあちこちに依頼した部品が入江工研に集まります。

なぜこのような物を作ろうと考えたかと言えば2008年のリーマンショックです。
「通常の売り上げに対して1/3になり厳しい状況に。そこで景気の影響を受けにくい事業をやっていこうと考えた」

組み立てが終わり容器にピストンを装着します。
ポンプに空気を取り込むつまみは、回したら流量調整が出来ます。
取り込む空気の量を調整しピストン動く速度をコントロールします。

試作品が組み上がります。
点滴のバッグを容器に入れてテスト開始。水滴が落ちれば成功ですが…

水が途中で止まります。
ポンプが1ミリも上昇しないという事態に。

どうやらパッキンをつけると抵抗が大きすぎて、押し出せなくなったようです。
パッキンを少し切り取り抵抗を弱めると出るようになりました。

第一段階はクリア

医療用点滴として使う為には、水滴速度の微妙な調整が必要です。

1分間に8ccのチャレンジも上手く行ったようです。
順調に動いてホッと一安心。

そして完成品を店に行きます。

「点滴を吊す概念を変えるのは凄い」とお医者さん。
周囲のスタッフも興味を持ちますが…「重すぎる」という不満が早速出ます。

「もっと軽くなったら患者の自由度が上がるかな」

患者自身が持ち歩くには課題が大きいようでした。
しかし次のアイデアを考えていて…完全に覆うタイプではなくて…とまだ企業秘密。

今より持ち歩きやすくなり重さも半分程度なるそうです。

まだ超えなければならない課題が多いポンプですが、100年の常識を打ち破るため開発を続けて行くそうです。

「製品化を前提とした施策を次のステップでやっていく。改めてここからがスタートという気持ちで進めていきたい」

まとめ

医療機器の開発は今国の成長戦略の大きな柱。
ガイアでは、ドリルと斬新な点滴を開発する現場を取材した。
中小の物づくり企業にとっては大きなチャンス。
医療技術が進化することは私たちにとっても関心事。
医療の現場と物づくりの現場の連携に注目して行きたい。

と、締めくくられていました。



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2016年10月18日

『食の常識を変える!凍らせてナゼうまい!』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

新たな冷凍技術について注目したのが今日のガイアでした
スタイルブレッドの急速冷凍のパンは凄く美味しそうな出来映えでした
凍らせない冷凍という技術で野菜が凍らず鮮度を保つという技術が開発されていました

とあるフランスレストランで

表参道の程近くの路地裏にフレンチレストラン。
「ランス・ヤナギダテ」ランチタイムは大賑わい。お昼のコースは3000円だそうです。

メインは牛フィレ使った料理とか。
素材に一手間加えているのが人気の秘密ですが、隠れた主役は料理と相性抜群のパン。

パンを取る手が止まらない人も。
「パン好きじゃないけど美味しい」

シェフである柳館さん。冷凍庫から取り出したのはパンでした。

ある程度解凍した状態でオーブンに入れるそうです。
9割方焼いた後、凍らせている。食べるときはオーブンで火を入れるだけ3分30秒
焼きたてのパンがいつでも手軽に提供できるようになりました。

「今までは自分の思うパンがなかったので自分の所で作っていた。スタッフも大変な思いをしながら、状態も均一ではない天候によりパンが良い状態で上がらなかったりそういったときにこの冷凍パンはいつでも同じ品質なのでありがたい」

プロも認める冷凍パンです。
今までは冷凍パン生地が主流。
表面がひび割れやすく品質にも影響しました。

焼成冷凍パンは、焼いた後に凍らせた物です。
それはこうしたことがないそうで、全国の一流レストランやホテルで使われています。

今や一兆円規模の冷凍食品
常識を一変させる新たな戦いが始まっていた


冷たくて熱い 冷凍食品ビジネスの最前線

冷凍食品の成り立ち

今や様々な場面で使われる冷凍食品。
日本に登場したのは80年前。いちごを潰して凍らせた、「イチゴシャーベー」だそうです。
そして東京五輪選手村で冷凍の肉や魚が使われる用になり、多くのホテルも使うように。

冷蔵庫の普及率が96%になったり、電子レンジの普及率5割を超えて、冷凍食品が進化していきます。
1994年電子レンジ対応コロッケ(揚げる前の奴ではなく揚げてあるコロッケを凍らせた物)
1999年自然解凍の冷凍食品が登場しました。

そうやって進化してきた冷凍食品。そこに新たな物が追加されました。

スタイルブレッドの冷凍パン

群馬県桐生市にある「STYLE BREAD」
従業員230人、売上高12億円。ここ10年で12倍に売上高を伸ばしています。

田中氏(48)が社長です。

倉庫にある大量のパンも1週間で売り切るほど人気です。
スタイルブレッドの冷凍パンは60種類以上ありまして賞味期限120日もあります。
1000以上のホテルレストランで使用されています。

どうやって作る?

ジェ・フランソワという小麦粉が原材料。
小麦は国産とフランス産を独自配合していて、塩はフランス産の天然塩。そして天然酵母は地元群馬県産小麦から培養したオリジナルです。
これがふっくら焼き上がる決め手。

「自家製の天然酵母だと色々な香りを出せる。焼き上げたときに香りが良くなる」

その拘りの生地で9割焼き上げ、特殊冷凍庫で-20度以下で凍らせます-25度とかで一気に凍らせます。
急速冷凍パンは見た目は変わらないが叩くとかちんこちんです。

急速冷凍は組織が壊れず水分が保たれるので品質を長期間保持できます。

社長の田中氏は大正時代から続くパン屋の4代目です。職人としてパンを焼く日々でした。

「常に焼きたてを出して焼きたてじゃ無いものは売れなくなる。もったいない。まだまだ食べられるパンを捨てなければならない。このビジネスに私なりに限界を感じた」

そこで視察でアメリカへ行き出会った冷凍パンに掛けることを決断しました。

一般向けも製造

イオンスタイル板橋前野店イオンの新店舗です。
そこで冷凍パンが一般販売されることに。
業務用だけだったが、一般向けに開発して試験販売10月からイオンの店舗で試験販売することになりました。

会社の業績が好調だが、新たな挑戦を何故?

「もともと私たちは街のベーカリーなので、多くの人にパンを食べて貰って喜んで貰いたい」

イメージが良いとは言い難い冷凍パンどんなパンなら売れるのか?と、開発が始まります。

最初は
「食べやすくて、優しい味わいのパンを作る」
ということから製造。

イオンの担当に食べて貰うと…表情が優れません。

・周りの食材と一緒に食べると味が消える
・パン単体で食べられることも多いと思うので、甘さが欲しいなと

今まで料理を引き立てる控えめパンだったが、今回はパンだけで食べられる味付けを求められました。

「一般家庭に喜んで貰うためにはまだまだ工夫が足りなかった」

そこで社長の田中氏は主婦を集めて、冷凍パンの試食会を開いて意見を募ります。

冷凍パンに求める物は?

女性達からは様々な意見
・帰宅すると料理を作りたくない程疲れている。冷凍パンを温めるだけで食べられるのが良い
・子供が健康を害したら嫌だなと思うようになって食品とかも高くても凄く拘るようになった
・さらにヘルシーな物
・オーガニック

などなど健康志向が強いようです。家族が安心して食べられるパンがキーワード。

「甘さと健康」

つなぎは、牛乳から豆乳へ。甘さは蜂蜜。ビタミンミネラル豊富で健康志向にもアピールをすることになりました。

しかし天然酵母は発酵力が弱く、蜂蜜を入れすぎると発酵しないようです。
試行錯誤2週間。やっと完成しました。

9/18試験販売初日。冷凍パンは冷凍食品売り場ではなく、パン売り場に置かれていた
「しっとり、もっちり贅沢食感」が売り文句。

専用の冷凍ケースも作られ、新作の蜂蜜パンを含め3種類ラインナップ。
2個入り180円で120日の賞味期限があります。

焼きたての試食でおいしさアピール。

外はカリカリ中はモッチリ甘い冷凍パン…凄く旨そうです。

試食の評価は。
「冷凍とは思えない」
「冷凍じゃない市販のパンより美味しい」

と上々です。
勿論売り上げも上がり好調な結果を受けて、イオンの4店舗で販売されることが決まりました。

「冷凍パンは未知数。一般家庭では食べられていない。冷凍パンはまだまだ広がる可能性があると思う。当たり前のように冷凍パンを買える世の中を作りたい」と田中社長が力を込めて語っていました。

冷凍しても冷凍しない技術

道場六三郎が認める冷凍餃子なんてのがあるそうです。
そこで使われているのが冷凍食品の味を変える魔法の液体でした。

チラッと見えたパッケージには
「カネカ不凍タンパク質KS1」

この液体を製造したのはカネカの高砂工業所。

ハンバーグに上の液体を加え、通常通り調理し調理後に冷凍します。
液体を加えてない物は肉汁が表面に出て固まっている。
液体を加えた物はほぼ元の状態で凍っています。

液体ハンバーグを解凍して切断すると肉汁が溢れジューシー。
液体なしだと冷凍ダメージで空洞が出来てみずみずしさがない状態になりました。

白玉餅だと更に顕著。

通常だと弾力を失っているが、液体を加えるとできたての柔らかさがありました。

この液体の開発者は関西大学の氷の研究の第一人者と言われる「河原教授」

「誰もやらないことに先に着手し、何年か先に先導的に研究が進んでいることをやりたい」

これが重要ですよね。魔法の液体は不凍物質と呼ばれる自然界に存在しているものです。

通常の冷凍だと凍らせると氷の結晶が大きくなり組織を破壊して水分が流れ出ます。
不凍物質を加えると氷の結晶は小さいまま組織が破壊されず品質が良い状態を保てるそうです。

不凍物質は南極にいる魚「コオリウオ」から発見されました。
しかし希少な魚からでは大量生産が難しく実用化できませんでした。

そこで冬野菜20種類を分析したところ世界で初めて貝割れ大根とエノキダケにある不凍物質を見つけたそうです。
この不凍物質を加えた食品は一般冷凍庫でもおいしさが長持ちするそうです。

更に新たな研究を始めたそうでして。

「コーヒーカスを原料にして、研究を進めている」

捨ててしまうコーヒーカスからエキスを抽出するそうですが何故?

「コーヒーを入れるとアイスクリームは凍りにくくて、通常の製造温度よりも低い温度にしないとアイスが出来ないと言うことは業界の常識だった。そうしたら氷の核を発生を抑制する物質が必ずあるだろう」

こういう着眼点があるから教授なんだろうなぁと。

これをヒントにコーヒーカスエキスを分析したところ知られている不凍物質とは異なる性質を見つけたそうです。

不凍物質は氷の結晶を大きくしないのが特徴。コーヒーカスエキスは0度以下になっても氷を作らせない物質でした。

凍らせるのに凍らないという不思議な状態。

これを応用し新たな商品開発が行われます。
兵庫県篠山氏国産黒豆おろしの小田垣商店。丹波の黒豆をおろしています。
創業1734年の老舗。

黒豆加工前の黒大豆の枝豆はそれはもう美味しいそうです。
10月の2週間しか味わえない一品です。

小田垣商店の乗務。
「このおいしさを長い期間多くの人に食べて貰いたい。冷凍の物が出来ればなと。普通に冷凍するとどうしてもべちゃっとした食感になったり苦みを感じる」

と、枝豆を海外輸出をしたいと考えていました。
しかし冷凍すると味が落ちる為どうすることも出来ませんでした。

そこに先ほどのコーヒーカスエキスが登場します。
黒豆畑に水まきをするのですが、その水の中にコーヒーカスエキスを入れました。1000倍に薄めます。

収穫の1週間前から毎日5回に分けて散布したところ驚く変化が。

そもそもこの技術はパナソニックと2年前から共同研究をしていたそうです。
レタスの水耕栽培に、コーヒーカスエキスを入れて0度以下でも凍らないレタスを作る実験。

「野菜は凍ると食べられなくなる。限界があるのが常識だが、この物質は常識を打ち破る」

水耕栽培の液体の中に入れればレタスの中の液体が0度以下でも凍らない状態を再現できるそうです。

0℃以下でも凍らない場合、組織が壊れずバクテリアの繁殖を抑制。冷蔵に比べ鮮度を長く維持できます。
この技術の応用で黒枝豆を作ってみたようです。

黒枝豆の出来映えを観察すると見た目は変化無し。

コーヒーカスエキスの効果は?

10/14 関西大学でその結果が判明します。ってつい最近じゃないですか。

1週間凍らせましたが、処理しない枝豆は霜が付いてそれが溶けて水まみれ。
しかし処理枝豆はそれが殆どありません。

エキスを撒いた枝豆を湯がいて試食してみます。

「青臭さは全く感じない。無茶苦茶フレッシュ」

0度以下で一週間保存しても取れたて新鮮な枝豆となりました。

世界初の凍らせない冷凍は、食品業界を変えるかも知れないそうです。

「日本の高級な野菜や果実が海外へ積極的に輸出できる。何年か先になるか解らないがそれを実現するために努力している」

この冷凍技術…日本の輸出を大きく変えるかも知れませんね。

まとめ

早く手軽に美味しい物を食べたい。いつでもできたての味を味わいたい。こうした要求を叶えようと冷凍技術進化し続けている。日本人は冷凍食品年間20kg食べている。もっと美味しくもっと便利な冷凍食品がこれからも出てくると締めくくられていました。

いや、冷凍パンがあまりにも美味しそうだったので食べてみたいです。

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posted by Fuchs at 23:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年10月11日

『【デフレ再燃?】新サバイバル』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

最近の消費傾向から各企業がどう対応しているかを取り上げていました
百貨店へのニトリ進出が始まっていたり西友のPB商品開発で値下げという話題がありました
ガストの新メニューおよびかっぱ寿司再生などという話題もありました

高島屋にニトリ

横浜市郊外高島屋港南台店。
高島屋の中に出来るニトリのオープンに、長蛇の列が出来ていました。
高島屋港南台店の4〜5階の2フロアをニトリが使い店舗を展開します。

オープンと同時に客がなだれ込みますが、高島屋は素通りし、ニトリへなだれ込みます。
5階の雑貨フロアは客で埋め尽くされます。
勿論格安の商品が目当て。

広告の品、スキレット鍋は498円。調理したままテーブルに運べる一番人気の品。
100円〜200円台の茶碗とかがある。価格が抑えめで、物によっては品質が良いのが特徴です。

その賑わいを高島屋港南台の店長が眺めていました。

「新しいファミリー層が来ている。経験したことがない盛況で嬉しく思う」

しかし高島屋に波及しているかと言えばがらんとしていました。

「ここから止まって買い回って貰えるのが願い」と本音も。

ニトリは、全ての都道府県に400店舗を展開する家具最大手です。
お値段以上ニトリです。

オープンから5日後、似鳥会長がやってきました。

「ニトリのロゴが1階に。とうとうデパートに入るようになった」と満足げ。

高島屋の店長が出迎えます。

「素晴らしいフロアを作って頂きありがとうございます。連日賑わってます」と。

悔しいだろうなぁと思いますけどね。

会長は素直にずけずけと
「品揃えは従来のデパートと違う。悪いけど。価格は1/3?1/5?」
「ゼロ一個足りないと言われる」

低価格が売りのニトリですからねぇ。

ただ開店効果は高く、来客数が2割以上アップ。
ニトリ効果が着実に出ていました。

似鳥会長
「価格が一番。我々だって買う身になったら1円でも安い方が良い。デパートのイメージが崩れると相容れないところがあったが、そんなことは言ってられないと」

ニトリはいくつもの百貨店と手を組み都心への出店攻勢をかけるようです。

そして第二四半期決算は営業利益前年比34%増と絶好調。

「賃金が上がっていないこともあり、節約をかなり国民はしている。チャンスと捉えてシェアを広げたい」と意気込んでいました。

顧客争奪戦が激しさを増す

全国のスーパーなどの物価変動は、去年の夏頃から物価は上がっていましたが、今年3月頃から下がり始め、まだ下がっている状況。
消費者の節約志向が続いていて物価を下げているそうです。

買い控えをする中企業はどう動くのか。

西友の挑戦

首都圏を中心に340店舗展開する、西友。
「よりどりで安い」「ずーっと安い」安さがトレードマーク。

PB「みなさまのお墨付き」は2012年に発売以来、840種類開発され西友の売り上げを支える人気シリーズです。

9月中旬。主婦が集まるビルでは「みなさまのお墨付き」の新商品の試食会が行われていました。
「本日知り得た情報は口外しないように」と物々しく。

試食会は3日間300人が参加しタブレット端末に入力していく方式のようです。

味、価格、量を4段階で総合評価。良いが7割以上で商品化されます。

主婦が気になるのは、味ももちろんだが、価格。安い方がありがたいとは当然。

ただ味にも勿論拘りが。
「価格は安いがもう少し生ハム本内のおいしさがない」
「安くて良いが、香りとジューシーさが広がらずガッカリした。」など。
味にも厳しい意見が寄せられます。

PB開発責任者越智さん
「価格への期待が大きい商品は、毎日買うような消耗品が多い。そういった商品を中心に品質を高めながら値段を下げていく」

西友は200品目をリニューアル中でその中で100品目を値下げしようとしていました。

消費者心理はどうなっている?

価格に敏感な消費者心理について日経の田中編集委員。
「日銀がマイナス金利政策の導入を発表し金利がマイナスはどういうことか消費者は何が起きるか解らないと不安心理が起きている。価格第一で捉えているわけではなく満足感のある物、買い物に失敗したくない値段に見合う価値以上の物を作れるかどうかを考えている」

ガストの試み

全国に1350店舗を展開するガスト。
手頃で身近なメニューが人気です。

6月にメニューの7割を見直しました。ハンバーグを2割増量とボリューム感を出したり、500円から600円台の手頃メニューを増やし、実質値下げに踏み出しました。

何故価格を下げたのか?

すかいらーく・レストランツの松本社長
「デフレを経験した人たちにとって物の価値は大事。物の価値を認めて貰わない限り、値段を上げるとお客様は見向いてくれない」

ガストも一時は贅沢メニューフェアをして、通常メニューも高めの品を入れましたが今年に入って客足が落ちました。
前年比6ヶ月連続マイナス。6月の実質値下げにより7月はプラスになりました。

更に集客するために戦略会議を開きます。

現在のメニューの分析で、女性向けのメニューが不足。ヘルシーメニューが少ない事が解りました。
レストランでも自分は何も食べずに見守るだけの女性が多いようです。

そこを強化ポイントとしました。

レシピ開発担当のシェフと話し合い「手軽な価格で、一皿で満足できるメインメニューを作りたい」と目標を決めます。

「ヘルシーで一皿で満足できるメニュー」の開発です。

シェフが頭を悩ませて、完成したのは、サラダの上にハンバーグ、更に上にアボカドが乗っているハンバーグでした。
そのアボカドハンバーグをベースに開発が進みます

そして女性向け商品を増やしたメニュー表が完成します。

飽きの新メニューは、サラダうどんを599円で復活したり、チゲ鍋うどんも復活。100円足せば糖質0の麺に出来るオプションも。
サラダハンバーグも899円にしました。高いですが、プラスのライスなどをつけない想定なのでこの価格の用です。

「昔とは違う生まれ変わっているところを知らせたい」

更に新メニューの開発を進めるとともに強力な仕掛けとしてナイフを入れるとチーズがとろけ出す商品を開発しました。
そのチーズインハンバーグを399円に値引きするフェアが開かれます。

新メニューに気づいて貰う狙いでの値引きフェアです。

すると女性向けのメニューにも次々と注文が。

「ガッツリ食べたいけどカロリーも気にして、ご飯じゃなくて炭水化物を少なくしたい」
という女性達の目に留まったようです。

「メニュー見て肉ばかりで頼む物が無いと思って見つけたのがこれだった」
という方も。

新メニューアンケートは、ボリューム値段敵にと手も良いと高い評価を得ました。

「狙ったとおりに食べてくれるのは嬉しい。今のメニューがゴールではないので、どんどんメニューを進化させるように頑張りたい」
と担当の方も語っていました。

かっぱ寿司の挑戦

大手回転寿司チェーンのかっぱ寿司創業40年です。
全国348店舗展開する老舗です。
丸い皿100円 四角い皿が180円と2つの手頃価格で寿司を楽しめます。

ところが、日曜昼時でも待合室はがらがら。他の店が混んでいたからきたという人も。
かっぱ寿司は3年連続で売上高が減少しています。
好調回転寿司業界でひとり負け。

10月からブランド再構築へ乗り出しました。

外食業界の売り上げは頭打ちですがその中で安定して成長したのは回転寿司でした。
これまで低価格を実現するため工夫してきた。

・郊外に大型店を展開
・効率注文を取れるタッチパネルの導入
・高速レーンの開発。自動で運んでくれる

こうした画期的工夫を導入してきたのは、かっぱ寿司。

2010年は
1位:かっぱ寿司
2位:スシロー
3位:くら寿司
4位:元気寿司

でしたが2015年度
1位:スシロー
2位:くら寿司
3位:はま寿司
4位:かっぱ寿司

と、価格競争に陥り、安かろう悪かろうになり客離れが進みました。

かっぱ寿司店長会議。壇上に立つのは、カッパクリエイトの四方田社長です。

「安っぽいイメージがぬぐえない。人にかっぱ寿司を勧めると自分が惨めになる。などと厳しい意見を貰った」
と、現実を突きつけていました。

四方田社長は、「牛角」専務や、「成城石井」の社長を務めた経営のプロです。

「100円寿司がおいしくなくなったら皿が積み上がらない。100円の寿司は、常に磨き続けなければいけない。回転寿司をやっている以上ここに対する努力は必須だし当たり前」
と熱く語っていました。

北海道網走沖、今が旬のオホーツク海鮭がいます。かっぱ寿司が命運をかけたのは「いくら」でした。

ただ今年の秋鮭は全然ダメ。不漁です。
今年北海道の鮭の水揚げ量は34%減。
台風も多かったですし仕方ないです。価格も高騰しそうです。

そんな厳しい状況でかっぱ寿司が向かったのは、釧路の水産加工会社「北海食品」

網走沖の秋鮭から、いくらを製造している会社です。
この時期のいくらは一番美味いです。

「卵の黄身の味」と言われるほど皮が柔らかくて濃厚の超極上品です。

これを100円で売りたいと北海食品の佐久間社長に直談判。
北海食品も回転寿司チェーンとの取引は初めてです。

「粒感というか、1個1個のダイナミック差が勝てる物がない。100円になるのか180円になるのか調整はするが、かっぱずしオリジナルのいくらを作りたい」と懸命に訴えます。

佐久間社長
「趣旨は解りますけど、かっぱ寿司は100円のイメージ。この価格帯で商品供給するのはかなり難しい」

かっぱ寿司で100円で売られると自社ブランドの価値が落ちかねないと危惧していました。

まして今年は不漁です。

「豊漁の年だと十分対応出来るが、今季に関しては非常にハードルが高い」

仕入れ値が上がるからです。それでも10月分は取引をして貰える事になりました。

盛り付けは手巻き風に盛り付ける事で高級感を演出することに。
社長としては100円で売り出したいようですが…
担当は180円とで揺れていました。

「売価ですが、正直なところ100円か180円で揺れてます。100円のいくらを定番で売り続けるのは、回転寿司にとっても客にとっても良いことだと思うが一方で考えないといけないのは作って貰う生産者。本当に大切に売って欲しい、プライドをかけて作っていると言われた。100円で定番というのは、正直生産者の想いがあるのでやめておきたい」

と社長に訴えます。

しかし。
「生産者の思いは解るし、大切にしなきゃ行けないと思う。ただ100円で売ることは決して安売りじゃない。我々の思いは生産者の拘りや思いを多くの人に知って貰いたい。ここに命をかけて100円で売らせて貰っている。価値ある商品を100円で売ることに意味があると」

その一言で100円で提供する事が確定しました。

詭弁な気がしますが、まぁ生産者よりも…という事なんでしょう。

そして新生かっぱ寿司。
店内も変わり白木風の作りににして清潔感を。
靴を脱いで上がれる小上がり席もできました。

そして北海道産いくらは108円で提供。
期間限定な創作寿司も300円〜400円で販売されます。

・・・いや。じゃぁいくらも高くて良いじゃないと思ったんですけどね。
いくらを呼び水に新しい商品に注文が相次いだようです。

そしていくらの生産者「佐久間社長」を新しい店舗に呼び100円で提供することを伝えました。
事後承諾かよですけど。

「最初はお客に一度食べて貰いたい。価値があるからこそ100円で届ける。」という想いとともに。

佐久間社長もある程度は理解してくれたようで。
「かっぱ寿司が客にのために損をして提供していることなので、かっぱ寿司とすればスタートです。良い結果報告を心待ちにしているので」

再生のスタートとして今回は後押ししてくれるそうです。

この一言で、卸値が大体いくらくらいかってのは想像が付きます。
安売りはしてないって事ですね。

これからも100円の寿司を価値ある商品へ磨き続けていくようです。

「これをどうやって続けるかが凄く大切。デフレとか飲食業界縮小とかあるけど。今日みたいな日があるとやっていて良かったなと思う」と担当者の方は語っていました。

まとめ

デフレによって値段が下がる。それ自体を歓迎する人も多い。以前もそういう消費者を狙い価格競争に陥り企業は疲弊した。今の節約志向の中では、消費者が値段以外の物を求めている。値段以外の+αが何かが、企業や消費者も模索していかなければならないと締めくくられていました。

デフレは歓迎ですけどね。地方の中小に勤める貧乏人としては。
マジで不景気で給料上がりませんから。むしろ下がりますから!

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posted by Fuchs at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年10月04日

『ニッポンの【味】で世界の食を変える』〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

日本の食材の海外への挑戦が取り上げられていました
鰹節がフランスでの生産を行う事でフランス料理へと取り入れられようとしていました
豆乳チーズという新たな食材がイタリアで広まろうとしていました。

枕崎市の鰹節

鹿児島県枕崎市。9/8港との近くにある施設が盛り上がっていました。
集まっている人たちが手にしているのは鰹節。
「姿形と魚質を見ている」「枯れ具合と行って乾燥度」

本枯れ節という最高級品の鰹節の入札即売会が開かれていました。

枕崎市は鰹節生産量日本一
日本中から集まった問屋やメーカーが集まっていました。

最高栄誉の農林水産大臣賞を取った鰹節も。
それは1kg33,000円という通常価格の10倍で取引されていました。

しかしこれはほんの一部だけです。

中小の鰹節工場では、本枯れ節は手間がかかるので高価になり売れないためあまり作らず。
パック用のいぶして乾燥させただけの鰹節を販売していました。
パックの削り節専用です。

安く大量に卸すことで経営を維持しています。

「買う方も例えば削り屋もメーカーも、高い物だけを売ると言うよりもスーパーで安い物も売りたい。安い方へシフトしている。凄く厳しい状況が続いている」

食の多様化、後継者不足も重なり枕崎の鰹節工場は150件以上から48件に減少。

危機感を持った枕崎の生産者達が大胆な策に打って出ようとしていました。

「欧州に鰹節工場を作り現地生産をする」

乗り込んだのはフランスでした。

フランスの出汁事情

和食の味の要は「出汁」 鰹節、昆布、煮干しなどからとり旨味風味を加えて素材の旨味を引き出します。
出汁を使う料理は沢山ありシンプルな日本の味です。

フランス料理にも出汁があります。
子牛の骨、白身魚、鶏ガラ、野菜と煮込んで出汁を作る「フォン」
子牛の骨から取れば「フォンドボー」です。
日本食に比べて味が濃厚なフランス料理なので強めの出汁のようです。

世界三大料理のフランス料理。そこに日本の出汁の代表「鰹節を売り込む」人のお話がメインです。

フランスで鰹節工場を

フランス北東部・コンカルノー
海に囲まれ、質の高い海産物が豊富。ブルターニュ産の魚介類はブランド物として高い評価を得ています。

今年4月に枕崎の生産者達がやってきます。この地に鰹節工場を作る為です・
10社が総工費3億円をかけて工場を作ります。

800平米の施設で1日200kgの鰹節が生産可能です。

枕崎フランス鰹節株式会社の社長は大石さん。
「やっとここまでたどりついた。どのくらい短時間で良い鰹節を作れるかが勝負になってくる」

何故フランスに工場を作るのか?

パリでも和食は大人気です。
居酒屋風日本食の店では、仕込み前。使う業務用花かつおは韓国産でした。

欧州に出回っている鰹節の多くは、韓国、中国の物です。

大味だが、それしか手に入らないようです。
シンプルに鰹の味は出ているが、日本の繊細さとか香りがふわっと立つ感じがすくないそうです。

EUには凄く厳しい基準があり、日本の鰹節は輸入が認められていないのです。

なので個人輸入でこっそり手に入れて使うお店もありました。

規制対象となっているリストには、ベンゾピレンとう物質があります。
薪を焚いた煙でいぶして作る鰹節にはベンゾピレンが着いてしまうそうでして。
それで輸入できないそうです。

1600ある日本食の店も満足な出汁を取れないのが実情です。

その為現地で鰹節工場を作ろうと計画しました。
そして和食店だけじゃなくフランス料理店にも売り込みたいと考えていました。

最大の課題は、EUの基準を満たす鰹節をいかにしてつくるか。

日本の製法は薪で火をおこし鰹をいぶしますが、フランス用の製法は火を使いません。

特殊加工の木材を電気で熱して煙を出してベンゾピレンを防ぐ

煙の量を減らさないと、EUの基準に引っかかります。
試行錯誤が続きました。

最初に出来た物は、色がかなり悪い物でした。
それでは全く売れません。

日本品質に近づけようと更に試行錯誤します。

6月上旬コンカルノー。
漁業会社を訪ねフランスで使う原料のチェックに来ました。

日本の鰹は太平洋産だがフランス鰹はインド洋産。
肉質が大きく違うそうです。

そして確かめてみると、油が少ないことが解りました。
鰹節は「油が少ない方が良い出汁が取れる」そうです。

とうことで、インド洋鰹は見事に鰹節に適していました。

材料はOKとなり7月中旬にブルターニュ工場完成します。

早速鰹節の試作が始まります。

さばいたら2時間茹でて、茹で上がったら背と腹にわけ骨を取り除きます。
そしていぶして乾燥させる作業

6日後

鰹節が完成しました。香りと乾燥具合はバッチリです。
問題は色…削ってみると最高の日本品質鰹節でした。色もバッチリです。

出来上がった鰹節を持って早速売り込みに行きます。

MOFというフランスでも最優秀のシェフの店。
更に仲間のシェフを呼んで貰い鰹節を味わって貰います。

星付きレストランのシェフ達です。

皆その味に興味津々。
出汁を飲んで貰うと創造性がかき立てられるとまで評価されました。

一流シェフには味がしっかり分かったようです。

翌日。早速最優秀のシェフが鰹節を日替わりメニューに取り入れようとしていました。

厚削りからとった濃い目の出汁。合わせるのは、フォアグラ…。
茹でたキャベツで巻き、生マッシュルームをスライスした物を載せ鰹だしをかける
最後に糸削りをトッピングという料理が完成しました。

フォアグラと鰹だしが融合しました。

客は
「何これ、経験したことのない味。くみあわせとてもよい完璧」

シェフは
「新しい絵の具を手に入れた。これから自分の料理に取り入れていきたい」

フランス料理に新たな革命が起こるかも知れません。
フランスに渡った日本品質鰹節が新たな歴史を作ります。

「日本食に広がるのはそうだが。いずれ欧州全体に色々な料理に使われれば良い。それが何年後になるか解らないが第一歩」
と、フランスの鰹節会社の社長さんが語っていました。

新しい豆乳 - 不二製油の挑戦

不二製油株式会社。油の関連商品作っている会社です。
業務用の物がメインで、マーガリンやらチョコレートやら。油脂系の食品を製造しています。

そこで開発された新しい豆乳があります。
世界で初めて出来た新しい豆乳です。

豆乳を2つに分けた

牛乳も生クリームと脱脂乳に別れます。
豆乳も豆乳クリームと低脂肪豆乳に分けれるようなったそうです。

これを原料として色々な料理が作れるようになりました。

豆乳クリームを使ったカルボナーラとか、脱脂豆乳を使った鍋とか。

あっさりしていて素材が生きてくるそうです。
勿論普通の乳製品よりヘルシー。
生クリームの半分くらいしかカロリーがありません。コレステロールも低いです。

「大豆が普及してなかったのはおいしさに欠けていたから」と、不二製油の社長さん。
「大豆は和食には良いが、その他の料理に広がっていかない側面があった。新しい豆乳を使うと色々な料理に合う。洋食、イタリアン、フレンチ、中華にも、豆乳の方が変えていくことが重要」

新しい豆乳から豆乳チーズへ

大阪府泉佐野市。不二製油本社阪南事業所。
2012年世界で初めて豆乳の分離に成功しました。

その2つの豆乳使い、新たなプロジェクトが開始されました。

新しい豆乳を使った加工品の開発です。市場の拡大がかかっています。

担当に抜擢されたのは入社4年目水野さん。
「だれもやっていないことに挑戦しているので、可能性が大きな素材だと思う」

新しい豆乳に乳酸菌を入れて発酵させます。
こうして発酵させた豆乳にデンプンなどを入れて、最後にパックに詰めて3週間寝かせると出来上がるのが豆乳チーズです。

商品化に向け社内検討会が開かれ社長プレゼンとなりました。

削った形はチーズ。味も行けます。

豆乳チーズをピザに載せて焼いてみることにしましたが…溶け具合がナチュラルチーズに敵いません。
ナチュラルは広がるように溶けるが、豆乳チーズは削った形がそのまま残ります。

これが大きな課題となりました。
美味そうに見えないのです。

豆乳チーズは低カロリーでコレステロールが殆どありません。
健康志向が強い欧米で売れれば需要が見込めます。

社長
「商品は簡単に売れたりしない。ちょっとした違いが売れたり売れなかったりする。研究の余地がある」

需要拡大のため溶けるチーズにするという課題が残されました。

イタリア・ミラノに不二製油の社員の姿がありました。
チーズの本場を視察に来たのです。

町のスーパーに行ってみると、チーズ売り場に直行するとかなりの広さです。
販売されるチーズの種類が世界一多い国とも言われるイタリア。
店では、大きさ種類の違うチーズが350種類以上売られていました。

もう1件気になるスーパーを訪ねた。
そこではチーズではなく、Sheeseという商品がありました。

チーズではなく、イミテーションチーズという部類の物です。

チーズに似せた商品で、ココナツオイル、米のデンプンなどが原料
植物性の油脂を固めてフレーバーで味付けしたものです。

ナチュラルチーズと見た目も味も変わりません。

ここ数年市場が急拡大していますが、何故かと言えば乳製品を食べないベジタリアンに使われているからだそうです。

「大豆の物を持ってくると言うのは、ハードルは高いが参入もないのでチャンス」

この市場を狙うようです。

不二製油研究室では豆乳チーズを溶けやすくする改良が行われました。

溶けるために重要なのは、豆乳、油脂、デンプンの配合バランス

どうすればとろけるかを試作品が完成する度に焼いて溶け具合を確認するという地道な調整で探っていました。

そして暫く経ち、ローマに乗り込みます。
ローマもピザの本場。生地が薄いタイプがローマ風だそうです。

やってきたのはピザで人気のレストランでした。
早速出来た豆乳チーズを見て貰います。

オーナーも興味津々。
食べてみたら「チーズだ。モッツァレラチーズみたい」と。
「これはチーズで間違いないね。大豆とは思えない」

すかさず豆乳チーズの良さをアピール
「ピザに載せる具材の味を引き出す力もあります」

するとすぐに「ピザの準備をしてくれ」となりましてピザが作られます。

改良されたチーズは見た目もバッチリ。
しっかり溶けていました。

味は???

「おいしいねクリーミーで風味も良い」
「イタリアではベジタリアンが増えているからニーズがあると思う」
「ちょうどベジタリアン向けのピザを考えようとしていたから、豆乳チーズを使いたい」

と、トントン拍子で話が進み導入決定。
4軒の店に売り込み、全てで来月から使ってくれる事が決まりました。

味が評判を呼べば豆乳チーズが広がるかも知れません。

開発担当は。
「大豆のおいしさをしっかり伝えられる素材を作るというのを誇りにしてやっている。突き詰めていったら今の食文化を変えるだけの力があると思う。そういう所を開発者としてやっていきたい」
と、語っていました。

豆乳チーズ…凄く気になる食材で一度食べてみたいですね。

まとめ

日本人が古くから使っている出汁と、新しく生み出された食品の海外挑戦を取り上げた。
出汁を上手く使った日本食は、ヘルシーで長寿や肥満防止になると広まっている
健康志向が高まる中で日本の食材が世界に広がっていくのではないかと感じた

と、締めくくられていました。

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posted by Fuchs at 23:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想
2016年09月27日

「今こそ、社員を鍛える!」シリーズ働き方が変わる第14弾〜今日の「ガイアの夜明け」感想〜

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

新しい人材育成について。
留職という海外へ送り込み課題を解決させるという人材育成プログラムがあるようです
異業種研修という異業種の人が集まりひとつの課題を解決していくというプログラムもあるようです

留職:NPO法人クロスフィールズの提案

横浜市日立製作所横浜事業所ITプラットフォーム事業本部。
企業向けソフトウェアの開発です。日立の社員は3万7000人
その中のひとり入社3年目。石黒さん30歳。

ある悩みを抱えていました

「ただ往復して、朝起きて仕事に行って帰ってきて寝て。判で押したような毎日。」

会社から電車で30分の1ルームで1人暮らしをしています。
宮城県出身で東京の大学院でIT技術を研究し、第一志望の日立に入りましたが、自分の仕事にやりがいを見いだせず壁にぶつかっていました。

「どうお客から評価されているのか実感が欲しい」

何を言ってるんだね君は。そんな実感なんて得られるわけがないのだよ。
と、システム会社で働く私。
客の顔なんて見えることが希。
それどころか上級SEの間抜けな聞き取りにより仕様変更ガシガシ発生して地獄を見るのが当然なのが下請け中小。
評価なんてどうでもいいからまともな仕様が欲しいです。

それはさておき、とある人材育成プログラムの説明会が開かれていました。

留職という越境経験

新興国で社会課題に挑むという育成プログラムがあるそうです。

「社員が元気になり会社も元気になるメリットがある」

NPO法人クロスフィールズが開発したプログラム。
日産、NEC、パナソニックなど30社が導入しています。

石黒さんも何かを変えたいと自ら手を上げました。

「チャレンジングで面白い、留職に逝けば自信が付くと思い志願した」

送り出す方は、壁を乗り越えて欲しいと考えていました。

「自分自身で考え、誰かを巻き込んで解決する。自分自身の行動として出来るようになる。チャレンジしてきて欲しい」

石黒さんが向かったのは東南アジアの国ラオス
海外旅行の経験もありませんが3ヶ月の留職に望むことになりました。

ラオス人口は約650万人。国民の3割が1日200円未満で暮らしている貧国です。

石黒さん
「初めてなので全てが新しい。匂いも違う。新鮮な感じ。」

派遣されたのは「ラオ・フレンズ小児病院」
去年2月に出来ました。
貧困層の子供を無償で診療している病院で、寄付金で賄われ、海外から来るボランティアスタッフで支えられています。

病院のITシステムの改善が最大のミッションです。

着任早々診察室に呼ばれました。

「患者のレントゲン画像が見つからない」

システムに入っている画像が出てこないとの相談。日立で培った技術ですぐに解決してました。

矢継ぎ早に別の部屋に呼ばれます。

カナダ人医師が、患者の情報を記録する電子カルテの使い勝手が悪く困っていました

「同姓同名の患者がいるので探すのに手間がかかる」

要望を聞いて改善策を探ることにしました。

石黒さん
「すごく刺激的。日本の職場で経験できないことをやれる。プレッシャーはあるが貢献したいという気持ち」

仕事は8:00〜17:00だが、その後も部屋に戻って「留職ミッション」をこなします。

留職ミッション

自分で現地の課題を見つけて会社で培ったスキルを生かして解決する

しかし見つからないまま5月下旬(2ヶ月経過)

訪問診療チームを訪ねます。この病院に常駐している唯一の日本人看護師の赤尾さん。

「患者の生活を見て貰うと、どういうふうに村人の生活の改善に繋がるのか見えてくると思う」

課題を見つけるべく赤尾さんの訪問診療に同行させて貰います。

「かなり遠いところ通常は1泊2日ぐらい」
という、過酷な訪問診療。片側断崖絶壁のでこぼこ山道を進みます。

4時間かけて70世帯が暮らすボーカーン村に到着。竹を編んで作った質素な家屋が並ぶ村。
そこで生後10ヶ月の女の子を診療します。

生まれてすぐ栄養失調になり命が危ぶまれ月に1度訪問して診療してきました。

経過は順調。

ただ生活状況は厳しく出稼ぎに行っている父親も日雇いで1日300円という世界。

ラオスでは貧困のため栄養が取れず子供の死亡率が高く。
診療した家族も去年までに生まれた7人の子供が亡くなっていたそうです。

休む間もなく次の村へ行こうとしますが、道に迷いました。

ラオス山岳地帯には詳細な住所がなく、正確な場所が解らないから無駄に遠回りとなります。
目的地へたどり着くこと自体大変という世界。

「着かないからいかないというわけにはいかない。どうやっていくか地図と睨めっこ」

最初の村から2時間次の村に到着しました。
ここでも栄養失調の女の子の診療をしていました。
衛生状況が悪いのか、下痢が続き栄養失調もあり体重が増えないそうです。

結局2つの村しか回れませんでした。

石黒さん
「この人達を助けるというのが明確に見えている。その為にシステムがどうあるべきか。社会に対してどう自分の技術が役に立つのか」

課題を見つける事が出来たようです。

6月中旬(帰国まで1週間)

現地の課題を培った技術で解決しようとGPSを使い患者の居住地を記録するシステムを開発していました。
どんな山奥でも正確な位置を表せるようになります。更に電子カルテとも繋げました。

「どんな病気がどの地域で広がっているか解るようになる」

住所データを集め、地域に関連させることで解析が出来たり、この地域はどの感染症が流行っているなども解るように。
将来的には色々と繋がるシステムとなりそうです。

使い方説明すると、村から村まで正確な距離が解り道に迷わないと喜んでいました。

「一度に回れる村の数も増やせる」と。

あっという間に留職期限が過ぎました。やりがいに悩んでいた石黒さん

3ヶ月とは何だったか

「色々な事を経験させて貰った。日立で働いているときはプログラマだったがここではITに関することは何でもやらないと行けなかった。どう何をやれば役に立つか考えながら動いた。小さいところから色々やっていこうと思う」

何かを得ることが出来たようです。

番組が上場企業130社にアンケート:人材の多様性は必要?

96%が必要と感じています。
実際にしているかを問いかけると8割がしているそうです。

・異業種からの中途採用
・外国人の採用
・女性を管理職に登用
・高齢者や障害者の採用

などがあるようですが、課題も出て来ている。

・受け入れる組織や従業員側の環境が整っていない
・歴史ある社風のため新しく前例のない取り組みを嫌がる
・マネジメントが大変

そこでとある研修が行われていました。

異業種研修

アサヒビール、日本郵政、テンプHD、YAHOO、美瑛町といったバラバラの人たちがチームを作り研修するというミッションが行われていました。
企画したのはYahooです。

そこに参加したアサヒビールの中堅課長さんのお話がメインでした。宮崎さん43歳です。

支店長はチームを引っ張るリーダーになって欲しいと思っていました。

「まとめていくためには自信が無いと駄目。言うことに対して責任も持たないと行けない。人間的には申し分ないが、足りない部分がある」

宮崎さんは量販店の営業担当成績トップクラス。それはアサヒ主力の「スーパードライ」のおかげもあるようです。

因みにアサヒはビールでは1位ですが、それ以外総合酒類メーカー売上高はアサヒ第3位です。

トップは危機感を持っています。
「ビールは1位だけど他の物は2位3位で良いのか。新入社員には全ての物を売るという教育していると、中堅ベテランが焦る。その人材をどう育成していくかチャレンジ」

なるほどなぁ…。

北海道美瑛町。リーダー育成研修に送り込まれました。

業種の違う会社の人23人が参加しています。

ごちゃ混ぜで5つのチームになりました。

宮崎さんはAチーム。

アサヒビール、日本郵便「太島さん(34)」テンプHD「奥野さん(31)」美瑛町「沼尻さん(26)」Yahoo「杉浦さん(29)」というチーム編成でした。

テーマ:美瑛町における課題とその解決提案

高齢化、人口減少の問題を解決がテーマとなり、半年間に2泊3日の合宿を6回。最後は町に解決策を提案します。

企画したヤフーの本間氏
「慣れた社内のチームで闘っている内はイノベーションは起きない。勝つためには多様なチームを率いなければならない。そういう疑似体験を早い段階で積むことが重要」

最初に連れてこられたのは調理室。調味料と食材が並びます

課題:1時間以内に昼食を作り、食事、片付けを済ませる

Aチームはお好み焼きをさくっと作り立ち食いで済ませる時間勝負

隣のチームは時間をフルで使い美味しそうな料理を作っていました。

午後の会議では反省会が開かれたりするそうでして。

「時間が限られてる中で判断自体は良かったけど…裏を返せば出来る事をやった」
「無難という表現がしっくりくる」

などなど。議論をするようです。

そんな課題をこなしつつやっと深夜1時に宿舎に戻れるという凄まじさ。

さらに他のチームの人と相部屋だったり。初日から疲労困憊そうでした。

仕事以外でなんでこんなことしてるんですかねぇ。
私は絶対こう言うのやら無いタイプです。
やる意味が分からないので。意識低い系だからなぁ…。

課題を見つけるため外へ

美瑛町の課題を見つけようと出かけることに
最初にやってきたのは「青い池」季節や天候で風景を変える神秘的な池。有名ですね。
海外からも大勢やってきます
しかし周囲には店ひとつありません。

「カフェでもあれば良いのに。珈琲でも売ったら違う」

など他の人が意見を出す中宮崎さんはだんまり。
リサーチを終えると、活性化の為のアイデアを出し合います

すっかり置くのさんがリーダーとなり仕切り始めてました。

そんなチームを見つめるのが各社の人事部。
人事部も同行していました。

研修の様子をチェックすると、各社の人事部が集まりミーティングが開かれます。

状況を分析・・・
会社の垣根をこえて、人事部も学ぶという場所でした。

育成のノウハウを会社に持ち帰り人事戦略に生かすそうです。

人事部の研修もかねているとはなかなか恐ろしいです。

6月大阪。1回目の研修を終えて通常勤務へ戻りますが、仕事が終わったら、異業種研修Aチームの会議が行われる。
テレビ会議で延々課題に取り組むようです。

資料を作ってみたら細々とした表現の指摘がが多く、肝心の話が進まなかったり。
1時間半で終わる予定が2時間経過とか…

これはいったい何のための工数なんでしょうね。勿体ない。

「20時スタート長いときで2時終わり。6時間くらいやっていた。12時過ぎたら頭が回らない」

そりゃそうでしょうよ。
社風の違い、仕事の進め方の違いに戸惑っていました。

それでも何とか中間発表へこぎ着けます。

美瑛町の課題と解決策の中間発表

審査員は、町長と街の人たち

「美瑛の本当に良いところ感じた人はファンになる。特別な時間を過ごしたらいやすい」
など、Aチームは若者の定住を増やすアイデアを提案してましてまずまずの評価を得ました。

そのあとチームメイトが互いの評価を本音で伝え合う会議なんてのも開かれまして。

それぞれの良かったところ悪かったところを忌憚なく言い合ってました。
見つめ直すきっかけを貰ったようです。

異業種研修は10月下旬まで続きます。
自分らしいリーダー像を掴もうと悪戦苦闘の日々は続くようです。

「チームみんなが目標に向かう原動力になれれば。それが1つのリーダー像かなと。」
「格好いいリーダーもあれば泥臭いリーダーもある。まわりに叱咤激励されるパターンもある。とにかく前に進めるように泥臭く頑張っていきたい」と宮崎さんが語っていました。

まとめ

海外に行き、会社に培った技術を生かして現地の課題を解決。
異業種の人達と合宿をしながら課題を解決。

いずれも職場を離れ自分を鍛え会社に持ち帰って貰う試み。言われた仕事をただこなすだけでなく自分で考えイノベーションを起こす。そんな社員を育てる事が必要と締めくくられていました。

こういう人材育成については色々ありますけど。
全てただの自己満足な気がするんですよねぇ。こういうのやってますという感じで。

それが実際身になっているのかが見えてこない。
日本人って押しつけられないと何事も出来ないんだなぁなんて改めて思いました。

私がやれと言われたら全力で逃げます。めんどくせぇ

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posted by Fuchs at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガイアの夜明け 感想

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